2018年8月まとめ(野球、ゴールドマウンテン)
今年、何度も耳にしたであろう「平成最後の夏」。
みなさんはいかがお過ごしでしたか?
わたしはなんと二人いる推しが二人とも舞台で主演を務めることになりましたので、ものすごく嬉しかったです。
そんなわけで8月は2作品しか観ておりません。でも感想は長くなってしまいました。
舞台「野球」飛行機雲のホームラン
泣いた。「泣ける」という言葉は時として軽薄な宣伝になってしまうことがあるが、この言葉を使うしかない。劇場で嗚咽をこらえながら、両鼻から鼻水を垂れ流しながら観ていた。
なぜこんなにも心が動かされるのか観ている時はわからなかったが、それは少年たちの野球かける真剣な思い、野球が大好きだという思い、真っ直ぐで純真なまぶしい心が感情を大きく揺さぶり涙が止まらなかったのだと思う。
この作品を書いた西田さん、この作品に出演し熱い演技で全力で取り組んだ出演者、制作に関わったすべてのスタッフ、そしてこの舞台に出演して観に行くきっかけになってくれた安西くんに感謝します。素敵な舞台をありがとう。
あらすじを簡単にすると、甲子園が中止になった戦時中の1944年、特攻隊になり明日飛び立つ少年たちが最後の日に野球の試合をする。という内容です。
試合を舞台で描くのですが、1回から9回まで打席と3アウトをとる過程を省かず、なおかつ場面によっては本物のボールをキャッチし、投げる。劇場にいると臨場感ある演出になっていました。試合展開を知らない初見は一球一球緊張しながら観劇していました。観劇というより観戦でした。
舞台なので場面転換も多くバッターボックスを真正面から見たり、真横、斜めになったり、ボックスと外野が同時に舞台上にいることでマウンド全体が見えたり、ピッチャーとキャッチャーが背中あわせになり二分割画面になるなどなど出入りがめちゃくちゃ多い構成になっていて、西田さん得意の緻密で複雑な演出で試合の迫力を大胆に表現していました。
一幕はとにかく試合の描写がほとんどで、時々時間軸が変わって少しずつ彼らの関係性や背景が見えてきます。初回は頭の中で整理するのが大変なんですが二回目以降はあぁ〜、となるやつです。
野球はほとんど見ないので基本的なルールしか知らない(知ってること…3ストライクバッターアウト、ボール4つで押し出し、3アウト攻守交代、タッチか先にベースを踏めばアウト)けど試合展開は読めましたし、たしか4回裏で不利だった相沢高校が4対2で逆転したり、6回表でまた抜かれたりそこからの追い上げがまた熱くて本当に試合を観ている臨場感を味わえました。でもよくよく考えてみたら、テレビなり本物の試合なら、画面や電光掲示板で今何アウトなのか等々いつでも情報が掲示されていますが舞台なので、点数のボードしかなく、審判が言う「2無為(ぶい)!走者、一塁!三塁!」しか情報がないので初回だと知らない間に試合が進んでいたりして置いて行かれたと感じる人がいても仕方がないなと思いました。わたしも何回か観てやっと審判が何言っているか聞き取れたので。あと戦時中で英語が使えないからアウト=無為(ぶい)、セーフ=安全と言い換えられているのも馴染みがない人には大変だったかもしれません。ハンドサインはなんとなく知っているから慣れるまでそれで判断してました。
色々言ってしまいましたが、試合に関してはなんとなくしかわからなくても、試合を再現している役者たちの熱量がすごいので楽しかったです。たまに暴投して袖にボールが入っちゃったり、転がって客席に落ちちゃったり、あきらかファウルなのにストライクと判断されていたりするので、展開を知るとまた別の意味で緊張することもありました。
野球に関してはド素人なので、フォームとかはよくわからないのですが、伏ヶ丘高校のエースピッチャーの多和田くんは、長身とスタイルの良い身体で投げる姿は華やかさがあってレザーのように正確無比な剛速球が飛んでくるんだろうなと想像できるフォームでした。実際のフォームとしての正しさはわからないですが一連の動作が綺麗でした。
対する相沢高校のピッチャーである安西くんは野球経験者らしいリアルな堅実性を感じるフォームでした。
打者で一番惹かれたのは伊崎くんのフォーム。振りぬく速さとバットの動線が見ていて気持ちいいんですよね。速いけれど力任せではないのが天才と呼ばれるスマートさを感じるからでしょうか。
二幕になるとそれぞれの背景に焦点が当たって、野球にかける思いがだんだん見えてくるので松井くん演じるあきゆきが明るい顔で「赤紙がきました!」と告げるシーンからダバダバに泣き続けました。あきゆきには自分はプロにはなれないから野球記者になりたいという現代ならごく普通の夢があったんですよ……。
あきゆきが独自に書いた記事で唐沢静(多和田)の肘のケガがあきらかになり、この試合が行われた経緯がわかってきます。ここは後半でまとめますが、あきゆきから始まり、いいシーンの連続で泣き止んでも次のシーンで泣き、泣き止んで泣きの連続でした。
高所恐怖のために海軍に志願した喜千男(小西)は回天魚雷に乗ることが決まり、潜りたくないと泣きながらも「当たれ」と祈ってくれ、とチームメイトに話す姿と試合でヒットを狙う為に当たれ、当たれと叫んでいる姿が重なり精神的にきました。この演出を考えた西田さん、すげえよ…。
序盤ではやる気がない態度をとっていた菱沼(小野塚)が在日であるが故に国の誇りはわからないかもしれないけど自分の国は伏ヶ丘だと人生最後のバッターボックスで叫ぶのは晴れやかな気持ちになるけど明日の彼を思うとやるせなくなりました。菱沼の試合中の変化が短い台詞のやりとりで上手く描かれていて、特に佐々木(井崎)が言った「次適当にバット振ったら親友やめる」にたいしてチームメイト以上に親友だと思っていてくれたことに対する驚きと嬉しさを「え」だけで表現した演技がよかったです。
