ちわきにくおどる

そんな気持ちにさせてくれ

サマーライブツアー「FLASH」・リリイベ感想/小論文ー「一回死んだような~」における『内からわき出る動き』ー

 

今年もやりましたTWiN PARADOX夏のライブツアー。まだ福岡が延期となり残っていますが、昨年のライブツアー「SYNC」が下書きにある状態なので今年こそ支離滅裂な内容でも上げていきます。

 


舞台の感想なら読書感想文と同じ要領で書けばいいけどライブの感想って難しくないですか?無知なのもあるけど音楽関連のライターさんは特に尊敬しています。

 


出、「虹色の日々」開始即跳躍。

続「innocent」「Departure」「燃えて散った花となれ」。休憩微。曲連続連続。

 


「虹色の日々」は最初にしゃがんで大ジャンプするのがライブの恒例なので一曲目からイントロドンでしゃがみ込む反応良いオタクたちでした。

そこからほぼ間を入れず4曲ほど続けて演奏。東京では軽くMCを入れてましたが大阪では「燃え散り」が始まる前にギターをとった要くんが今まで見たことのない素早さでセットして弾き始めたのがかっこよすぎてドーパミン大洪水でした。

わたしの記憶違いだったらすみません。

話題ずれるけどピックを咥えるのも好きです。でも「汚いからやめなさい!」という思いもある。

 


ライブツアー「FLASH」の一番の特徴は後述するアコースティック演奏だと思っていますが、次点で特徴的なのがイントロ前のアレンジ演奏でした。

今まであったような気もしないでもないけど、でも二人がTikTokライブで初めてと言っていたので長めのアレンジは初めてだったのかな。「モノクロのダンス」「Battle cry」の入りがアレンジ演奏からのイントロに移行して、音源とは違う順番と組み合わせの演奏が聴けるライブならではのパフォーマンスでよかったです。

個人的に曲が終わってそのままCDにはない演奏が30〜60秒くらい続いて次の曲のイントロに変化していく繋ぎも好きなので、どんどんやっていただきたい限りです。

 


FLASH」一番の特徴でもあったアコースティックカバーですが、昨年もカバー曲を各会場で演奏していましたが今年はFC内の投票で決めたり、その上今回は生演奏のアコースティックカバーにしてくれて、同じカバーでも昨年より力を入れたライブ演奏でクオリティを上げている意気込みが好きでした。

大阪のアコギ一本でのキリンジの「エイリアンズ」は原曲にはない二人のハーモニーが交わり、SR配信で聞いた曲ではありましたがライブハウスの上質な音響空間で原曲と違った色を加えたような演奏でした。

東京の東京事変の「長く短い祭」はさらにベースとパーカッションも加わって贅沢な演奏でした。

ツイパラの1stワンマンに3曲しかないのにどうやってワンマンやるんだろ?と興味本位で行ったらほとんどカバー曲でセトリ構成されていましたが、自分の歌に落とし込んでいて二人の表現力に惹かれ、推すかわからないけど次回のライブも絶対に行こうと決めたのを今回のアコースティックカバーで思い出しました。

「長く短い祭」はtiktokで動画公開されているので見てください。

www.tiktok.com

 

 

 

今回のセトリで一番興奮したつなぎは「Fragment」からの「一回死んだようなもんじゃない」です。

また懐古失礼しますが「Fragment」ってたしか初めてライブでお披露目された時に武道館宣言した記憶が思い出として焼き付いているので、当時の記憶と曲調も相まって夢に向かってひりつく感触があるんですよね。個人的に。なので今回再び武道館の話をしてくれたことでそのライブ時の初々しい気持ちが蘇り、胸が熱くなった流れでその勢いを持ったままに「一回死んだようなもんじゃない」に続くので過去一「一回死(以下略)」で盛り上がった気がしました。

「Fragment」と「一回死」は表題曲だけに盛り上がる要素を持っているけれどロックとポップス系でタイプが違う盛り上がり方ですが、自然と流れが切り替わって、でも勢いは衰えずに続いてめちゃくちゃ楽しかったです。

「一回死」はライブで初めて聴いた時に一番印象が変わった曲で、まずイントロでこんなにわくわくできることに驚き、向こうはご機嫌に踊るし「自由に踊って!」と言うので、自由度の高いノリかたができる楽しさをライブで知り、改めてライブの色んな楽しさに気付けた曲でした。

 

 

 

※小論文は興味なければ飛ばしていいよ※

タニグチリウイチ:2022年も引き続き週何日か三鷹通い on Twitter: "田中泯さんと山村浩二監督のトークinひろしまアニメーションシーズン2022。アーティストが左右に振る手に観客も全員が同じように手を左右に振る様を「素晴らしい歌を聞いているのにどうして一緒に動くのか?」と田中さん。踊りは個々に内からわき出る動き。それが一緒になるのは「下品な忖度」と。うん https://t.co/1PUgwh9rUQ" / Twitter

ライブの感想とは話題が逸れ、上手いこと考えがまとまってないのですが、上記の田中泯さんのトークに対して半分共感できるところがあり、「一回死」に関しては周りに合わせず縦でも横でも腕振りでも手拍子でも地蔵でも好きに楽しんでほしいな、と客の身分でありながら思っていましたが、途中度々テンポが変わるので何度かライブで動きながら聞かないと自由にのるのはむずかしいと理解していたので、慣れてきたのか個人の肌感覚ですが今回のライブが一番みんな良く動けていました。(ダンス部の顧問か?)

