手帳に日記を書いているタイプなのですが、手帳ではスペースが足りなかったので楽しかった思い出はじゃんじゃか記録しておこうと思います。
11/12(土)
A11:00 羽田空港着
機内で食べるいなりずしを買った。両隣が同じ厳島神社ライブのために広島に向かう審神者で爪を黄色に塗っていたため機内で食べる時に少し気恥ずかしかった。
搭乗待機場所には持ち物のどこかに刀剣グッズを付けている人たちがたくさんいた。座席に付くと前後から厳島ライブの話題が聞こえてきた。わたしの両隣も審神者だったためフライト中刀ミュの話をした。CAさんが「ライブかイベントですか?」と聞いてくるほど審神者だらけの機内だった。空港で「ではまた」と言いながら別れる。
AM13:00 広島空港着。バスで広島市内へ。
PM14:00 チェックイン。少し休憩。
PM15:30 宮島着。
本殿へお参り。舞台成功祈願。
潮が引いていたので鳥居の写真を撮ったり、機材の写真を撮ったり、座席位置を確認したり。厳島神社を訪れたのは二度目。普段はないはずの照明や音響設備、増設された席の足場、役者が通るための通路、長く伸びたコードなどが設置されていてそれだけで心が躍った。本当に厳島神社でライブをするんだなぁ思った。ライブ目当てできているけれど普段劇場ではない神社で行われるため現実味がなかった。
あと3時間後にはこの高舞台に刀剣男士たちが立つことになるかと思うと楽しみでしかたなかった。
観光に訪れた人たちは機材を見て「何かやるのかな?」と話していた。
心の中で「今夜ここで刀剣乱舞のミュージカルをやるんですよ」と勝手に答えてニヤニヤしていた。気味の悪いオタクだった。
本殿を一周した後はあなごめしを食べたり、揚げもみじまんじゅうを食べたり、おみやげを買ったりしていた。山登りもしたかったが時間がなかった。
食べ物の入った袋を鹿に狙われる人を何人も見た。
PM17:30 入場列に並ぶ。
何も札などはなかったが自然と道のわきに列ができていたのでなんとなく並んだ。前後の人達と「刀剣乱舞?ですよね?」と確認しあった。
すっかり陽が落ちて鳥居がライトアップされ、灯篭の明かりが煌々と連なっていた。
PM18:00 入場。
入場時に白いマフラーとカイロを渡された。皆一同に「優しい…」「嬉しい…」と喜んでいた。「絶対開けらんな~い」などと周りの人達と話していた。
回廊で一旦待機。どんな構成になるのか、三条派と新撰組で会話はあるのか、衣装はどれになるのか、どの曲が歌われるのかなど話していた。あと満潮時には本当にぎりぎりまで海水がくるらしいという話もした。
座席が正反対だったため「楽しみましょうー」と言って別れる。
席につき、しばらくすると東側の人達が一斉にマフラーを巻き始めた。スタッフの男性が「マフラーしてください!これ、ちゃんと意味があるので!」と言って会場を一周していた。その時、神事に疎いので「何か演出で使うのかな?」としか思っていなかった。
PM19:00 開演
普段なら会場の照明が落とされ舞台がライトアップされBGM等が流れ出してから客席が静かになるが、開演3分前くらいになると自然と客席は静かになっていた。
会場には約1300人がいるはずなのにまるで普段の夜の厳島神社のように静まり返っていた。本殿の周りにいる人たちの会話のほうがよく聞こえてきて、波の音が響いていた。会場内は話し声どころか咳払いも聞こえてこず、みんなただただライトアップされた高舞台をみつめていた。たぶん国宝パワー。
そして劇中で登場する審神者の台詞から始まり、鈴の音と共に厳かに刀剣男士たちが入場してきた。
始まる前にどの衣装で演じるのかという話をしていたが、本公演のどの衣装でもなくこの厳島ライブのために作られた白地にそれぞれのイメージカラーを差し色として入れ、通常衣装のデザインを基本とした和洋折衷の新デザインの衣装で登場した。視覚の供給過多。朱塗りの柱の間から見えた白装束をまとう男士たちマジ付喪神。遠くからでも一目で通常衣装を基調としていることがわかり、さらに和洋どちらも取り入れたデザインになっていて感動した。蜂須賀と小狐丸は内番時の髪型となっていたがそこにラフさはなく正装に相応しい結い方に見えた。