エラーを続けてしまった早崎の無力感にも共感して泣きました。この時の白又くんの演技、本当によかったです。白又大車輪のイメージが消えた。
泣いてはないのですが、早崎を探しに行った時や上官に殴られた後も毅然としている岡先輩がかっこよくて惚れかけました。いい嫁さんもらって幸せになる姿が世界一似合う先輩だと思います。
「野球」で改めてこの人好きだなと思ったのが井崎くんでした。天才と呼ばれるクールな役で口数は少ないけど声色は常に優しくて、穏やかででも内に秘めた想いが伝わってくるいい演技でした。「親友やめる」の時も台詞自体はキツい言葉ですがとても優しく言うんですよね。ほぼ幻聴ですが「お前を信頼している」に聞こえました。
9回が始まった時にアメージンググレイスが流れるのが、この試合の最大の見せ場が始まるけど試合が終わりに近づいていることに気持ちが高ぶって勝手に涙が出てました。もう自分が何に感動して泣いているかわからなくなってくるんですよ。こんだけ延々と泣いていると。
最後の対戦となる幼なじみの穂積と唐沢の一投目でボールが手から離れる瞬間まで安西くんは楽しそうに笑っているのが未だにきちんと意図を組めていないので、鋭い感受性が欲しいです…。
なぜ、この時の表情が気になるのかというと、このクライマックスである打席で穂積は伏ヶ丘の佐々木と 明治(永田)に頼まれて唐沢の特攻を辞めさせるためにわざと死球を投げるからです。
最初にこのシーンを見た時は、唐沢を選手として生かすために試合を開き、肘の負傷を一時的に悪化させ(時間をかけて治療すれば治るケガなので)、死球で軽いケガを負わせ、特攻ができない口実を無理矢理つくるために行われた、いわば八百長だったのかと思い、少しショックを受けました。今まで真剣に試合をしていたのは嘘だったのか、野球が好きで最後の日に好きなスポーツを目一杯楽しみたいという純粋な気持ちで試合をしていたのではないのかと憤ってしまいモヤモヤが残りました。でも最初から均が持っている手紙や伏ヶ丘の選手たちの台詞などに唐沢を選手として生かしたい想い、みんなの野球に対する夢が散りばめられていたり、何より死球を投げる役割を担った穂積は頭の片隅にそれを置きながらも試合は心から楽しんで真剣に挑んでいる姿を見て、目的は別にあるけれど野球に取り組む気持ちに嘘はないんだろうなと感じて次からは気にならなくなりました。
死球を投げることは忘れていないけれど、それとは別に野球が心から好きだから投げる瞬間まで笑顔だったのかなと思っているのですが、あの楽しそうな笑顔でいながら身体は役割を果たすために動いていたとしたらすごいけど怖さを感じます。いや穂積はいい奴なんですが。
冷静に考えてみたら、いくら野球が好きだからと言っても特攻の前日に敵国球技を試合させてくれというのは説得の労力がかかり過ぎるし、一人の選手を救うためでなければありえないのかもしれません。
転がったバットが唐沢と他の選手たちの境界線となり、生き残り夢を託される者と守りたいものの為に死にゆく者の区切りがはっきりと見えて、美しいけれどとても残酷なシーンでした。
特攻出発前に、相沢のみんなで夢について語り合うのですが、この時「子供が欲しい」と言った岡先輩と「彼女ほしい」と言った早崎はOPで赤ん坊を抱いていたり、花束を誰かに差し出したりしていて2周目以降はOPから泣けるようになるので機会がある方は絶対2周してください。佐々木はOPで目が完全に見えなくなっている伊崎くんの演技が鳥肌たつほど絶望感が色濃いのでやっぱりいいなと思いました。台詞なしであそこまで伝えてくるのはすごいです。
最後に航空機を操縦しながら9回裏、相沢高校の攻撃を走馬燈に見ながら穂積は飛んでいくのですが、ヒットを飛ばした穂積の笑顔がまぶしくて今までに板の上で見た中で一番輝いている安西君の笑顔でした。
今回、主演を務めた安西君が演じた「穂積均」(ほづみほひとし)という役なのですが、稽古前から安西君は西田さんからどういう人物が決めていない、自分でつくり上げてほしいというようなことを言われていたらしく(ですよね??確か)、言われてみると主人公らしい派手さというものはなく、リーダーシップがあるわけではないし、「こんな球投げるやつなんて全国にいくらでもいる」と言われてしまう投手で、でも自然と人が集まってくる、大切なことを任せたくなる信頼感も持っている不思議な役どころだった気がします。群像劇でもある部分があったので、印象としてはそれぞれの個人が思いを寄せやすかった役に注目しがちになるのではっきりと主役です!!という印象は薄かったと思います。
前回のるひま作品でもW主演を務めていたのですがこちらでも片倉重長という役は主人公らしさは少なくどちらかというと伊達政宗役の辻本さんが主役としての華やかさを一手に引き受けていた印象でした。重長は良くも悪くもその場の空気を読まずに変えてしまうジョーカー的な印象でした。詳しくは昨年のる年祭感想を読んでください。
るひまさんの作品は当て書きが多いのですが、おそらく重長もそうだっただろうし、今回の野球でも西田さんは穂積を安西君に演じさせる前提で脚本を書いた気がします。オタクの妄想ですが。(9/2追記:ネット番組でほとんどが当て書きという旨をおっしゃっていました)
このキャラ立ちの少ない役を与えても安西君ならきっと上手くつくり上げてくれるだろうと評価されているのだろうなーと、二作続けて感じたので複数の演出家さんたちにここまで信頼されているのはすごいです。さすがです。
舞台「野球」への出演が決まった時のことはよく覚えていて、なぜなら安西君は野球少年でしかも中学生までは本気でプロになろうと考えていたくらい熱心に打ち込んでいたらしいんですよね。その目標には届かなかったですが、役者という道を選んでくれたおかげで昔夢見た世界に再び足を踏み入れることができて、形を変えて舞台上で以前本気で努力していたものを行う姿が見られるのはファン冥利につきると思えました。
