ちわきにくおどる

そんな気持ちにさせてくれ

あらまし

このブログは舞台を観に行った個人の感想が中心のブログです。

たまに自分語りもあります。

 

ここ数年は書きたい時にしか書かないようになってしまったので、全ての現場は書いていません。逆に推しがいなくてもブログにしたい衝動さえあれば書きます。

名前はふせていないのでブログ内よく出てくる人の現場にいます。

 

過去記事に落ち込んだことを消化させるために9割方嘘のSSがありますが本当のことは悲しかった、嬉しかったという感情だけなので信じないでください。

黒歴史に残しておきます。

 

つたない文章ですが、観に行った舞台の良さが伝われば嬉しいです。

 

2018年7月(テニミュ、ひらがな、コイベビ)

7月は全国氷帝、ひらがな男子、コインロッカーベイビーズ、野球を観ました。

いろんなものを見ると充実しますね。

 

 

 

ミュージカル テニスの王子様 全国大会 青学vs氷帝(TDCホール)

 

ドリライで9代目に感情移入しまくってたので拒否反応起こしたらどうしようと思いながら観に行ったのですが、みんな歌もダンスも安定していてすんなり受け入れられました。本公演の前に大舞台に立ったのがやはり大きいんでしょうか。

個人的MVP試合はS2。青木くんの歌が上手かったです。佇まいも凛としているし九州でのリハビリシーンのお芝居もよかった。演出がよかったのもあるかもしれませんが。そして対戦相手の樺地役の八巻くんが雨で足を滑らせる演技が本当に上手い!!予想外の天候に対応できない樺地の姿が表現されていて手塚の実戦経験の豊富さと対応能力の差が彼によってさらに引き立たされていました。本当にいい仕事をしてくれています。八巻くん。

歌詞の解釈、役の解釈は置いておいて、やっぱりダンスの上手い人はいいです。2幕冒頭ソロ、フォーメーションが複雑になっていて入出細かくてメリハリがあるので好きです。あと片足踏切ターンジャンプでネット飛び越えるの意味わかりませんね。ダンスの上手さは最高だと思います。

大石より背の低い菊丸に弟みを感じます。乾先輩にはお父さんみを感じます。体形でしょうか…。

にちかちゃんが振りがなくただ歌っている時にも、客席に目配せしたり、少し体を揺らしていたりで棒立ちではなく魅せる歌い方をしていたので成長を感じました。

あとあおとくんの「死んでも止めます!こい!!!」の気迫がよかったです。

新アンコールのふわふわ(?)がかわいかったです。振付もかわいいです。これから出てくる学校もこのアンコールやってくれるかと思うと楽しみです。帰り道さっそく脳内で六角も踊らせました。正直言うと六角もこのアンコール曲を見たいです。曲が変わっても武藤くんのアンコール曲だけ極端に不安定になるダンスは健在でした。本編中はそんなことないのに何故なんだ…。

ヘビレが凱旋までにどうなっていくのかを楽しみに9月を待ちたいと思います。

 

 

 

ひらがな男子(AiiA 2,5 シアター)

 

一部の芝居パートの出番が5分しかなくて、二部のライブパートではめちゃくちゃ歌が上手いので笑ってしまいました。歌が上手いのは元から知っていて、そこで惚れたのですが2,3分の中でもパフォーマンスばっちり見せてくるので上手さを再認識しました。

他のひらがな男子が歌っている時にバックでぴょこぴょこしていたりするのが「ブリハマチ」感があってかわいくてずっと見ていられます。

刀以外の高橋くんを初めて観たのですが、ふわふわはっちはどこへやらで悪役の演技と大量の台詞をこなしていていつの間にか成長していてびっくりしました。

途中まで映画と同じ展開だなーと思っていたら「う」が実は「ぬ」でした、というオチで映画を見ていても初めてでも楽しめる作りになっていました。さらに二部では「う」の夢オチにもなっていてメタネタ含め入れ子構造みたいになっていておもしろかったです。

小さい「ぁ」ちゃんと「ぃ」ちゃんの年子の兄弟がかわいくて、二人と絡む若手俳優もかわいくて癒しでした。初舞台らしく、夏休みもあり二人のお友達も来ていたので客降りで子供にファンサする若手俳優も見られました。「ふぃばぁ」の曲が楽しすぎた。

 

 

 

 コインロッカーベイビーズ(赤坂ACTシアター

キク・河合郁人  ハシ・橋本良亮

 

昨年原作を読み、その数か月後に再演が発表されたので運命を感じて行きました。

昨年読んで以降読み返したことはなかったのですが、どのシーンも原作のハードボイルドのかっこよさをそのままに舞台上に現していて2時間40分痺れっぱなしでした。読み返さずとも鮮明に思い出すほど原作は刺激が強くかっこいいので、舞台の想像がつかなかったのですが、どのシーンもバチーン!とかっこよくて、再演に納得しました。

ただ原作のストーリーが散文的なので未読だと場面がどかんどかん変わるので、たぶんさっぱりだったと思います。でも原作読んでてもストーリーをネタバレありで説明しろと言われても自分で何言っているかわからなくなる話なので当たり前といえば当たり前かもしれません。

山下さんのアネモネがかわいくて、自分の容姿の良さを知っている女の子と彼女の容姿には一切触れないキクという男の子の組み合わせが最高でした。フェンスを飛び越えるキクを見て興奮してはしゃぐアネモネが本当にかわいかったです。純粋にすごいことに感動して全身で表現する女の子のかわいさが爆発していました。

キクとアネモネが何度も何度も唇を重ねるシーンは洋画のようで、いつか推しのめちゃめちゃかわいい女の子とかっこよくてロマンあるキスを舞台で見たいなと思いました。

ハシが舌を噛みきるシーンの橋本さんの目つきが怖すぎて、後方でよかったと思うくらい怖かったです。

主演の二人とも芝居もダンスも歌もレベル高くてメディアの露出で知名度が変わってしますのがもったいないなと思いました。この舞台で二人の素晴らしさを知ることができてよかったです。たぶん一生「A.B.C-Z?名前だけ知ってる」状態だったと思います。

あとLORRYさんのギターがめちゃくちゃROCKで、この人ロッカーだったんだなとちゃんと知ることができてよかったです。アイメイクがすごい怪演の方としか知らなかったので。