始まる前にどんな構成でどの曲を歌ってくれるのだろうという話をしていたが、新曲の「まほろばに」から始まった。聴覚の供給過多。幽玄な曲に合わせて、一つ一つの振りに意味があるかのように丁寧に踊る姿は人というより神に近い者に見えた。
誇張表現がすごいけど一曲目はそれだけインパクトが強かった。
一曲目のあとに一同で参拝をした。奉納行事に参加させてもらっている実感が沸いてきて感謝の意を伝えた。あと一緒に参拝できてめちゃくちゃ嬉しかった。だって参拝だよ参拝。
その後、エンドレスナイト、名残雪、幕末天狼傳のシリアスな曲、と続いた。(清光と安定は鹿当番でほっこりした)
今剣が「きらきら」で手を振りながら「ほら、あるじさまも手をふってー!」と全力で走り回っていて、神事であるということが緊張を生んでいたためにいつもより硬い雰囲気になっていた会場の空気が緩んでいくのを感じた。まぁ緊張していたのも、手を振るいまつるちゃんで緩んだのもわたしなんですけど。でも、子供のようにはしゃぐ振る舞いで手を振ったりしてリアクションを返していいんだ、と客席に安心感を与えたしゅんやくんはすごいとおもいました。嬉しくて少し泣いた。
「きらきら」の終わり頃から何か聞こえる…自分にだけか!?怖い怖い!!と思っていたら防災アナウンスだった。ほっとしたのもつかの間、個人的に大好きな「うたかたの子守唄」が始まり、内心「うわ~~~!この歌の小狐丸、大好きなのに今か~~~!今、アナウンス流れちゃったか~~~!いや!私が集中すれば聞こえん!心頭滅却すれば火もまた涼し!!!がんばれ~~~。あ、でもすごく堂々としていていい!がんばれ~集中して~~~!!!自分の演目に集中してがんばれ~~~」とエールを送りながらとにかく歌に集中した。こんなこと考えてる時点で集中できてない。でも本人は全く動ずることなく歌っていてすごいなぁと思っていたら後日全然聞こえなかった、と話していて完全に杞憂だった。
照明で一番印象的だったのが「美しい悲劇」の冒頭で一人ひとりがワンフレーズずつ歌っていくパートで横一列になった男士にピンスポが当てられていく演出だった。今まで幻想的に男士たちを演出していた照明が突然スタイリッシュになったので印象強かったのかもしれない。
余談だけど客席の位置的に横から見る形になっていたが、高舞台の正面で中央のカメラに目線を合わせている姿を見ている時は脳内でおそらく映像ではこんな感じでカメラ目線になっているはず、と脳内補完映像が勝手に浮かんだ。勝手にカット切り替えていて。肉眼で見ているものを脳内で別の映像にし出すとはおもしろいなと思った。自分で。
先ほどの「きらきら」で少し緊張がほぐれたおかげで「えおえおあ」はとまどうことなく振りが一緒にできた。もしこのセトリを配慮して「えおえおあ」でのレスポンスをしやすくするために今剣として「手を振って~!」と曲中に言っていたとしたらなおさらしゅんやくんはすごいとおもいました。振りだけでなく「一緒に歌ってくださ~い!」と言われた瞬間も嬉しくて少し泣いた。
いつの間にか着替え、通常衣装になり再び登場した幕末組。えおえおあすることに夢中になっていて下がっていたことに気付いていなかったので驚いた。
映像には入っていなかったが、「ひとひらの風」で西側に来ていた加州が腕を組みながら客席を見渡し、手を振っていた人たちに腕を組んだまま下の方で小さく手を振っているのを見て爆萌した。自分に向かって手を振っていたわけではないけれど、夢妄想が爆発した。「ライブであまり動かず推しを見つめる自分は完全に○○の彼氏だった」テンプレの逆だーーー!!!伝わります???大多数に向かって頭の上で大きく手を振るのではなく、目立たない位置で小さく手を振られたら、もう!これは!確実に自分にだけ手を振ってくれている!特別な関係!!!って受け取っちゃいません?わたしは受け取るぞ。なんならこの瞬間、全く目が合ってないのに脳内補完して目があっている審神者の映像を見ていた。
三条も「キミの詩」で通常衣装になり戻ってきた。
各キャラクターが一言ずつメッセージを伝えていったのだが、ここでも加州の言葉で夢妄想爆萌した。
「今日という日が主たちにとって忘れられない思い出になりますように」
忘れないよーーーーー!!!!!こんな素敵な思い出、忘れるわけがないよーーーーー!!!!!