昔からずっと好きなものに楽しそうに取り組む好きな人の姿を見られるというのはとても幸せなことでした。
冒頭にも書きましたが、この舞台を観劇できたこと出会えたことが本当に嬉しいです。
観られたこと自体に感謝できる舞台はそうそうないと思うので、舞台「野球」に関わったすべての人に感謝です。
このままだとすごく重い締め方になるので余談を入れると、一幕で「ヒーロー」のイントロが流れ出すのはいつもおもしろくなってしまいました。突然アゲアゲになるので。「スクールウォーズ」のOPということを東京楽後に知ったのですが楽後でよかったです。前に知っていたら余計に何故ラグビー…とか思ってしまったので。
「さらば、ゴールドマウンテン」
中野ザ・ポケット
こちらはひたすら笑った。涙が出て、お腹が痛くなり、椅子を揺らしてしまうほどに笑った。初日で大爆笑して、そのあとは展開を知ってしまったから初日ほどではないけれど延々と笑い、千秋楽でまた大爆笑した。昨今笑いに対する目線が厳しくなっているものがあるが、この舞台はいっさいそういうものがなく清々しい笑いだった。毎日毎日楽しかった。
ストーリーは大阪に転勤したばかりの主人公・加藤は歓迎会として上司と屋台で飲んでいたが、いつの間にか世間は100万%という大インフレを起こしており、屋台で飲んだ会計が3000万円となってしまう。はたして二人は無事に会計をすますことができるのか、変動する貨幣価値に右往左往する一夜の狂騒曲。
知っているようで説明をしろと言われたら、いまいちわからないインフレ。リアリティがありつつも、SF(すこし不思議)のような展開が笑いを生む。実際に起こりそうなことではあるので、観ているこちらも3000万の会計にハラハラしつつも札束が飛び交い屋台の机に2億7000万の札束が並ぶ光景は非日常すぎてコメディに見えてしまう、そんな絶妙なバランスの脚本でした。
大阪が舞台なので登場人物は主人公の加藤以外は全員関西弁(ゲストの役の仮下は標準語でしたが)(加藤役の要さんが一番大阪弁がきつい人なのに標準語となってしまうのがちょっとした皮肉)なので、新喜劇要素もあって75分の間、5分に一回は笑えます。
加藤は一番ノーマルな立場の役なのでボケたくてもボケられないのが大変と、本人がおっしゃっていましたが、その割に胸つつかれた時に「きゃっ」とか言ったり、送りバントしたりヒット打ったり、指輪を見せつける時の顔が無表情からなんとも言えない顔になっていたり壊さない範囲内で攻めていて本当に笑いに貪欲だな~と思いました。顔がかっこいいのにとにかく笑いを欲しがるのはコテコテの大阪人の性なのかもしれません。
やっぱりお芝居が上手いな~と思ったのは砂原くんでたまに35くらいのおっちゃんに見えるんです。態度がコロコロ変わるのでそのたび振り切れた演技をしてくるのがおもしろかったです。
出オチかと思ったら最後までずっと爆発的におもろかったのは大隅くんでした。柳生以外の彼を見るのは初めてだったのですが、あの柳生はあれでもかなりキャラクターを離れていない柳生だったと実感しました。億田という金貸し屋の役でしたがチンピラの演技が上手い。そしてことあるごとにおもろいことをするし顔芸もめちゃくちゃする。本来なら菊池くんと千綿くんが会話している方がメインなのに端で7000万取り合っている大隅くんと堂本くんを見てしまうのがやめられませんでした。あれずるい。
登場してからツボに入ってしまった要さんがずっと我慢していたけど耐えれば耐えるほどおかしくなったのか後ろを向いてごまかす、という最終手段に出るほど大隅くんがやばかったです。
毎公演、ケタケタ笑っていて初日は笑い過ぎて涙がでたのですが千秋楽もまた笑い過ぎて泣きました。最後だからかみんな何かしら仕掛けてきて初日と同じくらい新鮮な気持ちで見ました。本当にナッツを口に押し込んでもごもごしゃべってるにしけんとか、謎のベタベタする液体を菊池くんの手に塗った堂本くんとか、ゴミ箱に頭から入る千綿くんとか。舞台でこんなに笑い続けることってある!?と思うほど愉快でおもしろかったです。千秋楽ではないですが、小道具の紙袋に穴があいてしまい、出る直前で気付き舞台上でガムテープ貼って穴をふさぐ堂本くんもおもしろかったです。機転が利く。
ゲストの役もそれぞれの個性で笑いの方向性が違っていて、今日はどんなパターンでくるんだろうと期待しながら楽しめました。途中までは織部くんの仮下(役名)が最強かなと思っていたのですが、楽日で出てきた籾木くんの仮下がめちゃくちゃに気持ち悪くて(褒めている意味です)最終日にして、自分の中の仮下ランキングが大逆転しました。笑い声に悲鳴が混じるのはアンガの田中さんくらいだと思っていたのですが若手俳優でもできる人はできるんですね。
全員おもしろくて全員演技上手くて、毎日楽しい現場ですごく楽しかったです。
特典会が千秋楽の時だけ会場の都合で中野サンプラザ会議室になったので、移動したらハロコンが行われていたのもおもしろかったです。特典会の思い出は服を褒めてもらえたのが一番嬉しかったです。
他には配信で刀ミュ阿津賀志山巴里を見ました。
公演が決まった時に一番に喜んだことは経験を積んで歌が上手くなった北園さんの小狐丸が観られる!だったので凱旋は残念でしたが、ずっとアンサンブルとして公演に華を添えて支えてくれた岩崎さんだからこそできた「代役」で職人芸のようなものを感じました。代役として北園さんの小狐丸を舞台上で表現する演技は北園さんが演じる小狐丸を投影するかのようで素晴らしかったです。代役としての役目を忠実に全うする岩崎さんになんとお礼を述べてたらいいのでしょうか。本当にありがとうございました。ずっと刀ミュを支えてくださってありがとうございます。