コインロッカーベイビーズでもっともかっこいいクライマックスの台詞である「俺たちはコインロッカーベイビーズだ」の言い方なんですが、ずっともっと斜に構えてけだるげに普段の口調でポンと投げるように言っている台詞だと想像していたので真正面向いて胸を張って言うのは解釈違いでした。原作を読んだことのある方はあの台詞をどのように想像していましたか。よかったら教えてください。ちなみに読みながらの個人の妄想なので演出に文句があるわけではありません。

 

 

 

「野球ー飛行機雲のホームランー」は8月に東京楽を迎えるのでそちらで感想を書きたいと思います。

ただ今言えることは、当日券あるから迷っている人は観てくれ!!!ということです。

ビジュアル面はシンプルなのですが、舞台構成と演出が緻密で繊細、しかし演者の熱気がすごいので名もなき学徒たちに引き込まれ、泣いている明確な理由もわからないまま涙が止まらなかったです。

迷うなら観た方がいいです。野球が好きな人はおもしろいと思います。

 

 

7月はこのほかに、番町ボーイズ夏祭りLIVEに行ってきました。「ロコローション」が懐かしすぎました。ひらがな男子のため、欠席していましたが山手線風船ゲームで司会の勇さんが最後に出したお題「要が言いそうなこと」だったので本人のいないところで突然メンバーによる口癖暴露が始まりました。個人的におもろ…と思ったのが矢代くんがいつも言われているらしい「たくぼう、彼女できた?」です。長期休みにしか会わない親戚のおっちゃんみたいですね。

 

あとはすいか食べたり、アイス食べたり、ラジオ体操したりこども科学電話相談を聞いたりして夏を満喫しています。

来月も舞台の予定はたくさんあるので、みんなそれぞれの平成最後の夏を楽しんでいきましょう。

 

オートフィクションー本気ではないが死にたいー

入社二年目にして会社のトイレで泣くのは二度目だ。

一度目は初めて大きなミスをして先輩と取引先に頭を下げて回った時。

二度目の今回は何もミスをしていない。ただ三日後に出張が決まり休日出勤となっただけだ。そう、ただ仕事の日程が決まっただけ。

それでも耐え切れず、眠気覚ましを装ってトイレへ逃げた。

何故なら、半年間楽しみにしていた舞台に出張が重なったからだ。

三日あるし今から交換を探して駆け込めるかもしれない。いや無理だ。平日はとても間に合わないし、土日は出張だ。手元にあるチケットは前楽の一枚だけ。誰かに譲るしかない。

人気舞台なので一枚しか取れなかった。平日は仕事で行けないため必然的に土日に応募することになる。そうなるとますます倍率は厳しくなる。今回のチケットは運良く前楽を取れた。他の土日に当日券やキャンセル待ちに望みをかけて劇場に向かったが一度も取れなかった。きっとこのチケットで運を使い果たしたのだろう。当日券に外れても一度は観られると思っていたので気持ちに余裕はあった。でもたった今、観ることができなくなった。

上司から出張の説明をされている時は、メモを取りながらも頭の中では舞台のことを考えていた。交換の予定をすぐさまシュミレートしたが三日後ではどうしようもない。

少し遅れてでも入ろうと切り替えたが、この出張は四カ月前にも行った全く同じ場所で同じ担当者との仕事である。四カ月前の出張でも同じ状況になり、予定通りに終われば三十分の遅刻で劇場に入れなくもなかったが案の定一時間近く会議が伸び、都内に戻って来られたのは舞台が終わる時間だった。解散した品川駅で仕事用の鞄に入れてきたチケットを思って少し涙目になった。

今回も全く同じスケジュールで、しかも舞台の開演時間は前回より三十分も早い。間に合わない。

ダメだ。

そうわかった途端、虚脱感に襲われ、胸のあたりが重くなった。前回、品川駅で感じた悔しくて悲しい気持ちがよみがえってくる。あの日は苛立ちと悲しみで世界が赤黒く見えた。あの気持ちを思い出している今、少しだけ世界が赤黒く見える。

出張当日のスケジュールと内容の説明を聞いたあと、自分のデスクに戻らずトイレへ向かった。

明らかに表情と態度で今回の出張に抵抗しているのがバレていたとは思うが、そんな配慮はとてもできなかった。

そして今、トイレで泣いている。

 

 くだらないことで泣いているなと我ながら思う。

舞台を観に行けなくなっただけで、いい年した成人が泣くなんてくだらなさすぎる。わかっている。

だけど、どうしようもなく悲しい。

ずっとずっと楽しみにしていた。今月は終電で帰る日も多かったけど、今週末の舞台のことを思えばがんばれた。ここを乗り越えれば大好きな舞台が観られる。それだけを楽しみにして、励みにして今月はがんばってきた。だから仕事で潰されてしまったことが一層悔しくて悲しい。

働かなければ給料はもらえない。給料がなければチケットも買えない。だから働いている。でもチケットを買えても仕事で劇場に行けなければなんの意味もない。ひどい虚脱感だ。

個室に入ってから5分は経っただろう。時間の感覚がなくなってきているのでもしかしたら10分は経っているかもしれない。やばい。そろそろデスクに戻らないと怪しまれる。というか残業が伸びる。今日もやることはアホ程あるのだ。

頭では一刻も早く立ち上がらないといけないことはわかっていても、悔しさと虚しさと悲しさで体が重く便座にはまってしまったかのように体が動かない。この際、涙目になっているのはあきらめよう。上司はともかく一部の同期なら察して同情してくれる。

焦点が合わないままトイレのドアを見ていたら、電気が突然消えた。会社のトイレは一定時間、人の気配がないと自動で電気が消える仕組みになっているのだ。電気が消えたということはわたしが個室に閉じこもっている時間がかなり経っているはずだ。10分以上は過ぎている。さすがに、まずい。

慌てて立ち上がると電気はすぐについた。軽く手を洗って、鏡でアイメイクを確認、よれたラインを涙ごとハンカチで拭きとった。

悲しみはまだ重くのしかかっている。今はまだ振りほどけない。目も少し赤い。

舞台に行けなくなっただけで、会社のトイレで泣いていたわたしを馬鹿だと思うならそう思えばいい。実際、馬鹿だと思う。

それでも、わたしにとってはとてもとても重要なことなのだ。

DreamLive2018

神戸・横浜ともに参加してきたドリライはとても楽しかったです。

3時間が一瞬でした。5月はドリライしか行っていないので5月観劇まとめは割愛です。

以下感想と最後に推し語りです。

 

 

 

楽しい!!!これにつきます。楽しかった!!!

