ちわきにくおどる

そんな気持ちにさせてくれ

2019年3月まとめ

DisGOONie Presents Vol.5「Phantom words」

ヒューリックホール東京

 

 

こんなところに劇場あったんだーと思いながら行ったら以前映画館だったところを劇場にした場所でした。なので座席が映画館。傾斜もゆるめ。後方席だと前のお客さんの頭に被るところがあります。もちろん前に座っている方は前傾姿勢ではありません。

 

西田さんの舞台は好きなのですが、ディスグーニーはストーリーの展開がハイスピードすぎて、人物も多く、名前も覚えにくく、関係性も複雑で、なぜ戦っているのかがわからなくなるので、感想がまとまらずちょっと苦手です。楽しめはするのですが。

 

今回もそんな感じで、なぜ戦っているのか、なぜ勝てたのか、なぜ人が死んだのかよくわからないまま観ました。

説明もされないままその世界独自のルールで物事が進み、ストーリーが進むと理解できるいわゆる世界系の作品が好きでよくわからんけどかっこいい!というものに強く惹かれるので楽しめるのかと思います。

 

生きる信念や目的が明確なキャラクターが多く、一人一人の戦う様がかっこよかったです。

キャストさんは項梁役の萩野さんと呂雉役の楠田さんに今回初めて見て惚れこみました。

項梁はなんと言っても声が一番すごくて、舞台なのに囁くように話していてでもしっかりと聞き取れる上に静かだからこそ迫力があり「この人の言うことなら絶対だ」と思わせてしまう危うさがありました。こんな空気を出せる役者さんはなかなかいない気がします。オム・ファタール

呂雉は登場時には妖艶な雰囲気をまとっているけれど、物語が進むにつれて素の姉御肌がどんどんでてきてギャップが魅力的でした。言葉使いも乱暴になるけれど「女で天下を口にしてんだ。なめんじゃねぇ」という啖呵がかっこよかったです。殺陣も思い切りがよかったです。

安西くん演じる蕭何とギャグよりのちょっとしたラブシーンがおもしろくて好きでした。壁ドン!キス・・・・・・し、ない!浜辺で追いかけっこからのキメ顔フォーリンラブ!がテンポよくてウケました。

 

 演技が上手い化け物揃いで高揚する気分が長く続くので、ストーリーにおいて行かれても楽しいんですよね。合う合わないはあると思いますが。

花村さんと生駒さん、主演二人のあてがきを活かし、周りの役者の個人の魅力と能力を引き出し固めるのが上手いなぁ、と思いました。

あとは同じことを繰り返すギャグとアドリブギャグの時間を減らすだけだと思います。

 

 蕭何は最後の最後、カーテンコール後まで何を考えているかわからない人物で、同一人物を場面や対人によって演じ分けるというすごくいい演技を見ることが出来ました。この舞台だけで全バリエーションが見れたのではないかと思うほど色んな顔を見せてくれたと思います。

つい先ほども書いたけど、呂雉とキスしそうな場面で大人の雰囲気を作り出していて大人になりましたね…!男だ。

こうせきこうとのやりとりで終わる大締めで短い台詞で観客の意識を集中させる力が好きだな、と思いました。

 

 

 

3月はほかにはCDのリリイベとかCDのリリイベとかCDのリリイベとかに行っていました。

 

 

2019年2月まとめ

2月は「甘くはないぜ!3」と「ミュージカル テニスの王子様 青学VS四天宝寺」を観ました。

映画「刀剣乱舞」を観たりもしてました。刀のメディアミックスとしては二度目の本能寺をテーマとして扱う作品でしたが舞台とは違ったアングルになっていて、史実はひとつなのに創作は無限だなぁというようなことを思いました。

 

 

 

 

甘くはないぜ!3

中野キンケロ・シアターパピヨン24ガスホール 

 

番ボにわかなのでシリーズ3作目にして初めての観劇。

ようじろうさんが演じる団護の先祖の話。

冒頭の現代で要さん演じる千代太が団護と偶然に街中で出会い、タイムスリップ後に千代太に「俺がこの時代に飛ばされた理由がわかるかも!」みたいな台詞があるのですが、現代では職人として圧倒的にレベルが違うけど千代太がタイムスリップしてチョコづくりをしていなければ天見家にパティシエの血が流れなかったのかもしれないのは因果を感じます。

しかし先祖の餡之丞はまったりのんびりなのに団護になるとすごい濃くなるのおもしろいですね。遺伝どうなっているんだ。

 

今回、双子そろっての出演で、弟の要くん演じる千代太の先祖が兄の勇くん演じる益兵衛というキャスティングに双子を双子以外で有効活用するのにこういうこともできるんだなと妙に感心してしまいました。

益兵衛は一応大きな菓子屋を運営しているけれど、役どころとしてはほとんど歌舞伎役者厨でした。ひたすら推しがどれだけ好きかを日替わりで表現し、推しのことで情緒を乱し叫んでいました。餡之丞が自ら捕まり報奨金で推しに貢いでくれ、と言われた時に「推しがあんたを殺した事になる!!!」と叫んでいて「なんで!?」とつっこまれていたけどたぶん客席のみなさんは「なる!!!」と思っていたと思います。オタクはわけのわからない理論で全てを推しと結びつけようとするので。

一番メタい台詞が多い役で不思議な気持ちになりました。情緒乱して叫びすぎていて最後の方はのどがつぶれて恐竜の産声みたいな叫びになっていたのでお大事にしてください…。