あ、あと「はじめての繭期」でTRUMPシリーズ三作品も観ました。
雰囲気は「SPECTER」の鬱屈とした閉鎖空間が好きですが「グランギニョル」の顔偏差値バリ高優美も好きです。
平成最後の夏、上野で行われた3日間の野外フェスにツイパラが最終日の8月31日に大トリで出演することになったのもいい思い出になりました。野外フェス、非常に夏らしいイベントですよね。色んな女子アイドル、男子アイドル、アーティストさんたちのパフォーマンスを観られて楽しかったです。
立石くんのいるIVVYを初めて観たのですが、全員かっこよくてスタイルがよくてダンスが上手くて歌が上手くてきらびやかさがすごかったです。
女子プロレスのアイドルユニット、アップアップガールズもエキシビションマッチでプロレスをしてから歌に入ったのでインパクトがありました。インパクトだけじゃなくて客降りで元気いっぱいに走り回る彼女たちはすごくかわいくて、アイドルを見て元気をもらうってこういうことなのかなと思いました。
オタク事しかなかったですが、夏の思い出がたくさん作れた素晴らしい夏でした。
推しのバンド曲を紹介するブログ
今から一年前の2017年8月19日はツイパラ初ワンマンライブでした。
そのワンマンライブで初めて双子でそろっているのを見て、初めてキャラとしてではなく本人として歌っている姿を見て「応援したい!売れてほしい!」と強く思い、推すことを決意しました。
あれから一年経った記念に今現在まで発表されている曲を紹介したいと思います。
音楽知識ゼロなただの個人の感想だけどよかったら一曲だけでもMV見て行ってください。
TWiNPARADOX(ツインパラドックス)の記念すべき第1曲目。
一目惚れした子への恋心を爽やかに歌ったポップな曲。
MVは二人の顔しか観るところがないで、だんだん見分けがついてくるのではないでしょうか。サムネの黒髪が兄の勇さん、茶髪が弟の要さん。
ライブではサビで親指と小指を立てて「恋の花」で横に振り、「咲いた」でだんだん上に上げていくのを一緒にやったりします。あとはずっと手拍子かペンラ振ってます。
TWiN PARADOX 『Love Dynamite』 MV
1stシングルのメインになった曲。歌詞は切ないですがエレクトロでややダンスナンバーっぽい曲なのでノリノリになってしまいます。ライブ前のBGMで流れていると誰かと一緒だったら軽く踊っています。
唯一、振りがついている曲で最後の方で少しだけ二人で踊ります。
曲も好きなんですがMVの加工が大好きで二人の肌の濡れツヤ感が好きです。この時のファンデと映像のエフェクトを知りたいです。
二人で作詞をした曲。ほのぼのしています。音楽知識がないのでもうジャンルがわかりません。作詞の元になったのは双子のお兄さん。現在は大阪を拠点にV系バンドのボーカルをしているお兄さんの影響で二人もバンドを始め、進学の際には二人の学費を考えていろいろ考慮してくれたという兄のことを考えながら詞を書いたそうです。お兄さん、強面なんですがいい話ですね。見た目で決めつけてはいかん。
MVもレコーディング風景を撮っている演出で自然体な笑顔がいいです。服と髪型がふわふわしていてなごみます。仲の良い双子がかわいいです。
CDになるまでライブでしか聴けなかった曲、その1。
ガンガンのROCKなのでライブでガンガンに盛り上がる曲の内のひとつです。
ロックでかっこいいけどハモリもきれいで、盛り上がりながらも歌の上手さも堪能できます。ライブ中はガンガンに拳振れる曲です。
ライブでしか聴けなかった曲、その2。
ガンガンにROCKなのでライブでガンガンに盛り上がる曲です。上手く説明ができないのですがオタクはみんな好きなタイプのROCKだと思います。
サビの最後で伸ばす高音がきれいなので、ぜひ聴いてください。ライブだと叫んでいて超かっこいいのでライブでも聴いてみてください。ライブ来てください。
こちらも拳振り回すのが楽しい曲ですが、ラスサビ前で手を開いてステージにゆっくり振るやつ(名称教えてください)を個人的にやっているのですがそれも楽しいです。
曲自体も好きなのですがラスト曲に持ってくることもあるので煽られまくり、それで楽しい記憶が色濃く残っているのかもしれません。
TWiN PARADOX 『Standing Place』 MV
このあたりにツイパラのロゴデザインが決まり、映像の冒頭に出るようになりました。
ロックだけどバックにシンセとピアノがあるので、ロボアニメのOPのような疾走感があってかっこいいです。オタクなのでシンセサイザーにすぐテンション上がってしまう。
ラスサビの入りで一拍ためがあるのですが、たまに外してしまい「やっちまった~」みたいな顔をしながら歌う姿も見られます。
MVの4分13秒の要さんがかっこいいのでそこまで観てください。一番と二番で立ち位置変わるのかな~と思っていたら場所を変えずに歌い切ってきまったので最初見た時は移動しないんかい、となってしまいました。
9/26に発売される2ndシングルのタイトル曲。
ピアノの前奏からギターがジャカジャカ鳴るのがかっこいいです。2ndライブまで音源で歌っていたのですが3rdライブでバンド形式になることが発表され生音で演奏された「Departure」はものすごいかっこよかったです。ライブでさらに映える曲です。
MVはだだっ広い黒ホリで動きまくりながら力強く歌う二人がかっこいいです。ライブもこのくらい暴れます。このMVの衣装はライブでも着ることがあるのですが要さんの着ているシャツは映像ではそうでもないのですが実際は結構シースルー気味なのでインナーを着ていない日にMCで前方の人には乳首が見えてしまって恥ずかしいと言っていました。(なんの情報を書いている?)