楽しかった一番の理由は比嘉の存在です。敵ながらあっぱれだぜ。

まず殺し屋と呼ばれる男で、「手塚ぁーーー!!!」で台車に乗ってはけていくのがずるすぎる。あんなの何回見てもおもしろい。「まるでヒットマン~」の時にライフルを構えるような振付が気に入って一緒に踊って遊んでました。

次に知念のゴーヤマイクでのビートボックスからのラップ。雷太さんのポテンシャルがすごい。神戸から徐々に客席もラップを覚えてコールになっていたのはすごかったです。テニミュの客すごい。南の島からきた刺客で起こったコールも感動しました。

KILLERのジャイケル・マクソンもかっこよかった。冷静に考えるとマイケルの意味がまだわからないけれど、対戦相手の手塚もバックダンサーの六角もかっこよかったです。この時のサエさんについてはのちほど。続けてバイキングホーンもテン上げからのテン上げで会場がブチ上がってました。火柱の熱さに気を取られていたのですが、この時センターステージでラケットをオールにして船を漕いだり、ラケットを釣り竿にして客を釣ってたせーちゃんがかわいかったです。泳ぎながら打ち返すのもかわいい。比嘉の海賊船が立海タイタニックを大砲で沈めてから六角の魚とにちかのあまちゃんが出てくるのは意味わからすぎてドリライみを感じました。比嘉がはける時の「イヤーサーサー」も楽しすぎてもう一度くらいやりたいのでまたドリライ2018に行きたいです。

比嘉、ドリライ初参戦にてまさにダークホースでした。君たちの曲が一番楽しかったよ。

 

 立海も初めてのドリライとは思えない王者の風格でした。

ジェントルマンとペテン師からのサティスファクションと、過去曲も新曲もやってくれる辺りに福利厚生を感じました。神戸初日で近くの仁王担の子が手品で鎖に縛られる仁王を見てずっと「仁王くん!!仁王くん!!!仁王くん!!!!!」と叫んでいたのをよく覚えています。彼女は残りの公演、この演出の刺激に耐えられたのかが心配です。

テイクイットイージーの演出が映像からオチまでトンチキでおもしろかったです。

日替わりで無茶振りされた時に「俺にはこんなに大勢の人を幸せにすることなんてできねぇ…」と言っていた優作さんのジャッカルがイケメンでうっかり惚れました。鉄柱のプロ。

 

二度目のドリライの六角。比嘉戦を経ているので全員そろった姿にありがたみを感じます。ドリライ2017で初登場したオジイの人形も再び見ることができました。17終了後、木更津役のゆうごさんが持って帰っていたので彼がまた持ってきてくれたのでしょうか。一回実家に送っていた気もする。神戸では奈落から、横浜ではリモコン操作で台車に乗せられてキャストの間を通って登場するオジイでした。じわじわきます。

六角といえば海!六角といえばアロハ!なところがあったのですが、今回の私服衣装はスポーティーな雰囲気で衣装さんツイッターによるとおしゃれしたい年頃がテーマだったらしいです。みんなちょっとヤンキーよりな中に赤はラインだけで黒のジャケットのサエさんが一人大人びててイケメンすぎてずるかったです。かっこよすぎてずるいです。

比嘉も沖縄の伝統衣装寄りのものが多かったですが、今回はラップなのでB系だったりして固定観念を払拭してくる衣装設定がよかったです。

 立海公演の「風林火山」で「火」担当として突如現れていた六角のみなさんでしたがドリライでは黒フードに赤のライトセーバーを持って現れていて立海公演観ていない人には何故六角が「火」の時だけ来るのかわからない演出になっていました。ユニフォームが赤いからみたいな理由で突然現れる。黒フードで顔が下半分しか見えないにも関わらずサエさんはかっこいいからすごいですね。(主観)

 「這い上がれ海堂」で謎の矢沢を披露していったバネさんのように六角はちょこちょこバックダンサーがありましたが、木手くんの「KILLER」のハードロックな六角はやばかったです。ジャイケル・マクソンの時点でテンション上がってるのに鋲がバチボコついてる革ジャンベストな六角メンツがめちゃくちゃかっこよかった。神戸では普通に踊っていた佐伯が横浜の19日夜から突然バックステップの振りでベストはだけさせて踊りだしたので、今年一番甲高くてデカい声がでました。発狂に近かった。途中から突然追加してきたので刺激がすごい。ちなみにメインステージよりのセンターの時は後ろ側だから肩見えないな~(センターステージで踊っているので)と思ってたら背中がめちゃくちゃ見えて気が狂うかと思いました。あの衣装、インナーはマッチョタンクで脇口広めなんですよ…。

 ハードロックに決めたかと思うと続けて歌われたバイキングホーンでは魚の恰好で出てきてふり幅が広い。

「一つやり残した事」は甲斐くんとは試合はしても全く接触がなかったので個人的に救われました。会話しても嫌ではないけど自分の中にどんな感情が生まれるかわからなかったので…。デカい会場でソロを歌わせてもらえることに感謝と感動でした。

 

各校、個性強めで来ていたので、青学は主役らしい王道な印象がありました。日替わりネタはジャージの着こなしという一見地味な話題でしたが、「着こなしを変えずともレギュラージャージが似合ってきたということだな」と手塚が締めるのが感慨深ったです。青学としてのオーラが最高潮にきているのに卒業というのは寂しかったです。しかし手塚のポロシャツのボタンを片手で外す優くんの大石は何者なんだ。

卒業のあいさつもひとりひとり個性が出ていて、個性があるけど全員なんだかキラキラしていて共通する素直さがあって素敵なあいさつでした。神戸楽の時はにちかちゃんが「あと4回、みんなとステージに立てる」と言ってくれた頼もしさもあって(ちょっと涙ぐんだけど)すがすがしいあいさつで、横浜楽も寂しいけれど卒業はおめでたいことだから彼らの旅立ちを後押ししたいと思えるあいさつでした。