 

翔平くんの饅次がのんべえで派手な身なりでちゃらちゃら女遊びしているけど実は維新戦争の時に暴れまくっていた剣豪で目尻に赤いラインを引いている、という好きになる要素しかない設定で甘3の中で一番好きでした。しょへさんの声はこういう役にはまりますよね。あと芝居が上手い。

 

敬虔なキリスト教徒から突然パリピ化する松島さん(10神)演じる寺数も好きでした。

なぜあんなぐにゃぐにゃの剣を使っているのだろう…とずっと思ってたらスイーツバトルでチョコのテンパリングとして使われていて伏線だったのがウケました。

餡之丞のぺぺぺ剣術もテンパリングになっていてギャグの伏線が二段構えで笑いました。

 

甘くはないぜは毎回スイーツバトルがあり、お客さんがスイーツを食べて好きな方に投票、その結果でストーリーが2パターン用意されている仕組みなのですが、福岡の大千秋楽でタイムマシーンを作れる馬越さん演じるきかい先生がタイムマシーンでタイムリープしているけどタイムループもしていて実はみんなが次に何を言うか何をするか知っていて話がうまく流れるように誘導していて、でも毎日同じはあきちゃうから日替わりとか入れたり、投票とか入れて変えたりしてたよ、大千秋楽だからと裏ルートの真相だよ、と千秋楽演出を突然出してきて、ゴーグルのつけ外しでキャラが変わってやたら話の腰を折るのは全部計算だったのかも、とオタク特有の深読みをさせる演出を放り込んできました。

 

10神アクターのメンバーさんたちもなかなか個性的でにぎやかでおもしろかったです。

またクローズで演技が見られるのが楽しみです。

 

短いシーンではありましたが祭のシーンで踊る場面があり、踊っている千代太の笑顔がすごくまぶしくて「やっぱ要さんの笑顔ってキラキラしてるよな…」と思いながらただただ見ていました。ダンスが上手いわけではないけれど、輝きのオーラがすごくて横アリ並みにキラキラしていました。

また舞台上でまぶしい笑顔を振りまきながら踊る姿を見る機会があれば嬉しいです。

 

 

 

 

 

ミュージカル テニスの王子様 青学VS四天宝寺

TDCホール

 

東京公演の感想を書いてしまったのですが、凱旋も感想を書きたくなるいい公演でした。やっぱり四天宝寺戦好きですね。

 

四天宝寺のS3は一番好きな試合です。あの試合に勝って勝負に負けた白石と天才不二周助の(連載上)初めての敗北という構図が好きです。ミュージカルの構成としてもインパクト大な白石のソロから覚醒する不二先輩のソロ。歌う学校が変わるメドレー調の曲。どちらが勝つのかわからない緊迫感が試合をよりドラマチックにしてくれる。結果を知っていても何度見てもおもしろい試合だと思います。

凱旋公演で立ち上がったいぶ不二先輩の必死さがより熱を帯びたものに変わっていて「いい…」と心の中で呟いてました。公演を重ねて変化の見えるテニスの良さを何度も体験させてくれるのでテニミュは好きだな、と何度も思っていることをまた今回も味わわせてもらいました。

白子(増子くんの白石)くんはエクスタシーで初めてポール前ドセンに立つ瞬間に舌を少しだけ出す仕草をするのですが、なんだか見てはいけないものを見てしまったドキドキ感がありました。

 

試合もよかったのですが、個人的にお気に入りは負の感情をはっきりと見せる財前くんでした。

D1でボールに触れることすらできない彼の絶望を色濃く出したのは3rdではないでしょうか。(1stは映像だけなのでなんとも言えませんが)

他にもS2でイラだっているような「あと一球で負けやろ!」や白石に反抗しようとするも言葉を飲みこみ「ま、しゃーないっすわ」など、あんなにもわかりやすく怒りなど負の感情を出す財前は初めてでした。斜に構えててクールぶっててツンデレで、というのがキャラ解釈のメインになりつつありますが、大筋は変わらず繊細な部分で大きく演技を変え、財前の中のつらさを表現し、こちら側の感情をかき乱してくれる廣野くんの財前は魅力的でした。

公演後の彼のブログを読んで、キャラクターと時間をかけて距離を縮めて寄り添って一緒に走ったからこそ、財前の感情をくみ取って構成した演技になったのかな、と感じました。また魅力的な財前くんが見られました。ありがとうございます。

 

観に行くと「楽しいじゃん!」となれるテニミュ、永遠に楽しく続いてほしいです。

 

ライブビューイング特典映像で、奇怪なジャンプで跳ねつづける手塚役の青木くんとその隣で「竹之内のことは嫌いでもテニミュのことは嫌いにならないでください!」とあいさつする乾役の竹之内くんのインパクトがすごすぎて、これを超えないと四天チムパは「大爆笑!」にならないんじゃないかと心配になりました。

 

 

 

 

 

 

甘3福岡大楽で時間が押してしまい、一番最初に双子が特典会で出てこなかったら特典券その辺の人にあげて帰ろうと決意したほど飛行機の時間が差し迫っていたのですが最初に出てきたので結局参加して、でも飛行機の時間がやばいので巻きでツーショを撮り剥し前に自分から去り空港まで走ったのですが出発時間に着いたので、案の定乗り遅れました。