ロックバラードで、ライブではまったり時間かと思いきや歌詞が重くて精神にくるのであまりまったり休憩にはならないです。歌の技術的な上手さもあるのですが、二人とも表現するのも上手いので感情を込めて歌われると引き込まれてしまいます。MVの歌っている表情も感情表現が重いです…。魅せ方が上手い。
作詞が勇さんで、いつも関西弁でニコニコしている人がこれ書いたのかと思うとギャップで余計に心が重くなりますね。「自分に絶望繰り返し、この手に何が残っているのだろう」……。
夏っぽい爽やかな曲でタオル回しながらジャンプするのが楽しいです。この曲ではないかもしれませんがバンドメンバーが加わってから、勇さんがギターのやすさんと顔を見合わせてニコニコしながら歌うのがかわいいし見ているこちらもハッピーになります。
ところで今年のGWが明けた頃に冬のような気温になって雨風がすごかった日があったのを覚えていますか??このMVの撮影日がドンピシャその日で、寒い中、海辺でこの薄着で撮影をがんばったので観ていってください。運転席・助手席からのカットもいいのですが、マニュアルのオープンカーを運転できるのがポイント高いです。
5/26 TWiN PARADOX ワンマンVol.4までもうすぐ⚡️⚡️⚡️https://t.co/rLDPxvsNCE#TWiNPARADOX #撮影 pic.twitter.com/lwIsiixp3J
— 劇団番町ボーイズ☆ (@bancho_boys_5) 2018年5月9日
寒そう。
まだ音源化されていないのですが、「雨のちときどき恋」という、こちらも歌詞もメロディーも爽やかな曲もあります。9/26発売の「Departure」に入る予定です。
「雨のち〜」も作詞は勇さんで、本人曰く女の子に恋をした子犬の冒険を子犬の目線で書いた詞だそうです。メルヘンチックでかわいいですね。わたしは豆柴で想像しています。爽やかだけど疾走感もあって(たぶん子犬が走っているイメージ)、こちらもライブで楽しい曲です。
今後音源化はされないのですが、今の事務所に入る前に大阪でロックバンドの活動をしていた時の曲もライブで歌ってくれることもあります。その時のメンバーが作ってくれた曲もライブですーごい盛り上がる曲で、初めて聴くけれどすごく楽しかったです。間奏で「暴れろ!」と煽られたのですが陰キャなので暴れ方がわからず手バンしましたが最前付近はヘドバンしてて楽しそうでした。
ちなみにネットに視聴がまだ残っています。チラシの経歴にもバンド名出していたから大丈夫だと思うんですがどうでしょう…。(ここで聞かないでください)
https://www.audioleaf.com/80track
これは権利の関係でライブでしか聴けないので、ライブに来るとフルで聴けますよ。セトリによりますが。
これで全部だと思います。ライブでしか聴けない曲はライブで2回3回と聴いて、音源化もしくはMCで言われるまで曲名がわからなかったりするのでもしかしたら忘れている曲が一曲くらいあるかもしれません。
紹介と言いつつ「かっこいい」しか書いていないので、MV見た方がわかりやすいかと思います。
あと、もうみなさん何回「ライブに来て」と書くんだ、とお思いかと思いますが曲紹介したいのもありますがライブに来てほしい気持ちの方が大きいです。
さっき「ヘドバン」とか書いてしまいましたが基本は舞台のオタクが多いので、ノリは穏やかです。キンブレ持っていてもいいですが、半分手拍子半分拳振り上げなので何も持って行かなくても大丈夫ですし、二人が煽るのでその時指示してくれたものに乗っていれば大丈夫です。わたしもオタクだから大丈夫です。
ちょうど来月9月16日(日)に渋谷にて16時開場16時半開演のワンマンライブVol.5「DISCOVER」があります。
チケット代は3,000円+ワンドリンク。
一般発売が始まりましたので、こちらから購入できます。
http://www.banchoboys5.com/s/n39/ticket/detail/ticket_180916_03?ima=2540
最後は宣伝記事になってしまいましたが、MVの再生回数が1回でも増えたら嬉しいです。ライブ行きたいけど不安…という人はコメントでもツイッターにDMでもください。一緒に行きます。まあ見ず知らずの人(私のことです)がご一緒したところで不安なことには変わりないかもしれませんが。
お忙しい中、最後まで読んでくださりありがとうございました。
オートフィクションー最悪で最高ー
友達にはまっているアプリゲームが舞台になったから一緒に観ようと誘われて行ったのがきっかけだった。