牧ちゃんの「悲しくて泣いているんじゃなくて、みんな(青学)が泣いているから泣いてる。みんなが心の一部になってるからみんなが泣いてると俺も泣いちゃう」という言葉は用意したものではなくあの時にぽろっと出た言葉のようで、こんな素敵な言葉が本心から出てくる青学9代目は本当に素敵な代だったなぁと思います。牧ちゃんのこの言葉は心の片隅に額縁に入れて生涯飾っておきたい名言です。

2年間、本当にありがとう。卒業おめでとう。

横浜楽でレギュラーを新青学がラケットを手渡しで受け取ってバトンタッチするという演出は9代目の卒業が目に見えるかたちで現れてしまったので正直まったく覚えていないです。驚いて呆然としていましたが不二先輩のパートになった瞬間、10代目の不二先輩は絶対観なければ!と我に返りモニターを見たら美人風の不二先輩がいてちょっと叫びました。一番最初に好きになったキャラクターなので何代になっても真っ先にチェックするのは不二先輩というのがやめられないです。

 

 

 OPで「THIS IS THE PRICE OF TENNIS」を「歌って!」とモニターに出てきて客が歌うという演出があったのですが、自分が「THIS~」を歌っていることと全員で歌っていることとモニターに「ありがとう!」と出てくることと始まったら終わることで胸がいっぱいになって何度か泣きました。

大楽のアンコールでセンターステージで円陣を組んでいた9代目を観て、彼らの歩みはここからなんだなと感じました。9代目の未来に幸多からんことを。

楽で天井から15周年のロゴ入りハート型が紙飛行機のように旋回しながら降りてくる様は本当にきれいで、テニミュを愛したすべての人の想いの結晶がこの光景なんだろうなと勝手に思いしばらく横アリの天井と全体を見渡して立ち尽くしていました。一枚だけ手元に落ちてきた空夢さんのコメントが爽やかすぎてエモさが爆発して青9卒業挨拶の時より泣いてしまって前後左右の席の方にたぶんツイッターのアカウントとこのブログばれましたね。

 

 DreamLive2018楽しかった!幸せでした!

 

 

 ここからは推し語りです。先代(2nd)のキャストと比べる話題なので読んだあとの不快感については個人の責任でお願いします。極端な悪口ではないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2ndから観ている人なら知っていると思うのですが、ドリライ2014の直前で起こったことがどうしても許せなくて、一生このこと忘れないからな、どんなに取り繕ってもお前のことはそういう目で見るからな、一生許さないよ、くらいの気持ちでUさんに対して思っています。他のメンバーは悪くないので学校が出てくる時は楽しんでペンラ振ろうと思っていたのにトークパートになるとやっぱり彼の発言が脳内にチラついて、でも裏ではこう思っているんだよな~~~となってしまってとても楽しめなくて悔しかったことを今でもよく覚えているんですよ。

その時はまだ若手俳優の炎上というものに耐性が弱いこともあったので、余計に折り合いがうまくつけられなくて辛かったです。

推しでもないし、公演は映像で見たのでそんなに傷つくこともないんじゃないかと思うのですがやっぱりサ……んは好きなキャラクターなので好きなキャラを役者の影響で好きになれないのが素直にしんどかったです。六の中では一番好きなキャラというくらいなのにこのしんどさなのだから原作から彼のことが好きな人は相当辛かっただろうなと思います。

 

 

この複雑な心境があったが故に3rdのキャストには感謝しています。数年ぶりに好きなキャラを雑念なく見られる、キャラとして見られる喜びを感じました。

当然のことだとは思いますが、やはりキャラクターを見たいので演じている人の存在は可能な限り消してもらえるのが原作物を楽しむ点から見るなら重要です。

そのこともあり、今回佐伯を演じたのが彼でよかったと感謝しています。

 

ドリライも終わり改めて、彼の人間性を垣間見えたのは兄弟間のこのツイートでした。

 

 

 

 昨今、若手俳優全員が受けていると言っても過言ではないテニスのオーディション。

キャスト発表があり、双子と知ったときにはもちろん二人で受けたんだろうと思いました。比嘉が終わったあとのSHOWROOMで終わったしオーディションの話してもええよな、と自ら話題を出したのは兄の方でした。

配信見た人は知っているし、ファンがわりとツイートしているのでご存じの方も多いとは思いますが、念のためこのブログ内で話が通じるようにするために簡潔に書きます。台詞は大阪弁がわからないので標準語に直しています。一字一句覚えているわけではないのでだいたいのニュアンスです。

 

オーディションを受けた当時はまだ大阪に住んでいて、オーディション当日に弟は胃腸炎で外出が出来ず、兄は「お前が行かないなら俺も行かない」と言い張ったが弟は「次の仕事につながるかもしれないからお前だけでも受けてくれ」と頼み、兄単身でオーディションを受け、最後に弟の事情を説明し頭を下げて頼みこみ、そのかいあって弟も別日で受けることができ結果、佐伯役を射止めました。

 

兄は「俺が最初受けて、俺がお願いしたのに、俺なんなん?(笑)」とオチをつけていましたが、この話を聞いた時に二人で勝ち取った役だなと思いました。

オーディションで役を勝ち取ったのは弟の方でしたが、兄の存在なしにはできなかったことですし、なおかつすぐ側に受からなかった人の存在がいるというのは特殊な環境だと思います。

誰かがやりたかった役をやるというのは頭でわかっていても、稽古が始まったり板の上に立ったりすると自分に実力があるからこの役をやっていると思い、忘れてしまうのもなきにしもあらずで。(自信があるのは悪いことじゃないけどおごらないで欲しかったです。Uは)でも彼のすぐ隣には兄がいて、ずっと学校も部活もバンドも芸能活動も二人でやってきたから兄の想いはわかっていただろうし、選ばれた特異性や責任はおそらく誰よりも強く感じていたと思います。