でも出発時刻前にカウンターに駆け込んだため一部返金してもらいキャンセル待ちで次の便が取れて無事に帰れました。

対応してくれたスカイマークさん、本当にお世話になりました。ありがとうございます。

次はごはん食べて帰るくらい時間に余裕をもって、帰りの便を予約しようと思います。

 

 

カナダ旅行

2月に1週間のカナダ旅行をしてきました。

観劇とはなんも関係のない普通の日記です。

双子のアクリルキーホルダーを持っていったので一緒にUPしていきます。 

 

 

 

 初日はバンクーバー。飛行機で8時間でした。

飛行機内でボヘミアンラプソディを見て寝たら到着していました。

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バンクーバー空港。入国は一度セルフで申請してから機械からでてきた紙を入国審査の人に渡しました。初日から雨で気温は0℃。


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雨と言っても小雨が降ったりやんだりで、チェックイン後、ダウンタウンで買い物したり、お店を見たりしました。

 

2日目はバンクーバーからカルガリーへの乗り継ぎでイエローナイフへ。


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カルガリーで少し雪が積もっていました。

国内線の小さめのジェットで、CAのお姉さんが注意事項の締めに歌い出したり、トイレが壊れたので近くの空港に緊急着陸して、笑いながら直していて、とにかく陽気なCAさんでした。二度目の離陸の時に再び注意事項の動作をしながらモロ「また説明すんのめんどくせえ」という顔をしていておもしろかったです。


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そんなこんなで1時間半遅れでイエローナイフに到着。

 


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昼の午後2時でもこの気温です。外に出た瞬間に鼻の中が凍ります。

手袋は30秒はずすと手が動かなくなるし、凍傷になるのでスマホでの撮影は時間との勝負でした。それぞれの生活があるとは思いますが、なぜこんな環境の中暮らしているのだろう…と写真を撮るために手袋を外す度に思いました。

 

3泊のオーロラツアーでしたが、なんと3日中3日もオーロラを見ることができました。3日いれば見ることができると言われていますがこの週は比較的よく出ていたらしいです。


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ホワイトボードには前日のオーロラレベルとその日の気温(写真では‐39)・体感温度(‐50)、天気が書いてあります。オーロラレベルが5だった日はかなり大きなオーロラが見られて、肉眼で揺れているのが確認できるくらいでした。三枚重なっているようなのもありました。

オーロラは肉眼で見ると白くて、ものすごく濃い天の川のようでした。時々、煙と見間違えるし。スマホのカメラでは撮れませんでしたが(星撮りアプリなら撮れるらしい)、シャッタースピードが調整できるカメラで撮ると緑色に光っていました。

白い靄のようなオーロラを見ながら、写真がなければこんなにも世界から観光客が来ることはなかったのではないだろうか…などと考えていました。肉眼で見たという特別感はありましたが写真で見た方が何倍も綺麗で神秘的です。寒いし。

でも目の前にある白いオーロラがシャッターが下りた後、緑色でカメラの画面に映っているのは、自然現象と科学技術の神秘を感じました。不思議だね~。 

 


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ティーピーという先住民の移動式テントが休憩所となり、約20のティーピーに観光客はそれぞれ割り振られ、時間内は各自自由に出入りしてオーロラ鑑賞をしました。(1枚目が夜の様子、2枚目が昼の様子)

スケジュールは、夜8時台に各ホテルに迎えのバスが来て、9時頃にオーロラを見る森に到着。深夜1時まで自由行動です。延長は最大3時間。帰りはスクールバスに乗ることが多かったです。社会人なのでスクールバスに乗れるのがちょっと嬉しかったです。いつも延長はしなかったので2時頃ホテルに帰り、風呂に入り3時頃寝る、といった生活でした。一度だけ風呂上がりにツイッターを見たら2時間後にShowroomするよーと告知されていて悩んだ末に起きられたら見ようと思い寝たら普通に寝過ごしました。

 


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ティーピーの中には薪ストーブと自由に飲める暖かい飲み物(コーヒー・紅茶・ホットチョコ)がありました。

暖をとれますが、死なない程度の暖かさでやはりずっと動かないでいるとちょっと寒いです。ティーピーから一度も出ない無表情の少年がいて趣深かったです。


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昼のアクティビティは犬ぞりと他にもありましたが犬ぞり以外忘れました。

犬たちはアラスカンハスキーで、犬ぞりレース用に交配させた犬種でシベリアンよりもスマートな体系でした。コヨーテとハスキーのハーフもいました。

手袋が外せなくなってます。

 

犬ぞりは一周15分ほどで、走るそりの風により凍傷になるのでフェイスマスク必須です。終わる頃にはフェイスマスクが凍り、まつげ眉毛前髪も凍ってました。後半からどんどん手足が冷たい風に当てられてじわじわ痛くなります。

犬はかわいくて、スピードもけっこうあり楽しかったです。


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自分の番がくるまで、すべり台で遊んだり散策したりミニホッケーで遊んだり、焚き火でマシュマロを焼いたりして遊べます。

この後、寒さでiPhoneのバッテリーが上がり電源が落ちました。寒すぎるとバッテリーがバグって消耗してしまうみたいです。体に一番近い内ポケットに入れていると持ちました。厳寒地に持っていく時は気を付けましょう。

 

 

3日間、イエローナイフに滞在したあと再びバンクーバーへ。

息をしても鼻が凍らないし、手足が痛くならないというだけで0℃はそんなに寒くないという鈍い感覚を手に入れることが出来ました。

 

 

6,7日目は再び戻ってきたバンクーバーで観光です。

 