その子とは仲が良かったから一緒に出掛けるのは楽しみだったけど、わたしはそのアプリゲームをしていないのでそこまで興味を持てなかった。行きの電車でその子にキャラクターの説明をしてもらい、なんとなくこのキャラが好きかな、というのを決めて会場に入った。
結論としては、最初にキャラクターを説明してもらった時に気になったキャラクターではないキャラを演じている人を好きになってしまった。
物語の後半で脇役ではあるが、主人公に寄り添い、彼を守るために華々しく死んでいく演技が胸を貫いた。かっこいい。台詞の言い方や息づかい、苦しそうに自分の体を抱いて地面に転び動かなくなる動作がとてもかっこよかった。
いわゆるひと目惚れだった。
帰りに物販で彼の演じるキャラクターのブロマイドを買った。友達が引いたランダム缶バッチに彼のキャラがいたので譲ってもらった。
その帰り道に彼が使っている各SNSで新しい専用のアカウントを作った。
その二日後に今度は一人で当日券を買い同じ舞台を観に行った。やはり彼の演技に胸を貫かれた。またブロマイドを買って帰った。
それから彼のSNSが更新されれば、いいねを押してコメントを送り、写真は保存し、舞台を観に行った時は必ず手紙を書き、手紙だけではなくプレゼントも送るようになり、グッズも買えるだけ買う日々となった。わたしの世界は彼を中心として回り出した。
彼が世界の中心となって数か月たったある日、思い付きでもう一つSNSのアカウントを増やした。
なぜこんなことを始めたのかは自分でもよくわからないが、世界の中心である彼に自分のすべてを報告したくなったのだ。読んでくれなくても構わない。むしろ彼は見ることすらしないだろう。でもとにかく彼に話しかけ続けたかったのだと思う。
新しく作ったアカウントでその日あった一番嫌なこと・悪かったことと一番嬉しかったこと・よかったことを報告した。
日記を送り続ける迷惑なアカウントでしかなかった。それでも毎日毎日彼に話しかけたかった。一か月たった頃にわたしの日記を送り付けるアカウントを掲示板にさらされて匿名のアカウントから攻撃的な投稿がくるようになった。ブロックをした。
他人に言われなくても、自分のことばかり話す人間なんて迷惑でしかないことなんてわかっている。わかっていてもやめられないのだ。
出待ちをして話しかけようとしたこともあったが、他の出待ちの女の子たちが彼に無言を貫かれていくのを見てあきらめた。
出待ちしていたファンを無視していく彼の視線は舞台上やイベント中の時の表情からは想像もできないほど醒めていた。
単純に怖かったのだ。彼に冷たい視線を向けられるのが。同時に出待ちを無視するストイックさにますます惚れこんだ。
そんな何もかも中途半端なわたしが見つけた方法がSNSで毎日の報告をするという非常に矮小なものであった。
@×…××_789:今日もお疲れさまでした!今日はバイト先にきたクレームが理不尽すぎてバイトじゃ対応できなくてそれなのにお客さんに怒られて最悪でした。でもよしくんの投稿で元気になれたからハッピーです!よしくんの「がんばる」って言葉はいつも真剣にお仕事に向かいあっているのが伝わってくるから大好きです!
@×…××_789:今日は時間に余裕があったから一本電車を見送ったら次の電車から事故で止まっちゃって早く家出たのに遅刻してつらい!でも明後日には初日を迎えるんだと思うとワクワクしてきてとっても楽しみです!最終稽古の集合写真のよしくん、かっこいいですね!いつもだけどスタイルがいい!
@×…××_789:今日の良くなかったことはアイメイクのグラデーションが納得いかなったことだけです!大千秋楽おつかれさまでした!とっても楽しい公演だったよ!詳しくはお手紙書きます!
@×…××_789:今日もバイト先によくわからないクレームつける人が来て疲れちゃった。この前と同じ人です。でもでもよしくんが久しぶりに楽しい休日を過ごせているのでハッピーだよ!みんなで温泉行っている写メ楽しそうでとてもステキだね!
@×…××_789:定期を家に忘れて取りに帰ったら遅刻しちゃった。よりにもよって時間に厳しい先生の講義だったから最悪だった。でも授業終わってすぐスマホ見たらマネージャーさんのツイートで新しいお仕事の情報が流れてきてとっても嬉しい!またよしくんのお芝居が観られるんだと思うと嫌なこと全部吹きとんじゃうんだ!舞台楽しみ!
@×…××_789:いつも一言多い先輩にカチンときたから言い返したらめっちゃキレられて明日から合同ゼミに行きにくくなっちゃった。今度の舞台の意気込み動画のよしくんのコメントがとっても熱意があってかっこいいからわたしも嫌だけどめげずにゼミ行くね!お互いがんばろ!
