ちわきにくおどる

そんな気持ちにさせてくれ

2018年10月(青パ、ボルステ)

観劇自体はすごく少なかったのですがなんか色々あった月でした。

でも思い出が増えたと思えるので、残りわずかな2018年も楽しんでいこうと思います。

 

 

 

 

 

 

ミュージカル「テニスの王子様」TEAM PARTY 青学

AiiA 2.5 シアター

 

トークパート・ライブパートに分かれている構成にもすっかり慣れて、キャストの着替えとメイクが大変だなぁと思いながらも人となりを知れる機会に感謝できるようになりました。

最初にリョーマの入部から猛スピードで試合を振り返る演出に全国大会の華僑であることを感じ、10代目で決勝までいく道筋が見えて、8・9代目とつないできた3rd公演が走馬燈のように目の前で繰り広げられている光景にゾクリとしました。

またにちかと古田のリョーマの違いが入部からなぞることで見えた気がしました。

ひよこの下りは電波でしたが、ひよこのマッピングに追いかけられる手塚はかわいかったです。

 

トークパートではお題がおにぎりの具になっているというこれまた謎設定でした。

いぶくんが具を「でかい米粒」「もち」と言っていたのがおもしろかったです。炭水化物in炭水化物。

司会進行は海堂役の中島くんと菊丸役の田口くんでしたが、ギリギリつっこみができている印象で10代目のトークが全員ボケ側で自分よりボケている人にまだボケていない人がつっこむ、みたいな印象でした。にちかちゃんのトークが去年よりだいぶリラックスしていて成長したな~と思いました。

乾役の竹之内くんがお父さん感があって気になっていたのですが、本人は割とマイペース天然な気がします。朝のあいさつはテンションをあげたいから「わっしょい」だそう。(わっしょいのコーレスをしました)

エチュードコーナーでタカさん役の岩田くんが、好きな男の子から呼び出され夏休みに転校することを告げられるお題で「わたしの心は転校しない。大人になっても転勤しない。あなたからのメールも転送しない。あなたとの思い出もSNSに転載しないよ」と言っていてタイムリーすぎて笑ってしまいました。

 

ライブパートはお馴染み(?)ジャズアレンジ。だいたいジャズかポップスにアレンジされている気がする。あと立海で見せた、ラケット投げ渡し。あれ、すごいかっこよかったから青学でも見られてうれしかったです。ヘビーレインが傘の小道具で雨に唄えばみたいになってました。

 

お見送りハイタッチは両手の人と片手の人がいて、右手を出したりしまったり、右手だけエアハイタッチしたりしていました。リョーマがめちゃくちゃクールな眼差しをしていてにちか「さん」になっていて成長期を感じました。

 

 

 

 

RE:VOLVER

シアター1010

 

少年漫画のわくわく感を楽しめる、観終わった後むしょーに殺陣がやりたくなる舞台でした。かっこいい、とにかくかっこいい!あとノアの箱舟

 

荒廃した近未来・城塞都市のスラムで生きる少年たちが国家権力に反旗を翻す物語です。

キャラクターたちの名前が読みにくくて(例・聖木:スズキ)、あらすじでは四苦八苦でしたが発音は普通の苗字になるので聴覚で感じると楽でした。

吉谷さんは好きな演出家の一人でもあるのですが、現在と回想シーンの交錯が複雑で2回目で理解できるシーンとかもあるので今回はオリジナル脚本でしたのでそこが不安でしたが、子供の頃と現在で衣装を一部変えたり、役者たちの演じ分けがきっちりしていたりで一回で理解できてよかったです。頭がよろしくないので…。

キャラクターも一人一人の得意な能力も長所も生い立ちも革命を志す目的も個性があって、全員の魅力がそれぞれの見せ場でドーン!と披露されるので観劇後にはみんな好きになってしまいました。推し以外で一番輝いていたのは、みんなのママ・イズミ役のタイソンさんです。メインキャラじゃなくてすいません。でも、キャラクターたちに焦点を当てるとストーリー全体が重くなってしまうのでママのようなコメディ担当がいると肩の抜きどころができてメリハリが生まれて他のシーンが活きてくると思うんですよね。リサイタルのシーンは楽しい。動線が気にならない客降りは純粋に楽しい。

 

安西くん演じる阿羅木(以下アラキ)は植田くん演じる主人公・スズキの兄貴分としてかつてクーデターを起こしたが失敗。その時に死んだと思われたが記憶を失くし、帝国軍人として姿を現す(本当は忘れた振りをしている)、という役でした。

カリスマ性のあるクールな役が久しぶりだったのですが、発声からしてオーラがあってずいぶん大人の演技ができるようになったんだなぁと感じました。動きや表情の変化が少ないからか声で魅せているようでした。なんというか、こう、背骨や体の中枢部にスッと入ってくる声で台詞が耳で聞いているというより直接体の中に入って広がって脳に届く、みたいな感じでした。最後の城塞が崩れたシーンでしたっけ?瞬きせずに前方を観続ける演技もアラキの人間味を感じさせない部分を見せられた気がしました。

日替わりのアドリブはなにを言っているのかよくわからなくて安西くんらしかったです。ボケを二重三重に入れるからもはやよくわからなくなってくるやつです。本人曰く、るひまおじさんたちの影響らしいです。

 

各キャラがかっこよかったので、スピンオフが出てもいいと思います。

あと漫画・アニメ・ゲームを舞台にするのが今の主流ですが、ボルステに関しては続編が無理ならスピンオフのコミカラズかOVAにしてくれ!と思いました。

オリジナル脚本で二次元の楽しさを感じるのは初めてでした。

舞台の高揚感と漫画やアニメで感じる高揚感ってちょっと違うんですよね。なにが違うのかと言われたら説明できませんが、和洋中のおいしさってそれぞれ違うじゃないですか。そんな感じ。

 

 

 

10月の第3週の土日がいろんなものが被りすぎていて、金と分身さえできれば行きたかったものが実際に行けたものの倍はありました。特にドリフェス武道館LIVEは行ってみたかった…。

なんで何もない週は土日ともないのに、被る時は土日ともハシゴしても足りないことが起こってしまうのでしょうか。