バンクーバーも公共交通はICカード(コンパスカード)が基本で、最初だけ6ドルでカードを買いチャージしていく形式です。残ったら払い戻しもできます。電車・バス・シーバス(舟)すべてコンパスカードで乗れます。

日本との一番の違いはゾーンで区切られている範囲内だったら料金はすべて一律で、途中で下車しても90分以内に同じゾーンで乗車するとタダで乗れます。これなら事前手渡しの時に改札内外でもめることもなさそうです。


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6日目の最初はグラウスマウンテンへ。シーバスで海を渡り、山のふもとから頂上までのロープウェイまではバスで。

一枚目のシーバス改札にある「Next SeaBus」は出発時間を表示してくれます。この写真だとあと20秒です。10分か15分ごとに出ていた記憶。

 


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ロープウェイは往復約50ドル。高い。

写真を撮っていたら中央の運転手(?)のお姉さんにもう出発するから乗って(たぶん)と言われました。

 


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ロープウェイで登り切るとかなり上まできます。海の向こう側に見えるのがバンクーバーで夜は夜景がきれいらしいです。雪はやや凍っていて固かったです。


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ウィンタースポーツのシーズンだったので、ほぼスキーかスノボのお客さんでした。夏はトレッキングとかできるみたいです。


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スキーはしないのでライトコースという5kmの散歩道を歩きました。針葉樹がきれい。

野外スケートリンクもあり、一度もスケートをしたことがないのに旅でテンションあがったのかスケート靴を8ドルでレンタルして1時間ほどすべりました。最初の15分くらいは補助具を借りていたのですが、なんかいける気がしたので思い切ってみたら、一人で滑れました。ずっと足元見てたけど。でもふとした瞬間にバランス崩すから怖いですね。

 


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バンクーバーオリンピックの聖火トーチ。

 


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山を降りて、シーバスで戻るとバンクーバーの街が夜に変わり始めていました。

 


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ガスタウンは夜に行くと電灯がきれいで、工業革命時代のレトロな雰囲気があります。

ギフトショップがたくさんあるので、おみやげに定番のメープルやお菓子、キーホルダーなんかを買いました。

ガスタウンのシンボルである蒸気時計は15分ごとに音がなります。学校のチャイムと同じ音でした。後ろの建物は照明の色がグラデーションで変わっていくのがきれいでした。昼行くと「ふーん」で終わるので夜の方が雰囲気がよくておすすめです。

 

 

7日目はメトロタウンというバカでかいショッピングモールへ行き(わたしは何も買わなかった)、グランビルアイランドへ。


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ここもショッピングメインの観光地なのでギフトショップもありますが、文房具や市場、アートギャラリーなどがあり庶民的で楽しかったです。


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いきなり夜の写真になっていますが、パブリックマーケットはその名の通り市場で中には生鮮食品やベーカリー、スイーツなどのお店があり、ごちゃごちゃしたものが好きなので楽しかったです。


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何撮っても映える!


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アートギャラリーがたくさんあるためか、駐車場にペイントアートがあり駐車場の壁と撮っても映える。


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アイランドなので、一番最初のグランビルアイランドの看板がある道が唯一、陸と繋がる道なのでボートでも来られます。夜景も映える。

 


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春節の時期に行ったので、街のいたるところに中国のぼんぼりが飾ってありました。春節を祝ったこともないのに、オーロラツアーでは中国人観光客向けにカウントダウンの花火を打ち上げていたので便乗して見ていました。打ち上げ花火だけどネズミ花火のような音がなる花火でおもしろかった。

 


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ごはんはカナダ料理!というものがひとつもありませんでしたが、全部おいしかったです。

朝ごはんは基本、夜にスーパーで買ってホテルで食べるという暮らしだったので昼・夜のごはんしかありませんが全部おいしかったので備忘録。

 

(一番上の大きい写真から時計周りに)

1, バンクーバーダウンタウンにあるギリシャ料理

The Greek By Anatoli - Yaletown(BCVancouver) | OpenTable

手前はギリシャビール。奥はジャスミンライスと野菜の上に煮たラム肉を乗せたもの。

ラムがめちゃめちゃやわらかくておいしかった。

 

2, カルガリー空港のフードコート

米か麺かを選んで1~3種類のおかずを選ぶ形式。一番多い3種類で18ドルだった気がする。シェアしました。米の上になんの区切りもなくおかずを目分量で乗せるスタイル。A&Wと迷った。

 

3, カカオ70

ココアがメインのカフェ。チェーンらしい。チョコバナナワッフルとメキシカンココア、マシュマロトッピング。スパイスが効いていて後味が辛い。店内がかわいい。

 

4, デリシャスフォー

ここもチェーン。海鮮フォー。アジア料理はうまい。好みで豆板醤みたいなタレを加えるとさらにおいしい。

 

5, ハワイアン料理の店

ポキというアボカドと茎わかめと漬けマグロをゴマ油で味付けした料理。下はごはん。ポキ自体がおいしかったので、別の店でもポキを食べた。

カナダで米料理を食べると100%ジャスミンライスだった。

 

6, グラウスマウンテンのレストラン

高級レストランとカジュアルレストランの2店舗あるけど、カジュアルなほう。

写真はナチョスのみだけど、サラダとポキも注文。ポキうまい。ナチョスが特大サイズのドンタコス全部明けたのか!?みたいな量だった。

 

7,  グランビルアイランドのフードコート

サーモンのホットパイ。切り身がゴロっと入っていておいしかった。けっこう大きめ。みんなが今想像しているものより1.5倍はある。

 