だから彼の「一つやり残した事」には一辺の悔いも残さず演じきる彼の気概があの迫力を生み出しました。

バクステ映像で、千秋楽の「一つやり残した事」のあとの彼は目線はくれるもののカメラの前でもしゃがみこんで息が荒いまま、「やり残した事はない」と断言する姿を見て、自分の2年間のすべてと役に関わる人のすべての想いを全力でぶつけてやりきってくれたんだなと感じました。彼が佐伯で本当によかったとこの時改めて思いました。

最初の公演から驚くほど見違えるように成長し、大好きな代にもなった9代目とずっと一緒に走り続けてきたのが彼で本当によかったです。

 

テニミュの特別な思い出がまた増えました。

 

彼と彼の演じるサエさんに出会えてよかったです。

 

ありがとう。

 

2018年4月(GEM,チムパ,雷リー,る年上映会)

 前半に観劇予定がつまった月でした。

久しぶりの感覚を味わったり初めての劇場に行ったり初めてチェキ撮って浮かれたりしました。

 

 

 

GEM CLUBⅡ

シアタークリエ

 

ダンスと歌が上手い人しかいない舞台で目一杯楽しませてくれる大好きな舞台(ショー)。

目まぐるしく変わる配役と衣装替えにふと裏の大変さを考えてしまうけれど、目の前のパフォーマンスに心奪われるので一瞬で忘れてしまう。何も考えずとにかくプロの妙技を心ゆくまで堪能できる。それがGEM CLUB。最高の舞台。

中河内さんのダンスが好きでシリーズを続けて観に行っているのですが、毎回見る機会のなかったミュキャスがいるのでありがたいです。

特に今回は多和田さんと本田さんのダンスが見られてよかった…。本田さんはちょいちょいアクロバット見ていたけど多和田さんはゴリッゴリに踊るの見ていなかったのでヒップホップ見ることができてよかった。ふるたかずきのメイドもかわいかったです。声優に転向いたからか滑舌断然よくなってた。ワークショップのアドリブで独身最後の4時間で浮気しようとする話に転換したのめちゃくちゃ笑いました。あまりに最低すぎる。(笑)

女性のWキャストはみもりんでした。声優の彼女しか知らないので顔の認識さえ甘いままでしたが、歌が上手え!!ダンスもこんなに踊れるんだすげえ!そしてかわいい!

髪型もあると思うのですが今回初めて観た、松田岳さんがかっこいいなーと思いました。これで松本岳さんと間違えることはなくなるかもしれません。

2部のショーで天才!と思ったのはコンテンポラリーのような振付で無音で踊ったあと、もう一度同じ振りを曲に合わせて踊るのですがその曲が吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」。振りが歌詞のまんまの動きでプロの悪ふざけが最高。

バブリーダンスはくると思っていたけど、グレイテストショーマンが冒頭から始まったのはびっくりしました。吸収が早い。

2年前のだけど、このかっこいいメインテーマで踊る推しが見てみたいです。振付もかっこいい。

推しに出て欲しい舞台ナンバーワン。

 

 


2016/3/20 『GEM CLUB』ゲネプロ

 

 

 

TEAM Party 立海

青年館ホール

 

平日一回だけ入れればいいか、と思っていたら平日一回だけしか入れなかった。人気校恐るべし。

チームパーティ―なのでトークとミニライブの形式でした。冒頭に赤也が追試になってしまった。というストーリーの後、トークパートに変わります。

トークパートは「立様の部屋」というコーナー名がついていて「る~るる、るるる♪」に限りなく近いセットとBGM。おもしろいことを言うと立様シールがもらえます。

トークではジャッカル役の川崎くんがツッコミをがんばっていて好印象でした。お節介な近所のおばちゃん役をやる立石くんが質問攻めをしながら近づいてくるごとに「あれ?目が…。なんか耳も聞こえなくなってきた…。感覚も…」と五感を失っていく芸が細かかったです。あと同じくお節介なおばちゃん役をやった柳生役の大隅くんのおばちゃんがおばちゃんなのかおじちゃんなのかわからなくなっていて面白すぎたので引き笑いしてしまいました。あとトリケラトプスと言われたのにプテラノドンをやってしまったことを正直に言う辺りもおもしろかったです。

ライブパートは前半はラケットを持たずに踊っていて、テニミュを観続けているのでジャージを着て歌って踊っているのにラケットがなくてそわそわしました。

制服だとラケットを持たずに歌って踊りますが、ジャージはほぼラケットありきなので道具がないだけでこんなにも落ち着かなくなるんだなと自分自身に驚きました。

比嘉公演の新曲のアレンジが絶対に真田が踊らない曲調と振付だったので、この機を逃したら一生ないのでは…と思い定点しました。

後半からラケットが登場するのですが、導入の仕方が新体操のリボンパスのごとく、キャストの頭上を弧を描いてパスをし、それも一度でキャストの手に渡るのではなくパスを何回か経由して持ち主のところへ行く演出になっていたのでテニミュのダンスで興奮してゾクゾクしたのは久しぶりでした。チムパでしかできない演出かもしれません。前半ラケットを持っていなかった分、ラケットを手にした時に待ってました!という気分が余計に高まりました。

お見送りハイタッチ、青学・六角は両手でしたがなぜか片手になっていたので仕事帰り大荷物人間にとってはありがたかったです。あいかわらず立石くんの幸村がきれいなお姉さまでこの顔になりたいな、と間近で見る度に思います。

 

 

雷神とリーマン

新宿シアターモリエール

 

雷遊役Wキャストの二葉勇さんの日に行きました。

雷遊(小)という解釈は原作ファンにどうとらえてもらえたのかが気になるところですが、Wキャストの楽しみ方としては新鮮味を感じる配役だなと思いました。都合上、片方しか観ていないので偉そうなことは言えませんが。

原作がショートストーリーですが、脚本にブツ切り感がなく未読でも十分に楽しめる内容になっていておもしろかったです。あと初めて観るのにアドリブ箇所がわかりやすすぎて笑いどころがすぐわかって楽しかったです。たまにありませんか?笑うところじゃないのにツボに入って吹きだしたらみんな真剣に観てた…みたいな時。

食事のシーンが多めで、実際に食べているので若くてかっこいい男性陣がおいしそうにごはんを食べているのをたくさん見られてにこにこしました。好きな人がおいしそうにごはんを食べている姿は良いものですね。