@×…××_789:チケットを買うためにバイトを増やしたら家にいる時間が減っちゃって親とちょっとけんかしちゃった。使い道についても口出しされたからわたしもつい言い過ぎちゃった。よしくんは次の舞台に向けてがんばっているからわたしもそれに恥じないようにがんばって親にも納得してもらえるようにするね!プレゼント気にいってもらえたみたいで嬉しい!ありがとう。
@×…××_789:今の時期、とっても眠くなって眠気を我慢するだけでしんどいです。体もだるいしつらいです。でも劇場に向かっているうちにだんだん元気になって席に座るとワクワクして観ている間はとっても元気になれるんだ!いつもステキな演技を見せてくれてありがとう!今日もかっこよかったし、日替わりのアドリブは今日が一番おもしろかった!
@×…××_789:千秋楽を一緒に観に行く予定をドタキャンされちゃった…。でもまだ日にちはあるからまだよしくんの演技を見たことない子を誘ってみるね!日に日に殺陣に迫力が増していてすごい!いつも新鮮な演技を見せてくれるよしくんはすごいです!千秋楽まで身体に気を付けてがんばってね。
@×…××_789:今日の嫌なことは残高不足で改札でひっかかちゃったことぐらいです!プレゼント受け取ってくれてありがとう。無事届いてよかったです。大切に使ってくれているみたいで嬉しいな。わたしができるせめてものお礼だから受け取ってくれるだけで嬉しいよ!
来る日も来る日も一方通行な迷惑極まりない日記を送り続けた。
知らない人たちに暇な茶の間だ、と言われたけど舞台はバイトの繁忙期でも最低5回は入ったし、何もなければ全通か行けなかったのは1,2公演に留めた。プレゼントも舞台の初日と楽、イベントの度に送った。手紙も送った。お花が出せる舞台ならばかならず送った。個人イベントも今のところ皆勤で、鍵開け鍵締めにこだわりはしなかったがカレンダーイベントは30ループはした。可能な行動はすべて実行した。
日記を送り続ける以外のリプライ用のアカウントも持っていてそちらでは、彼に応援しか送らなかった。
認知を求めていることはなくて、むしろこの日記アカウントのことはひた隠しにして手紙や接触の時に同一人物であることを悟られないようにした。後ろめたいというよりかは、日記を送り続ける行為は普段の活動とは切り離しておきたかったからだ。
自分自身でも何がしたいのかわからなかった。ただただ彼に話しかけた一心だった。
舞台上で輝く彼を見ることはわたしの何よりの生きがいとなったが、彼の放つ光が強すぎて時には眩暈を起こしてしまうので日記を送り付けることで少しだけ心の安寧が得られた。
生きがいのために生きるのは時にとてつもなく息苦しくなるので、それを和らげるために意味もなく彼に話しかけた。たわいない話を彼にすることで彼から受ける強すぎる刺激を中和していたのかもしれない。
この行動にゴールなどなかった。目的もない。意味もない。ただただ彼が好きであふれる衝動を軽くするために無意味な日記を送り付けることで感情が水のようにあふれて心が決壊してしまわないようにした。
ただただ彼が好きで、男としてもあるけれどそれ以上に生きがいとなってくれている崇高な存在だった。好きすぎてもはや宗教になっていて性別はもはや関係なかった。一切、性欲がないと言えば嘘になるが最初の頃に少しだけ抱いていたけれど今となってはもう繋がりへの興味は失っていた。
ただただ自分がつくり上げた偶像の彼を好きでいられればよかった。
バイトが終わり最寄り駅を降りて家に帰っている途中で、スマホの通知音がなった。彼のSNSが更新された。自撮りと稽古のコメントが上げられていた。
今日の日記をまだ送っていなかったことに気付き、日記用のアカウントにログインし、夜道を歩きながら、文字を打ち込んだ。
今日は帰りの電車で酔っ払いがずっと電車のドアを蹴っていてとても怖かった。怖かったので一旦電車を降りた。一本見送ったら遅い時間帯なので本数が少なくなっており予定より家に着くのが遅くなりそうで憂鬱だ。明日は一限から授業がある。最悪だ。
そのことを手短にまとめようと、考えながら打っていたら、誰かに背中を強く押され、体のバランスを崩した。
文章を考えることに集中していたので、何が起こったのかわからないまま足がもつれてそのまま転んだ。転んだ瞬間、後頭部を強く地面に打ち付けた音がした。
ごん、と鈍い音が体の中に響いて、視界がジェットコースターに乗っている時のようにぐるぐると回る。目線が定まらず気持ち悪い。頭も割れそうに痛い。痛くてさらに吐き気がする。体が動かない。
視界の端にアスファルトが入り、誰かが走り去る音が地面を伝わって聞こえてくる。ほんの数秒で音は消えた。まだ昼間の熱が冷え切らないアスファルトのにおいがしてくる。
そういえば今月、中高生の女の子と会社帰りの女性が夜道で突き飛ばされて二人とも怪我をした事件があった。親とそんな話をしたのを思い出した。
最悪だ。たった今最悪なできごとが更新された。
頭の痛みはどんどん強くなり、ぐるぐる回っていた視界は今や真っ暗だ。目は開けているはずなのに何も見えない。吐き気は最初の時と比べ物にならないくらいひどい。吐きたいが口を開くこともできない。
最悪だ。暗闇の中、さっきみた彼の写真が一瞬浮かび消えた。
きょうかえりみちでころんじゃっていたかったんだ。すこしだけけがもしてさいあくだよ。あ、でもかるいけがだからしんぱいしないでね。けいこのほうはじゅんちょうですか?きょうのよしくんのしゃしんがすっごくかっこよかったからわたしもまいにちがんばるね!いつもかっこよくてがんばっているよしくんからげんきをもらいます!ありがとう!