8, 重慶飯店

スープと前菜一品・おかず一品にごはんのランチメニュー。よくある中華定食。

本来は普通の一人前の茶碗だが、どんぶりに盛られてシェアして、と言われました。一人前の茶碗でも日本昔話的な盛り方でした。

 

 

イエローナイフもオムレツ食べたりしたのですが、普通でした。日曜日は定休日のレストランが多いので、スーパーで買ったチルド食品をホテルで食べてました。

 

 

 

なんかの役に立つかなーと思って、交通事情とか気象とか書いてみましたが、なんかの参考になればうれしいです。ちゃんとしたガイドを読んだ方がいいと思いますが。

アクキーの方が先に海外に行っているのが、本人に悪いなぁと少しだけ思いながら写真を撮っていました。でもアクキーの背景に外国の景色が広がっていることに興奮して楽しかったです。

最初の方はぼやけていたり、並びが斜めっていたり、手が入っていることが多かったですが後半になるにつれて改善されいくので写真は場数だな!と改めて思いました。

 

みんなも旅行でなくても、近場でも特別なおでかけの際はグッズなどと一緒に写真を撮って楽しい報告をしてください。

 

 

 

 

 

2019年1月まとめ

昨年のブログを読み返したら、毎回「~しか観ていませんが」と書いてあってうざかったので今年は禁止にしようと思いました。

 

 

そんなわけで1月から観たのはCATSのみでした。

中学生の時に見て二度目なので、思い出と一緒に振り返りながら観劇しました。

場所もシアターも違うのに中に入ると当時と同じセットが組まれていて、最初に見た時の記憶が少しずつ蘇りました。

中学生だった当時、ラムタムタガーの雄らしさにめろめろになったのですが、今観るとかわいいやつですね。キャストさんに寄るところもあるかもしれませんが。

CATSはストーリーはそれほど重要ではなく、一匹一匹のキャラクターが魅力的なミュージカルで、「メモリー」を筆頭にヒットナンバーばかりで特に「ジェリクルソング」と「鉄道猫」は観終わった後に口ずさみたくなる名曲でその二曲をラストに持ってくるので、歌とダンスの力に圧倒されてとにかく楽しかった印象が記憶に残る陽のミュージカルだと思いました。ストーリーを完全には理解できなくてもお気に入りのキャラクターがいて、その一曲でも楽しめたらCATSを十分堪能できたと思います。

そんな作品だなぁと観劇後、頭の中で流れるジェリクルソングを聞きながら思いました。

 

 

 

1月はとにかく対バン月間で、いろんなバンドを知る機会が多くて楽しかったです。思えば他のバンドもワンマンライブしか行ったことがなかったので、ライブハウスの楽しさを知る機会があっていい経験になりました。フェスも行ったことないかも?あったらごめん。

ツイパラはもちろんですが、かっこよくてしびれたのがアシノイヌさんでした。


アシノイヌ - Come Together

 

対バンは、他のバンドのファンの方もいるので自己紹介をMCに必ず入れていたのですが、

「僕ら双子なんですよ。双子でツインボーカルやってます。」

\えーーー!!!/

「今、『えー!』言うた人たちは確実に知ってるでしょ」

というファンとのやりとりがいつの間にか完成していました。

 

あとすごく嬉しかったのが、対バン打ち上げでツイパラのファンはいい人たちばかりだね、と褒められて嬉しかったし、みんなのおかげで俺らの株が上がったよありがとう、と喜んでいるところが見られたのが嬉しかったですね。ちゃんとした人間でいようと思いました。むずかしいけど。

オートフィクション~早朝のパウダールーム~

 

車内アナウンスの到着案内で目覚め、早朝のバスターミナルに降りる。

先ほどまで夜行バスの座席で寝ていた寝ぼけまなこで運転手さんからキャリーを受け取る。約30m先にあるラウンジまで歩き出す。少し冬の名残を含んだ空気が肌をなでていく。冷たい空気のおかげでだんだんと頭が覚醒していくのを感じる。

 

朝の空気は新鮮だ。例え都会の排気ガスがまん延した駐車場のど真ん中でも澄んでいるように感じる。一日の始まりだからだろうか。

まだ活動している人が少ない駅周辺はとても静かだ。でも同じバスに乗ってきた人は同じようにラウンジを目指して一緒に歩いているし、出勤であろう人もいるし、部活向かうのか予備校に向かうのか学生もちらほらいるし、レジャーに出掛ける雰囲気の人もいる。静かだけれど、遠くから人々が身支度をしている音が聞こえる。朝にしか聞けない静寂の中に混ざる雑音が好きだ。

そんな静寂の中の雑音にキャリーケースを引きずる音を加えながらラウンジに着いた。

 