 

 

 

る年祭上映会

浅草公会堂

 

厳密にいえば舞台ではないけど、推しが座長だった舞台で思い入れもあるので主に書き下ろしリーディングについて感想を残しておこうと思います。

約4か月ぶりに役の恰好をしている姿を見てまだ懐かしいなとは思わず久しぶりだという印象を受けました。

SANADAMA・るで一番好きな役は誰かと問われたら穴山小助です。推しとは全然違う役とキャストだけど小助がかっこよかったんです。ライブのラップもあるけど。

本編では秀頼を助けるので真田十勇士の中で唯一最後まで生き残っていたものの政宗の亡霊が見えるシーンでは亡霊として一緒に佇んでいたのでその後の生死がとても気になっていたので「秀頼のこと」という題の書き下ろしリーディングでしたが小助にも焦点を当てて大阪の陣の後の彼の足跡をたどることができて嬉しかったです。

 真田を名乗る度に小助は辛い思いをしただろうと解釈しているので九度山で重長に出会って真田の現状を知って少し報われたようで安心しました。小助、やっぱかっこいいよ。

仙台藩のお月見」はタイトルからしてほのぼの日常系かと想像していたら重めでしたね…。本編で家康が「ここいるやつら全員身内殺してるのに」と言っている時の政宗の表情は印象に残っていたのでやはりリーディングで彼の心が少しでも軽くなるようなやりとりが見られてよかったです。政宗と成実が晩酌をかわす場面で縁側のような場所で飲み交わす二人の背中と二人を煌々と照らす満月が見えた気がしました。

朗読劇って役者の声と読みながらわずかに動ける範囲内で表現しなくてはいけないので、制約があるのですがふとした一瞬、頭の中の映像が今目の前にあるかのような錯覚を起こす瞬間があるのでおもしろいですよね。みなさんありますよね?共感してもらえないと脳内麻薬出してる人になってしまう。

ここでも雰囲気クラッシャーで重長はほぼトリックスターになっていておもしろかったです。

 信之・小松姫夫妻結婚前日譚はかわいかったですね。「幸」の文字を取り上げられた信之が自ら幸せをみつけた、という昌幸パッパの台詞はこの日一番の名台詞ですね。

ビデオレターの幸村さなちゃんがかわいかったのですが、お兄ちゃん呼びできゃっきゃっしている姿と信之の腕の中で息絶えた姿が重なってちょっと泣いてしまいました。

本編での「なぜ我が米沢藩ではなく真田に未来を託した」(少し台詞違っているかと思います)という台詞から兼続が景勝を裏切った理由は一番側で仕えていたのに戦を任せてもらえなかった恨みからだと思っていました。でも違った。もっと重かった。一番尊敬する人物だからこそ人物像を守りたくて裏切ったのだとわかった時に彼の愛の重さを知りました。しれっと上杉軍に戻っていたのは驚きでしたが、何も言われないことが兼続にとって一番つらいことだと景勝様はわかっていたから直江をまた側に置いたのだろうか…。ゴルフシーンでやばい目つきしていた兼続を早く見返したいですね。彼にとって命をかけるものは理想の人物像を体現している景勝様だったのでしょう。

最後に予定にはなかった追加リーディング「年老いた二人」。

安西くんの演じていた片倉重長という役は、その場の重い空気を一変させる空気の読まなさというか一生懸命すぎて空回りしているというか、とにかく戦国武将らしいかっこよさが少ないキャラクターでした。だからこそ、ずっと一人で抱えてきた子を失った悲しみを信之は話すことができたのだと思うし、政宗も重長の言葉で幽霊に苦しめられることは減ったのかなと思います。計算もなくひたすら全力で走り回る姿で人の心を救ったり、軽くしてくれる。不思議な役どころのW主役の一人でした。

 

ameblo.jp

 

 

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こちらのブログで二点の全文が読めます。

 

 

 

あとは二推しのバースデーライブに行ったり、二推しのユニットのCD発売をよろこんだり、池袋のミルキーウェイで双子座パフェを食べたりしました。

オートフィクション ー食欲と物欲ー

目が覚めたので枕元に置いていた携帯電話で時間を確認する。

ブルーライトが室内唯一の光源となり、壁や天井をわずかに照らす。

 

22:38

 

やってしまった。また一日を無駄にした。本当は8時には起きて履歴書を書く予定だったのだ。起き上がりカーテンから外をのぞくと夜だった。とりあえず布団から出ることはできたので、その勢いで顔を洗い、トートバッグに財布と携帯と鍵をつっこみ、パジャマにスッピンのまま一番近い24時間営業のスーパーに来た。

惣菜には全て値引きシールが貼られている。食べたいものと値段を比べて買うものを決めようとするが、何を食べたいのかがわからない。

米?麺?パン?和風?洋風?ていうかほんとうに空腹なのか?いや空腹だ。なんせ昨日の深夜2時から何も食べていない。味の濃い物?薄い物?いっそ主食じゃなくてお菓子ですませてしまおうか。今日が賞味期限の半額のロールケーキがある。いやさすがに今日一日の食事がロールケーキでしかも夜の10時てのはどうなんだ。太る。いやこれ以外食べてないから関係ないか。でも何もない胃の中に生クリームをぶちこんだら気持ちが悪くなりそうなので、弁当と惣菜のコーナーに戻り再び何を買うか考える。米が食べたいのかパンが食べたいのかあいかわらず決まらない。自分のことなのに何が食べたいのかわからない。でも栄養はとらなきゃなので炭水化物と肉と野菜がそろっているものを食べたい。なら弁当一択だけどそういうちゃんとしたおかずとごはんがそろっているのは500円以上する。300円くらいがいい。でも300円くらいの弁当は野菜がほぼない丼ものしかない。いやだ。ちゃんと野菜も摂りたい。なら野菜ジュースを追加すればいいと考えるがそうすると400円近くなる。なら620円のあの野菜の多い弁当がいい。でも620円は高い。なら450円の野菜がたっぷりとれるグラタンって名前のあれにすればいい。いやでもグラタンて気分ではないな。そもそも弁当という気分でもない。というか何が食べたいのかもまだわからない。食べたいものがわからず20分も人の少ない店内をうろついたあげくレジに持って行ったのは税込189円の2リットルのコーラだった。

