ちわきにくおどる

そんな気持ちにさせてくれ

2019年2月まとめ

2月は「甘くはないぜ!3」と「ミュージカル テニスの王子様 青学VS四天宝寺」を観ました。

映画「刀剣乱舞」を観たりもしてました。刀のメディアミックスとしては二度目の本能寺をテーマとして扱う作品でしたが舞台とは違ったアングルになっていて、史実はひとつなのに創作は無限だなぁというようなことを思いました。

 

 

 

 

甘くはないぜ!3

中野キンケロ・シアターパピヨン24ガスホール 

 

番ボにわかなのでシリーズ3作目にして初めての観劇。

ようじろうさんが演じる団護の先祖の話。

冒頭の現代で要さん演じる千代太が団護と偶然に街中で出会い、タイムスリップ後に千代太に「俺がこの時代に飛ばされた理由がわかるかも!」みたいな台詞があるのですが、現代では職人として圧倒的にレベルが違うけど千代太がタイムスリップしてチョコづくりをしていなければ天見家にパティシエの血が流れなかったのかもしれないのは因果を感じます。

しかし先祖の餡之丞はまったりのんびりなのに団護になるとすごい濃くなるのおもしろいですね。遺伝どうなっているんだ。

 

今回、双子そろっての出演で、弟の要くん演じる千代太の先祖が兄の勇くん演じる益兵衛というキャスティングに双子を双子以外で有効活用するのにこういうこともできるんだなと妙に感心してしまいました。

益兵衛は一応大きな菓子屋を運営しているけれど、役どころとしてはほとんど歌舞伎役者厨でした。ひたすら推しがどれだけ好きかを日替わりで表現し、推しのことで情緒を乱し叫んでいました。餡之丞が自ら捕まり報奨金で推しに貢いでくれ、と言われた時に「推しがあんたを殺した事になる!!!」と叫んでいて「なんで!?」とつっこまれていたけどたぶん客席のみなさんは「なる!!!」と思っていたと思います。オタクはわけのわからない理論で全てを推しと結びつけようとするので。

一番メタい台詞が多い役で不思議な気持ちになりました。情緒乱して叫びすぎていて最後の方はのどがつぶれて恐竜の産声みたいな叫びになっていたのでお大事にしてください…。

 

翔平くんの饅次がのんべえで派手な身なりでちゃらちゃら女遊びしているけど実は維新戦争の時に暴れまくっていた剣豪で目尻に赤いラインを引いている、という好きになる要素しかない設定で甘3の中で一番好きでした。しょへさんの声はこういう役にはまりますよね。あと芝居が上手い。

 

敬虔なキリスト教徒から突然パリピ化する松島さん(10神)演じる寺数も好きでした。

なぜあんなぐにゃぐにゃの剣を使っているのだろう…とずっと思ってたらスイーツバトルでチョコのテンパリングとして使われていて伏線だったのがウケました。

餡之丞のぺぺぺ剣術もテンパリングになっていてギャグの伏線が二段構えで笑いました。

 

甘くはないぜは毎回スイーツバトルがあり、お客さんがスイーツを食べて好きな方に投票、その結果でストーリーが2パターン用意されている仕組みなのですが、福岡の大千秋楽でタイムマシーンを作れる馬越さん演じるきかい先生がタイムマシーンでタイムリープしているけどタイムループもしていて実はみんなが次に何を言うか何をするか知っていて話がうまく流れるように誘導していて、でも毎日同じはあきちゃうから日替わりとか入れたり、投票とか入れて変えたりしてたよ、大千秋楽だからと裏ルートの真相だよ、と千秋楽演出を突然出してきて、ゴーグルのつけ外しでキャラが変わってやたら話の腰を折るのは全部計算だったのかも、とオタク特有の深読みをさせる演出を放り込んできました。

 

10神アクターのメンバーさんたちもなかなか個性的でにぎやかでおもしろかったです。

またクローズで演技が見られるのが楽しみです。

 