パウダールームを借りる申込みをして、一緒にコテを借り、タイマーをもらう。

朝の混雑時には30分しか使用できないためカウンターでタイマーのスイッチを押された瞬間に戦いのコングが鳴る。

鏡前を選んでキャリーからメイクセットを取り出し、洗面台で顔を洗う。普段なら半分寝ながら行うため動作は緩慢だがこういう時は迅速に動ける。なにせあと25分でメイクとヘアセットを行わなければならないのだ。歯を磨いている間に肌に美容液を染みこませ、再び鏡前に戻る。椅子に座りコンセントにコードを刺してコテを温める。前髪をピンで軽く止めて化粧をしていく。平日には時間短縮のためにやらないコントゥアリングを施し小顔を目指す。アイメイクはいつも無難なブラウンを選んでしまうのでたまには違うカラーメイクを試してみたくなるが失敗が怖いのでやはり今日もいつも通りの現場用メイクにした。というか必要最低限のものしか持ってきていないので、アイシャドウはブラウンしかない。違うメイクは友達と遊ぶ時などに試せばいいのだ。普段より時間は少ないけれど、普段よりていねいに目蓋にグラデーションをつくり、普段よりていねいにアイラインを引いて目ぢからがつくようにし、普段よりていねいにマスカラでまつげを伸ばしていく。平日では滅多につくらない涙袋も描いていく。コテが十分に温まってきた頃合いになったので髪のセットに作業を移行する。ミックス巻きをして顔周りの髪を少し残し、ハーフアップにまとめた。ヘアメイクを予約する時もあるが今月は2度目の遠征なので今回はなしにした。前髪に慎重にカールをつける。一番印象が決まりやすい箇所なので前髪をセットする時はいつだって真剣勝負だ。ここで今までのメイクが無駄になることもある。人から見たらそれほど変わらないと思うが自分の理想の前髪にならないと全てのバランスが崩れてとんでもなくブスに見えてしまう。出掛けたくなくなることもあるし、一から全てやりなおしたくなることもある。今日はきちんと思い通りのカールがついた。程よく丸みを描いた毛先が眉の位置できれいに並んでいる。なかなかに良い。崩したくない部分にケープをかけて形状維持を施す。最後にヌーディ―ピンクのティントリップを塗る。タイマーを見ると【0:22:36】。好タイムだ。

 

「量産型になりたくないんだよね」荷物をまとめていると準備が終わり集中力が切れたのか、隣の女の子が友達にそう話しかけている声が耳に入ってきた。顔を動かさないように視線だけで、ちらりと声のした方を見る。ブルーの入った黒髪にワンレンショートカットの女の子が赤いマットリップを塗っていた。そのメイクはそれはそれである種のカテゴリに属している量産型のような気もしたが、確かに彼女のようなファッションの子はわたしがよく行く場所では少ない。

ふと手を止めてパウダールームを見渡す。10人前後の女子たちが思い思いの服装で思い思いのメイクをして思い思いの理想とする自分をつくり上げていた。

自分の好みのファッションでも相手の好みのファッションでも、なりたい姿になるためにせっせといろんな道具を使って自身を造形してしていく女の子たちがけなげで可愛らしくて愛しくなった。

 

一瞬止めた手を再び動かし、残り時間で荷物をキャリーケースに詰め込むと、最後に鏡で全身を確認してパウダールームを出た。

 

 

オートフィクション~認識の距離~

 

「それは現実じゃないよ」

 

は?いやいやいやいや。何言ってんの。確かに起こったことだって。だって現に、わたしは全公演観に行って、毎公演手紙で感想を伝えていて、そしたら向こうが舞台後のイベントで『毎日手紙書くの大変だったよね。ありがとう』って言ってくれたんだよ。幻聴ではないし、わたし個人に面と向かって言ってくれたんだよ。わたしも推しも正気だよ。正気ではないけど。

 

「そのファンサービスはすごいけど、あくまでファンとしてでしょ」

 

ファンサ以外に何があんの?ただわたしはファンとして推しにしたいことを好き勝手にやって一方的に手紙を送り続けて、こんなの読む暇ないだろうな、あったとしても疲れて一刻も早く休みたいだろうし時間を取らせてしまって申し訳ないな、でも毎公演伝えたいことはあるから手紙は書きたいしファンなんだからそれくらい自由にさせてくれたっていいじゃん!読まれなくたっていいし!嘘!せっかく書いたんだから流し読みでもいいから目を通してほしい、内容なんて一瞬で忘れたって構わない、とにかくあなたのことを一生懸命追っている人間が一人いることを伝えたい、でもそんな自己顕示欲に付き合わせてしまうのは申し訳ないからなるべく手短にまとめるようにするよ、そしてほんの一瞬でも応援している気持ちが届いて励みになることを願ってる!でも疲れてたら読まないでいいよ!と解答のない自問自答を繰り返しながら自己満で送りつづけた手紙というのを理解した上で出しつづけたんだよ。推しに認められたいわけではなくただただ自分が満足するためだけに手紙を書いたことはわかってるし。その上で彼はわたしに声をかけてくれたことがうれしかったんだよ。

 

「いやー、気持ちはわかるけど、もう普通の男の人とか興味ないでしょ」

 

『気持ちはわかる』なんてよく言えますね。ほんとにわかってんの?わたしのこと、いい年して芸能人に恋してる、身の丈に合った恋愛ができないバカ女だと思ってるでしょ。普通の男、って何?あんたたちの彼氏のことか。まぁ普通の男だよ、芸能人ではないし。てゆーかいつから普通の男の話に変わった?今か。わたしはこの前あった、推しとのウルトラハッピーな思い出について話しただけでこれは恋バナではないんですけど。ただのうれしい思い出を話しただけ。気持ちがわかるなら、なんで普通の男に興味があるかないかに話がつながるん?別に羨ましがってほしいわけじゃなくて、いやちょっとはあるけど、すごいねー、とかよかったじゃーん、とかできる推しだねーとかで終わらせればいいじゃん。何?フツウノオトコノヒトトカキョウミナイデショ、って。

 