 

半額の弁当を3つカゴに入れているサラリーマンの後ろに並んで待っている間、携帯を見ると推しのツイッター更新の通知がきていた。

自撮りの写真に「今日も稽古でした!初共演の~~くんと!明日はいよいよ通し稽古だからがんばります」という文がそえられていた。即いいねを押して、リプ垢にログインしてそこでもいいねを押して、「おつかれさまです!お稽古もいよいよ大詰めですね。たのしm」まで打ったところでレジの番がきたので2リットルのコーラをカウンターに置いて続きを打ち込む。5番目のリプライになってしまった。

帰宅するとマンションの宅配ボックスに荷物が届いていた。通販で注文していたアクセサリーが届いたのだ。今回の舞台は主演でもなければ誕生日やクリスマスとも重なっていないがみつけた瞬間、絶対似合う!と思ったので45,000円だったが買ってしまったのだ。

 

2リットルコーラのボトルと段ボールを抱えながら家に戻り、電気をつける。

とりあえずタンスの上にプレゼントが入っている段ボール箱を置いて、ベッドに腰かけコーラの蓋を開ける。ちびちび飲みながらもう一度携帯を見ると昼間に電話がかかってきていた。気付かず寝ていたらしい。番号を見てみると見覚えがある番号だった。カード会社からだ。プレゼントが届いた時の喜びが一瞬で消え、喉から胃まで冷たい空気が流れる。

一旦履歴を閉じて、safariを開く。「都内 体験入店」で検索。一番近い主要な駅で二件申し込んだ。かなり前に登録した日雇いのバイトにも一件だけ応募した。三件とも30分ほどで返事が来た。とりあえずこれで今週はなんとかなるだろう。カード会社はまた明日でいい。

携帯で時刻を確認する。

 

0:27

 

いつの間に日付をまたいでしまったのだろう。明日こそは午前中に起きよう。

アラームを8時にセットして顔を洗い歯を磨いた。風呂は明日の朝でいい。とりあえず明日のために今日はもう寝よう。

 

 

2018年3月観劇まとめ(ポーと刀ミュ)

今月は2作品しか観ていません。

 

 

花組公演 ミュージカル・ゴシック「ポーの一族

東京宝塚劇場

 

初宝塚。床が絨毯でバラの模様が描かれている。でかいシャンデリアがある。自動演奏ピアノが公演の曲を弾いている。ショップも軽食もある。専用劇場でこれだけ豪勢な造りになっているのは率直に言ってうらやましかったです。周辺にも同じくらい整った劇場はあるけれどなんといっても宝塚だけを行う劇場でこれだけ立派なのはうらやましい。

あと劇場前にファンクラブ(?)のひとたちが列を成していて、これが噂の…と、まじまじと見てしまいました。

劇場に来るのも初めてなので「二部構成になっていてショーみたいなのあるのかな?舞台の感想はよく見るんだけどそっちの感想があんまり見なくって」「ショー?レビューのこと?」と連れてきてくれた友達に教えてもらうくらい何も知らずに来ました。

 

始まって5分くらいで、顔とスタイルの良い人達が名前もないような役まで豪華な衣装を着て30名くらいで歌い踊り、盆も奈落もフル活用するので実際にそこにあるのに4DX のような感覚におちいりました。

こんなに美しいもので溢れている空間なんて夢に違いない。美の洪水。

そんな整った人達の中でも一際輝いて見えたのが、主役のエドガーでした。ピンスポ当たってるのもあるけど。舞台上に何十人いようと、あの人が一番きれいだなとすぐにわかるほど圧倒的オーラでした。顔のきれいさもあるけど、全身から美の化身でーす!というオーラを放っていました。

港町のホテルでポーツネル一家が「一枚の絵画のよう!」と称賛されるのですがその通りです。それな。

 

まだエドガーとメリーベルが人間だった頃の演技が、純粋な少年と幼女にしか見えずこのあとの運命を思うとかわいいけど悲しくなりました。

特にエドガーは年相応の少年になっていて、バンパネラとなったあとの妖艶さの切り替えがすごかったです。オーラってあんなにオンオフの切り替えができるものなんですね。

あと当たり前ですが、宝塚なのでキングポーも女性なんだよなぁと思うとすごいな、と思いました。単純なことに関心しすぎて小学生の思考になっている。

アランも生意気だけれどエドガーも輪をかけて生意気で、容姿の整った男子が高慢な態度を取り合うのはいいものですね。

ジャンの女ったらしぶりには腹が立てながらもワンナイトして~と思ってしまうほど見た目と誠実なふりをしてチャラついている立ち振る舞いは好きです。ワンチャンほしい~。

ヒロインに当たるシーラも美しい上に歌がうまくて、圧倒的存在感でした。ジェインを気に入るあたりが女の趣味が良いなと思いました。

 

キャストも総じてよかったのですが、舞台セットの万能さがすごい。

盆に奈落にオケピにエプロンにリフト。ありとあらゆる装置をフル活用する上にこれだけそろっているのがすごい。舞台転換がめちゃめちゃ早くて、構造を理解するまで何が起きているかわかりませんでした。一瞬でバカでかいホテルのロビーが現れるので。

 

原作ははるか昔に読んだのでほとんど記憶がすっぽ抜けていましたが、テンポよくなおかつほぼ初見でもついて来られる進み具合だったので原作を知らずとも楽しめる内容になっていたかと思います。

 

ラストはエドガーとアランが時の旅に出る概念みたいなリフトのシーンで終わるのですが、ふたりにしかわからない孤独が閉鎖的な空間を作っていて耽美でした。友情のようで友情とは言えなくて家族愛とも違うけれどふたりの間には確かな絆があるのが見える幻想的なシーンでした。

 

そんな耽美なふたりの感傷にひたっていたら、息つく暇なく真っ赤なバラを連想させる衣装を来た女性たちが登場しラインダンスを始めたので、情緒が吹き飛んでしまいました。こ、これが噂のレビュー!た、宝塚だ…!