短いシーンではありましたが祭のシーンで踊る場面があり、踊っている千代太の笑顔がすごくまぶしくて「やっぱ要さんの笑顔ってキラキラしてるよな…」と思いながらただただ見ていました。ダンスが上手いわけではないけれど、輝きのオーラがすごくて横アリ並みにキラキラしていました。

また舞台上でまぶしい笑顔を振りまきながら踊る姿を見る機会があれば嬉しいです。

 

 

 

 

 

ミュージカル テニスの王子様 青学VS四天宝寺

TDCホール

 

東京公演の感想を書いてしまったのですが、凱旋も感想を書きたくなるいい公演でした。やっぱり四天宝寺戦好きですね。

 

四天宝寺のS3は一番好きな試合です。あの試合に勝って勝負に負けた白石と天才不二周助の(連載上)初めての敗北という構図が好きです。ミュージカルの構成としてもインパクト大な白石のソロから覚醒する不二先輩のソロ。歌う学校が変わるメドレー調の曲。どちらが勝つのかわからない緊迫感が試合をよりドラマチックにしてくれる。結果を知っていても何度見てもおもしろい試合だと思います。

凱旋公演で立ち上がったいぶ不二先輩の必死さがより熱を帯びたものに変わっていて「いい…」と心の中で呟いてました。公演を重ねて変化の見えるテニスの良さを何度も体験させてくれるのでテニミュは好きだな、と何度も思っていることをまた今回も味わわせてもらいました。

白子(増子くんの白石)くんはエクスタシーで初めてポール前ドセンに立つ瞬間に舌を少しだけ出す仕草をするのですが、なんだか見てはいけないものを見てしまったドキドキ感がありました。

 

試合もよかったのですが、個人的にお気に入りは負の感情をはっきりと見せる財前くんでした。

D1でボールに触れることすらできない彼の絶望を色濃く出したのは3rdではないでしょうか。(1stは映像だけなのでなんとも言えませんが)

他にもS2でイラだっているような「あと一球で負けやろ!」や白石に反抗しようとするも言葉を飲みこみ「ま、しゃーないっすわ」など、あんなにもわかりやすく怒りなど負の感情を出す財前は初めてでした。斜に構えててクールぶっててツンデレで、というのがキャラ解釈のメインになりつつありますが、大筋は変わらず繊細な部分で大きく演技を変え、財前の中のつらさを表現し、こちら側の感情をかき乱してくれる廣野くんの財前は魅力的でした。

公演後の彼のブログを読んで、キャラクターと時間をかけて距離を縮めて寄り添って一緒に走ったからこそ、財前の感情をくみ取って構成した演技になったのかな、と感じました。また魅力的な財前くんが見られました。ありがとうございます。

 

観に行くと「楽しいじゃん!」となれるテニミュ、永遠に楽しく続いてほしいです。

 

ライブビューイング特典映像で、奇怪なジャンプで跳ねつづける手塚役の青木くんとその隣で「竹之内のことは嫌いでもテニミュのことは嫌いにならないでください!」とあいさつする乾役の竹之内くんのインパクトがすごすぎて、これを超えないと四天チムパは「大爆笑!」にならないんじゃないかと心配になりました。

 

 

 

 

 

 

甘3福岡大楽で時間が押してしまい、一番最初に双子が特典会で出てこなかったら特典券その辺の人にあげて帰ろうと決意したほど飛行機の時間が差し迫っていたのですが最初に出てきたので結局参加して、でも飛行機の時間がやばいので巻きでツーショを撮り剥し前に自分から去り空港まで走ったのですが出発時間に着いたので、案の定乗り遅れました。

でも出発時刻前にカウンターに駆け込んだため一部返金してもらいキャンセル待ちで次の便が取れて無事に帰れました。

対応してくれたスカイマークさん、本当にお世話になりました。ありがとうございます。

次はごはん食べて帰るくらい時間に余裕をもって、帰りの便を予約しようと思います。