「楽しいのはいいと思うんだけどさ。でもあんまり顔のいい人たちばっかり見てると普通の人とか好きになれないでしょ」

 

はぁ、まぁ、彼は一般男性に比べたら顔立ちは整っていますが、それだけじゃなくて仕事熱心で今話したようにファン想いなところが好きだし尊敬しているから応援しているのであって、特に付き合いたいとかそういう願望はほとんどないですね。まぁそんなことを言ってもあなたたちには伝わらないと思うのできちんと説明したことはありませんが。好きイコール恋人になりたいという結びつきではなくただただ好きだから、芸能界で成功してほしいという願望が強いということもあるんだけど、でも世間一般的に好きといったら彼女になりたいと捉えられしまうんですよね。はいはい。なんでわかっていたのにこんな話しちゃったんだろ。すごくうれしかったから聞いてもらえるならたくさんの人に聞いてもらいたいって欲がでちゃったからか。だってすげーーーうれしかったんだもん!

 

「理想も高くなっちゃうしさ」

 

いや、もう、ほんとにうれしかった。だってこっちが自己満で送りつづけた迷惑極まりない手紙なのに気遣いの言葉をかけてくれた上にしっかりわたしが送った手紙だと一通一通、認識されていたわけで!しかもわたしが書いたということを認識してくれていたわけで!!通い詰めた努力が報われた!!とあの瞬間は思った。通っていれば自然と認知してくれるだろう無理矢理覚えさせるのではなく常に現場にいることで覚えてもらえたことがどんなにうれしいか。『毎日手紙書くの大変だったよね。』まではすこし眉が下がり気味だったのに『ありがとう』をくしゃりとした笑顔で言ってくれたのがどんなにうれしかったことか!たとえ毎日送られてきた手紙に辟易としていたとしても建前でお礼が言える気配り!えらい!すごい!さすが推し!そういうところが好きになったんだよね~。『毎日手紙書くの大変だったよね。ありがとう』。ん~、ほんと好き!最高!

 

「ますます彼氏できる機会逃しちゃうでしょ」

 

いや~~~…好き…だわ。うん。好き。めちゃくちゃいいやつ。最高の推し。みんなに同じ対応をしているだろうけど、ちゃんと一人一人のファンを大切にしているところがすごい。芸能人としてファンとの接し方が好みすぎる。本当にあれはうれしかった。ファンをしていてよかった。彼のオタクでよかった。は~~~最高だよ。最高の男だよ。何度思い出しても幸せに浸れる。わたしの番が来て、目があった瞬間に「あ!」って目が少し大きくなって、わたしが『今日は楽しかったです。先日の舞台も超楽しかったです!』って言ったら『毎日手紙書くの大変だったよね。ありがとう』って返してくれて。こんなこと言われるなんて予想外で、びっくりして何も言えなくなっちゃって。今の言葉のお礼を言わなくちゃ!!!と思ったから『こちらこそありがとうです!』と精一杯返したけど、もっと上手い言い方なんていくらでもあったのにな~~~。って、あの日から毎日のように記憶を再生し続けているけど全然飽きないし思い出す度に幸せになれる。オタクやっててよかった!!やば。話聞いてなかった。気付いたら本格的に彼氏の話になってた。

 

「楽しいことは悪いことじゃないけどさ、それは現実じゃないじゃん」

 

なんでこの話しちゃったんだろ。いろんな人に自慢したいほどうれしかったのもあるけど、さすがに人を選ぶから、中学生の時にジャニオタだった子なら理解があるかと思って話ちゃったんだろうね。でも今や彼氏もいるしすっかりジャニーズから離れてしまったよね。そうだよね。昔追ってたと言っても中学生だからせいぜいテレビ番組を観たり雑誌を買う程度でライブにも行けなかったもんね。その年ならよくある趣味のひとつだよね。ライブに行くこともなかったから、今のわたしのような直接会話できて、しかも相手が一個人として認識してくれるなんて全然違う界隈だよ。全然違う感覚だよね。たぶん彼女の中では中学生の時に担当に恋していたような気持ちを今のわたしが抱いている感覚なんだろうな。少し違うよ。たぶん伝わらないだろうけど、わたしがファンだから特別に接してくれているのをわかった上でお金を払っているからこういう対応をしてくれることをわかった上で、浮かれているんだよ。芸能人とそのファンの関係だからこそできるごっこ遊びをしているんだよ。それ以上踏み込もうと思わないし、この関係が互いに一番いい利益を生むんだよ。その意識を保っているよ、って言えばいいのかな。伝わるのかな。いや伝わったとしてもなんやかんや結びつけて彼女はわたしをガチ恋に仕立て上げるんだろうな。喜びを共有できると思ったのにな。勝手に期待してたのがばかみたいだな。大事な友だちに勝手に期待して勝手に失望して勝手に距離を置こうとしているなんて最低だな。でも距離を感じているのはお互いさまかな。さっきからずっと否定しか言わないし。さびしいな。

 

「だから、ほどほどにね」

 

「うん。そうだね。あはは」

 

2018年12月(四天宝寺公演、る戦)

今日中に書き上げるので、さくっといきます。

 

 

ミュージカル テニスの王子様  青学vs四天宝寺公演

日本青年館ホール

 

3rd不動峰公演ぶりの青年館ホールでの本公演で空夢さんの橘さんを再び見られるのが嬉しかったです。

二翼で猛獣のオーラに新曲がついて、今まで頼もしいお兄さんだった橘さんが猛々しい印象になっていました。

セグウェイに乗る泥棒…

桜乃ちゃんを客に演じてもらう新しい方法。

 

エクスタシーが残るか気になってたのですが、無事残りましたね!エクスタシーにはクラシックバレエのヴァリエーションみたいになってほしいです。(?)