 

田中泯さんの話に半分共感するけれど、残りの半分は日本人は曲に合わせて自由に動くのは苦手な民族なのでそれは…無茶振りかと……。

※上記ツイートを引用RTしている岡田さんの一部ツリーに影響を受けた上での考えです。

岡田育 / 『我は、おばさん』発売中 on Twitter: "続)関係無いけど、BWの観客(主語デカ)って芝居途中のスタオベなどではめっちゃ俊敏な判断で動くのに、手拍子とかオタ芸めいたものはオクテですよね。日本人(主語デカ)、ガチのダンスバトルだと負けるんだろうけど、盆踊り的な「型付きのアドリブ」を舞うのは得意な気がする。音感教育の差なのか。" / Twitter

 

ダンスを習ってことがあればジャンルは違えど複数の振り付けの経験をつなぎ合わせて即興で踊れますが、未経験者でリズムに合わせて感情表現をするのは日本人(巨大主語)は性格上抵抗がある人が多いと思います。

ある程度踊りに対するポテンシャルがないと「内からわき出る動き」を理想とは違う動きになったとしても動いて表現しようとするのは統一された踊りを求められる日本の学校教育で育った人にはむずかしいかと思います。自然に体が動く感覚はわかるけれど、わき出る動きをするための動かし方がわからない人が大多数かと。

田中さんは身体言語能力が高すぎる方なので、フリーで動けないから周りと一緒に手を振ってた方が感情表現ができる層と同じ感覚を持つのはむずかしいのかなとも思います。

※小論文終わり※

 

 

ライブの感想に戻ると「一回死」に対して、みんなもっと自由に曲に対して自分なりの楽しみ方で動いて表現してよ、と感じていたのが「FLASH」のセトリで開放感が増し客席の自由度が高くなって、わたしが見たかったライブハウスの観客のうねりを感じることができて、めちゃくちゃ嬉しかったです。

でもリリイベで二人に「一回死」盛り上がったね、と言ったらピンときてなかったので全てはわたしの都合の良い幻覚かもしれません。

感じとるのは自由なので。

 


その盛り上がった流れで、リリースされた「チグハグ」をトリにし、ツイパラの明朗快活な未来を予感させてくれるライブとなりました。

 


アンコールで発表された竜人さん提供の新曲はポエムで表現するなら、素敵な想い出がたくさん詰まっている小箱型のオルゴールを開けた時のように、どこか物悲しさを感じるけれど、美しい想い出を大切に思い返している綺麗な感傷に浸れる曲でした。

 

「タイムマシン」で終わるのも上記の「チグハグ」と同じ印象で締められて、いいセトリでした。

 

 

今回のライブツアーはさらにリリイベも同時に行われ、ライブの前日または翌日に特典会でライブについて話せるのが初めての経験で楽しかったです。

過去にライブ後物販もありましたが、間を開けずタイムラグなしで感想を直接伝えられるのは非常にありがたかったです。

今年のお盆休みは政府の行動制限もなく遠出も許容される世情になり、初めてライブに参加し、その上リリイベで直接本人と話せるファンが多かったのも利点でした。

 

接触の目的・方法は千差万別ですが、今回のリリイベで自分はとにかく要くんを褒めたりおだてたりしてご機嫌にさせたい欲で接しているなと感じました。

金払って接待する奇妙な関係性ではありますが、にかー!とした笑顔とは違った褒められてうれしくなってニタニタしている顔を引き出せた時の満足感は何とも得難いですね。名前はわかりませんが、この欲望を満たすためにひたすら褒めたり、好きなところを言ったりして要くんの気分を良くすることに徹していました。

一番よかった接触は「ユメバナ」の歌詞で好きな部分を伝えた時に、空で歌詞を一発で正しく言えず時間制限もあるのでテンパりまくっている時に要くんがずっとにやにやしながら見てきたので内心「何!?なに~!?」とビビりながら伝え切ったらドヤ顔で「そこ書いたの俺」と言われた時に、二人で作詞した歌詞の要くんが書いた箇所をピンポイントで褒められた上に、感性の相性一致のような運命を都合よく感じることができて脳汁がつゆだくでした。

他にも作曲とかアレンジとかセトリの組み方とかアーティスト活動に関する質問を振ると二人とも真剣な表情で話をしてくれるので、それがまたたまりませんね。好きな男の真剣マジ表情かお。プライスレス。

ただ音楽知識がなさすぎる上にインタビュアーではないので聞き方がむずかしくて失敗して去ることも多々ありました……。

あと相手を楽しませたい奉仕精神であっても、欲を満たす消費行動に変わりないので、関係性と距離感を見誤らないようにしたいです。自戒。

 

 

 

7月下旬から8月末までリリイベとライブで目まぐるしい日々でしたが、刺激に溢れ、強烈に生きている実感のある最高月間でした。

 

延期された福岡ライブは11月なので、まだまだ夏は続きます。