だからこうしてブログ書いている。
最後は「刀剣乱舞」。一番は阿津賀志山異聞、二番は幕末天狼傳と変えられていて加州は器用だなと思った。刀剣男士たちの手合せが見られるのはめったにないことなので間奏中の殺陣はめちゃくちゃ興奮した。
会場を一周して挨拶をして去っていく男士たち。反対側の客席を回るためにもう一度現れた安定の「戻ってきたよ」はお茶目かわおもしろだった。
退場後もしばらく拍手をしていたが終了アナウンスが流れたところで、みんなすぐに帰り支度を始めた。余韻に浸りたいところだが、宮島周辺以外で宿を取っている人たちは戻りのフェリーに乗ることに必死なのだ。帰り際に宮司の方々に会釈をしつつ足早にフェリー乗り場へ向かった。
PM20:40 フェリー出港
だんだんと遠ざかる大鳥居を見ながら公演に思いを馳せた。
PM22:00 広島駅着
路面電車に乗ろうとしたが、到着した路面電車が故障。30分ほど遅延したが無事ホテルには帰ることができた。
PM23:00 ホテル着
祝杯あげて風呂入って寝た。
この後は翌日、ふくやま美術館で刀剣を見て帰った話になります。最後まで読んでもただの日記しかないです。
11/13(日)
AM7:00 広島城散歩
徒歩で広島城に行けるので朝の散歩がてら広島城内をふらふら。よく晴れて気温もちょうどいい。
AM8:00 ホテルバイキングで朝食
レストラン内で昨日の厳島ライブの話をしている人がいた。
AM9:00 バスでふくやま美術館へ
バスだと新幹線の半額で行けるし、これ以外の予定を組んでいなかったので時間は気にしないことにした。
運転手のおじさんたちが昨日から福山に向かうお客さんが増えた、福山なんてなんもねぇさのにな~(適当方言)と話していた。バス内にもわたしともう一人、審神者らしき人がいた。
AM11:00ふくやま美術館着
売店は空いていたが展示列がそこそこ伸びていて、中に入れるまで40~50分くらいはかかった。最後尾の札を持つ学芸員らしきお姉さんが嬉しそうにしていたのが印象的だった。初日はこんのすけもいたのでかなり盛況だったらしい。
明石国行と江雪左文字以外にも国宝、重要文化財が多く展示されており、帳簿もあった。展示場内はシンプルでスペースも広いので人が多い割に落ち着いて見られた。ガラスケースに展示された刀剣は正面だけではなく真横からも斜め後ろ側も見ることができた。
明石は反りがすごいなーで、江雪さんは鞘の装丁が夜に静かに降り積もる雪のようできれいだなーという感想です。無知です。
ショップでクリアファイルを購入。パネルを撮る。
美術館の奥にある文芸館では、かこさとし展をしていたので寄っていった。だるまちゃん、からすのパン屋さん、どろぼう学校、懐かしかった。あと意外と歴史や地理の絵本もあり、民俗学的な絵本もあったので多才な人だった。常設展は井伏鱒二、他広島出身の作家。
隣にある福山城周辺もふらふら。
PM14:00 昼食
お好み焼きが食べたかったが、店が休業してたり、ラストオーダーが終わっていたりで食べられなかった。唯一の心残り。悔しいのでカキフライ食べた。
帰りのバスの時間までおみやげを見た。
PM15:00 福山駅出発
PM16:30 広島空港着
道路渋滞のため、20分到着が遅れる。出発まで30分切っているのに手荷物検査が長蛇の列でパニック。出発5分前に搭乗。めちゃくちゃ焦った。
PM17:00 広島空港出発
今まで飛行機、バス、電車、フェリー、ホテルと常に一人は審神者らしき人がいたのだが帰りの飛行機ではみつけることができなかった。ライブ遠征の終わりを感じて少し寂しくなった。
PM18:00 羽田空港着
20時からゾノカツ!が始まるので急いで帰宅。
PM0:00 花丸アニメを観てから就寝。
とにかく刀剣乱舞のありとあらゆるものに触れ続けた二日間だった。