そして難易度が上がっていて、ダンスの手数が増えた上にテンポも複雑になっており、それなのに歌が安定している上に高音まできれいで、華やかさのあるエクスタシーでした。曲は変わらず、進化したエクスタシーが見られるので割とここで満足しました。この後も進化すると思うと白石役の増子くん、すごい子ですね。

 

D2のラブルス新曲もピンクピンクピンクしていて、かわいさを前面に押し出したラブルスで楽しかったです。

メガネをかけた小春の動きが壊れたおもちゃみたいなやばい動き方でした。

客席を見て「べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつ飛ばして…お母さん!?」がおもしろかった。

 

S2もほぼ変更なしで、岩田くんが最後まで怪我なく演じきれるよう願います。がんばれ…

阿久津を演じている川上くんしか知らないので、他の舞台で絶賛されてるのが気になるくらいヤンキーオーラありますよね。

 

D1の財前のポーチはシリアスにいくんだな、と思いました。零式サーブのゾクゾク感も変わらずありました。

 

S1の一球勝負がプロジェクションマッピングの技術進歩を見せる演出になっていて、異空間がアトラクションでした。

 

目立った新しい演出は少なかったけど、四天宝寺公演はやっぱり楽しいと思える公演でした。

よく亡霊という言葉がありますが、芸達者な子ばかりで小石川も加わり新しい四天もお客さんを楽しさで虜にできるチームになりそうで3rdは3rdとして好きになると思います。

謙也役だったサキマサトがオサムちゃんとして戻ってきたのは驚いたけれど、引きずる気持ちはなくて、2ndが好きだけどそれはそれ、これはこれ、で好きになれてよかったです。

 

 

 

 

 

歳がくれ・るYO  明治座大合戦祭(る戦)

明治座

 

安西くんが出演しなかったのは寂しかったけど、年末はるひまを見たいのでW座長の二人とも好きなので行きました。

休憩でお土産を買ったり、団子食べたり、さなちゃんプロデュースのアップルカイ(パイ)を食べたり、るーちゃんと触れ合ったりして明治座を堪能できました。

 

全体的にあっさりした印象でした。特に二幕。

佐奈ちゃんが演じる武田信玄が最初は綺麗事しか言わないので後半に何かくるだろうな〜、それは叶わないんだろうな〜と構えながら見ていたせいかもしれません。死人も少なく、演出もあっさりめでした。

 

昨年、発見された田中涼星の万能性が発揮されてました。モノマネとネタの合わせ技がおもろ。田原俊彦のごり押し。

 

恒例エチュードはさなちゃんがお悩み相談を担当でした。

一番受けたのが「人気がもっとほしい」に「刀剣乱舞っていう舞台にでる」と答えてたことです。さなぴ、刀に出ていないのにすぐ出てくる辺りがすごい。

 

いいとこの長男として理想論を口にする顔の整った武将と生まれた時から片目片足を醜悪として蔑まされてきた軍師が対になるのかな、と思いましたが(実際そうだと思います)、兄の影武者として死んだ武田繁信、兄と思ったことはないと本人に言いながらも最期に口にしたのは「兄上」だった山本光幸という形は違えど兄を思っていた弟たちの姿が自分にとっては一番響きました。

特に本人に対して「兄と思ったことはない」と言っていた光幸が死ぬ間際に「兄上」と口にしたことを勘助は知らないと思うと切なくなりました。伝えてあげたい…。

 

W座長の一人、内藤さんは相変わらずの歌の上手さで3曲?くらい歌ってくれて贅沢だなあと思いながら聴かせてもらいました。勘助は卑屈だけど嫌いにはなれない人でした。だからこそ報われてほしかったし、もっとたくさんの人に好かれてほしかった…。

もう一人の座長、佐奈ちゃん。いつも笑顔でかわいいから許してしまいたくなるのはそのままだけど、諏訪氏を斬る覚悟の早さと芯の強さの二面性を当て書きで信玄として書いたのがよかったです。

 

二部のショーはいつも通りでした。

中村さんのラップ「俺だけラケット持ったことねえ」が尖っていました。ミステリーこと杉江がわけわからないオーラ出していて怖かったです。

加藤さんのいるグループはショートコントをやる縛りになっているみたいでコントの入りで直子(加藤さん)がずっと「いいことないから死ぬ〜〜〜〜〜」と駄々こねてるのがシュールすぎて笑い死ぬかと思いました。やばすぎてなかなか誰もいかないので永遠に笑わされてました。

トノケラの自己紹介のちゃらんぽらん王子で難易度高い飲みコールみたいな自己紹介したシモヅマ(大藪)が振り切れすぎててやばかったです。パリピのテンション怖い。

 

最後はドリフのバババンババンバンバンで締めて、観劇納めしました。

 

 

 

 

2018年の演劇大賞を送るなら「舞台野球〜飛行機雲のホームラン〜」です。

今年見た中でぶっちぎりで素晴らしかったです。

今年は観劇を抑えていたので、あまり比べるものがないので平等にかけるので、来年はもう少し推し関係なく観たいものを観られるようにしたいと思います。

 

来年も楽しい舞台にたくさん出会えるといいですね。

では良い年末を。