ちわきにくおどる

そんな気持ちにさせてくれ

2019年3月まとめ

DisGOONie Presents Vol.5「Phantom words」

ヒューリックホール東京

 

 

こんなところに劇場あったんだーと思いながら行ったら以前映画館だったところを劇場にした場所でした。なので座席が映画館。傾斜もゆるめ。後方席だと前のお客さんの頭に被るところがあります。もちろん前に座っている方は前傾姿勢ではありません。

 

西田さんの舞台は好きなのですが、ディスグーニーはストーリーの展開がハイスピードすぎて、人物も多く、名前も覚えにくく、関係性も複雑で、なぜ戦っているのかがわからなくなるので、感想がまとまらずちょっと苦手です。楽しめはするのですが。

 

今回もそんな感じで、なぜ戦っているのか、なぜ勝てたのか、なぜ人が死んだのかよくわからないまま観ました。

説明もされないままその世界独自のルールで物事が進み、ストーリーが進むと理解できるいわゆる世界系の作品が好きでよくわからんけどかっこいい!というものに強く惹かれるので楽しめるのかと思います。

 

生きる信念や目的が明確なキャラクターが多く、一人一人の戦う様がかっこよかったです。

キャストさんは項梁役の萩野さんと呂雉役の楠田さんに今回初めて見て惚れこみました。

項梁はなんと言っても声が一番すごくて、舞台なのに囁くように話していてでもしっかりと聞き取れる上に静かだからこそ迫力があり「この人の言うことなら絶対だ」と思わせてしまう危うさがありました。こんな空気を出せる役者さんはなかなかいない気がします。オム・ファタール

呂雉は登場時には妖艶な雰囲気をまとっているけれど、物語が進むにつれて素の姉御肌がどんどんでてきてギャップが魅力的でした。言葉使いも乱暴になるけれど「女で天下を口にしてんだ。なめんじゃねぇ」という啖呵がかっこよかったです。殺陣も思い切りがよかったです。

安西くん演じる蕭何とギャグよりのちょっとしたラブシーンがおもしろくて好きでした。壁ドン!キス・・・・・・し、ない!浜辺で追いかけっこからのキメ顔フォーリンラブ!がテンポよくてウケました。

 

 演技が上手い化け物揃いで高揚する気分が長く続くので、ストーリーにおいて行かれても楽しいんですよね。合う合わないはあると思いますが。

花村さんと生駒さん、主演二人のあてがきを活かし、周りの役者の個人の魅力と能力を引き出し固めるのが上手いなぁ、と思いました。

あとは同じことを繰り返すギャグとアドリブギャグの時間を減らすだけだと思います。

 

 蕭何は最後の最後、カーテンコール後まで何を考えているかわからない人物で、同一人物を場面や対人によって演じ分けるというすごくいい演技を見ることが出来ました。この舞台だけで全バリエーションが見れたのではないかと思うほど色んな顔を見せてくれたと思います。

つい先ほども書いたけど、呂雉とキスしそうな場面で大人の雰囲気を作り出していて大人になりましたね…!男だ。

こうせきこうとのやりとりで終わる大締めで短い台詞で観客の意識を集中させる力が好きだな、と思いました。

 

 

 

3月はほかにはCDのリリイベとかCDのリリイベとかCDのリリイベとかに行っていました。