気付けば大階段が現れていていつの間にかミラーボールが客席をキラキラと照らしていて、ほんの数十分前に感傷にひたっていた劇中曲に合わせて手拍子をしていて何がおこっているのだ…と思いました。アレンジされているとは言えあんなにロマンチックに聴いていた曲に合わせて手拍子しているのが不思議でおもしろかったです。

ポー、原作が暗いからレビューはないと思っていたのですがほんの少しだけあって、このテンションでもやるのか!というトンチキ具合がおもしろくて笑ってしまいました。

たぶんテニミュに連れて行った友人達も最後のカテコ曲で突然コーレスをやらされていた時にこんな気分だったのでしょうね。

 

初・宝塚、とても楽しかったです。ポーという超希少チケットを当てて連れて行ってくれた友達に感謝。ありがとうございました。

 

 

 

 

ミュージカル「刀剣乱舞」~結びの響き、始まりの音~

日本青年館ホール

 

ネタバレ配慮なしです。初期刀が陸奥守なので感想が陸奥寄りです。

 

天狼傳のその後として函館戦争を描いていたので、天狼傳好きな人は堪えただろうなと思いました。 というか兼さん好きの人達、情緒めちゃくちゃにならない??なりますよね。

長曽祢さんは蜂須賀が止めなければ首をはねただろうし、安定は見届けることを耐えたけど、兼さんは決意は本物だったけれどやはりできなくて泣き崩れてしまうのが和泉守兼定の魅力でもあると思います。泣いてる兼さんを抱きしめる土方さんという絵面になんてもんを見せてくるんだ…と思いました。

有澤くんの泣いている芝居がよかったです。つはもので小狐丸の出世に喜んでいましたが天狼傳からの兼さんの大出世っぷりに驚きました。もっといずむつでバンバン喧嘩すると思ったらむっちゃんが達観しすぎてて衝突にすらならなかったですね。スルースキルが高い。

あとどこが変わったか具体的にはわからないんですが、兼さんのウイッグがめちゃめちゃめちゃキレイになってました!すげーキレイにまとまっているけれど毛量もしっかりしていて、それなのに殺陣後も乱れない。めちゃめちゃ後姿が美しい。

 

陸奥はいきなり龍馬暗殺から始まるけれど、全く気にする様子もなくて前の主の死について聞かれても「忘れた」と言って終わらせてしまうほど執着がなくてあっけらかんとした姿に「あぁ今回むつは主人公ではないんだな。主役になるには彼には執着も葛藤もなくてドラマがなさすぎる」とセットの高いところに立っているむつをぼんやりと観てました。まあ、むつはむつで全く葛藤がなかったわけではないだろうし、この性格だと語るタイプではないから表に出さないだけかもしれません。

あと今の刀ミュの流れだと、以前の作品では出番は少なったけど次作でクローズアップされる流れがあるので、田村くんの成長しだいではまたむつのお話を書いてもらえるかもしれません。今回の有澤くんの演技に前にはなかった繊細さを見た気がするので。

 

ところで、「史上例を見ない展開」というのが始まる前から気になっていたのですが、みなさんはどの辺りが史上初の展開だと思いましたか?わたしは時代遡行軍にもキャラクター性を出したところだと思います。

 

物語をもたない巴と今なお色濃く語り継がれる新撰組の刀と相対性を出していくのかなと思っていたので、巴ちゃんと時代遡行軍のやりとりはまた一つ伏線をはっていくようでおもしろいなと思いました。回収されなくても意味深な雰囲気が好きです。

巴ちゃんの殺陣、戦うというより舞ってるように見えて綺麗でした。

 

つはものでも今剣が旅に出ましたが、主と本当の意味で向き合ったものから旅立っていくのが修行に大きな意味を与えるなぁ~と感じました。天狼傳と始まりの響で前の主と対峙した者のみ出立していく姿がたまらんもんがありました。

むつ~!!!うちの本丸で初の打刀極は初期刀のお前って決めてるんだからな!!待ってるぞ!!!

 

2部のライブですが、むつが文字通り飛んだり跳ねたりで元気一杯、陽のオーラがすさまじくて、仕切る訳ではないがいつのまにかクラスをまとめているタイプの高校生に見えました。同じクラスだったら朝のあいさつはするけど(というかむっちゃんが「おはようさ~ん」とか言いながらクラスに入ってきたら全員がおはよー!と返す)それ以上の関係には絶対になれないクラスメイトだ…と思いました。陽のオーラがすごい。

 

衣装の丈が一番長い巴が一番ターンの多い振付なのでくるくる回る度に裾が円を描いてはためいて、永遠に観ていたかったです。

巴ちゃんの衣装を見ながら改めて、つわものの「BE IN SIGHT」で全員ロング丈にしてくれたのは神だなと感じました。しかもそれぞれの担当カラーのグラデーション。いやあの衣装、本当に最高でした。また見たい。

 

それぞれの新曲の印象は

堀川ソロ…しょごさんのために書かれたバラード

巴ちゃんと兼さん…スタイル抜群歌うまコンビのジャズ

長曽祢さん、安定、陸奥…蛍光カラーのライトセイバーを持ってタップダンス

です。いやあの三人組の演出なんだったんだろう。他の2曲はなんとなくメロディーが聴こえてたのですが三人の曲だけライトセイバーに目を奪われて何も覚えていないです。

「獣」はサイコーーーーーーーにあがるのが今回で証明されました。マジで楽しい。

人間キャストにも一曲出番を出したのが驚きでした。

 

客降りで2階担当が陸奥と巴で、「あー2階席行っちゃったな~」と見上げていたら上から陸奥が「バン!」してくれて嬉しかったです。他の人のうちわかそのブロックごとのファンサだと思いますが、ずっと「よぉ狙ってバン!」のファンサが見たかったので

  

 

ほかには初めて寄席を観に行ったりしました。

落語の他にも漫才や漫談、ジャグリング、紙切と色々楽しめました。80代の落語家さんが噺家に定年はないからと言っていたのと、その日の落語家の一人が数ある娯楽の中から寄席に足を運んでくださりありがとうございます、という言葉が印象的でした。あと休憩中に喜久蔵ラーメンの販売が始まり(木久扇、木久蔵親子が出演していたので)お弟子さんが「完売するまで幕は上がりません!」と言っていたのも印象的でした。休憩内の10分で完売しました。