2018年7月(テニミュ、ひらがな、コイベビ)
7月は全国氷帝、ひらがな男子、コインロッカーベイビーズ、野球を観ました。
いろんなものを見ると充実しますね。
ミュージカル テニスの王子様 全国大会 青学vs氷帝(TDCホール)
ドリライで9代目に感情移入しまくってたので拒否反応起こしたらどうしようと思いながら観に行ったのですが、みんな歌もダンスも安定していてすんなり受け入れられました。本公演の前に大舞台に立ったのがやはり大きいんでしょうか。
個人的MVP試合はS2。青木くんの歌が上手かったです。佇まいも凛としているし九州でのリハビリシーンのお芝居もよかった。演出がよかったのもあるかもしれませんが。そして対戦相手の樺地役の八巻くんが雨で足を滑らせる演技が本当に上手い!!予想外の天候に対応できない樺地の姿が表現されていて手塚の実戦経験の豊富さと対応能力の差が彼によってさらに引き立たされていました。本当にいい仕事をしてくれています。八巻くん。
歌詞の解釈、役の解釈は置いておいて、やっぱりダンスの上手い人はいいです。2幕冒頭ソロ、フォーメーションが複雑になっていて入出細かくてメリハリがあるので好きです。あと片足踏切ターンジャンプでネット飛び越えるの意味わかりませんね。ダンスの上手さは最高だと思います。
大石より背の低い菊丸に弟みを感じます。乾先輩にはお父さんみを感じます。体形でしょうか…。
にちかちゃんが振りがなくただ歌っている時にも、客席に目配せしたり、少し体を揺らしていたりで棒立ちではなく魅せる歌い方をしていたので成長を感じました。
あとあおとくんの「死んでも止めます!こい!!!」の気迫がよかったです。
新アンコールのふわふわ(?)がかわいかったです。振付もかわいいです。これから出てくる学校もこのアンコールやってくれるかと思うと楽しみです。帰り道さっそく脳内で六角も踊らせました。正直言うと六角もこのアンコール曲を見たいです。曲が変わっても武藤くんのアンコール曲だけ極端に不安定になるダンスは健在でした。本編中はそんなことないのに何故なんだ…。
ヘビレが凱旋までにどうなっていくのかを楽しみに9月を待ちたいと思います。
ひらがな男子(AiiA 2,5 シアター)
一部の芝居パートの出番が5分しかなくて、二部のライブパートではめちゃくちゃ歌が上手いので笑ってしまいました。歌が上手いのは元から知っていて、そこで惚れたのですが2,3分の中でもパフォーマンスばっちり見せてくるので上手さを再認識しました。
他のひらがな男子が歌っている時にバックでぴょこぴょこしていたりするのが「ブリハマチ」感があってかわいくてずっと見ていられます。
刀以外の高橋くんを初めて観たのですが、ふわふわはっちはどこへやらで悪役の演技と大量の台詞をこなしていていつの間にか成長していてびっくりしました。
途中まで映画と同じ展開だなーと思っていたら「う」が実は「ぬ」でした、というオチで映画を見ていても初めてでも楽しめる作りになっていました。さらに二部では「う」の夢オチにもなっていてメタネタ含め入れ子構造みたいになっていておもしろかったです。
小さい「ぁ」ちゃんと「ぃ」ちゃんの年子の兄弟がかわいくて、二人と絡む若手俳優もかわいくて癒しでした。初舞台らしく、夏休みもあり二人のお友達も来ていたので客降りで子供にファンサする若手俳優も見られました。「ふぃばぁ」の曲が楽しすぎた。
コインロッカーベイビーズ(赤坂ACTシアター)
キク・河合郁人 ハシ・橋本良亮
昨年原作を読み、その数か月後に再演が発表されたので運命を感じて行きました。
昨年読んで以降読み返したことはなかったのですが、どのシーンも原作のハードボイルドのかっこよさをそのままに舞台上に現していて2時間40分痺れっぱなしでした。読み返さずとも鮮明に思い出すほど原作は刺激が強くかっこいいので、舞台の想像がつかなかったのですが、どのシーンもバチーン!とかっこよくて、再演に納得しました。
ただ原作のストーリーが散文的なので未読だと場面がどかんどかん変わるので、たぶんさっぱりだったと思います。でも原作読んでてもストーリーをネタバレありで説明しろと言われても自分で何言っているかわからなくなる話なので当たり前といえば当たり前かもしれません。
山下さんのアネモネがかわいくて、自分の容姿の良さを知っている女の子と彼女の容姿には一切触れないキクという男の子の組み合わせが最高でした。フェンスを飛び越えるキクを見て興奮してはしゃぐアネモネが本当にかわいかったです。純粋にすごいことに感動して全身で表現する女の子のかわいさが爆発していました。
キクとアネモネが何度も何度も唇を重ねるシーンは洋画のようで、いつか推しのめちゃめちゃかわいい女の子とかっこよくてロマンあるキスを舞台で見たいなと思いました。
ハシが舌を噛みきるシーンの橋本さんの目つきが怖すぎて、後方でよかったと思うくらい怖かったです。
主演の二人とも芝居もダンスも歌もレベル高くてメディアの露出で知名度が変わってしますのがもったいないなと思いました。この舞台で二人の素晴らしさを知ることができてよかったです。たぶん一生「A.B.C-Z?名前だけ知ってる」状態だったと思います。
あとLORRYさんのギターがめちゃくちゃROCKで、この人ロッカーだったんだなとちゃんと知ることができてよかったです。アイメイクがすごい怪演の方としか知らなかったので。
コインロッカーベイビーズでもっともかっこいいクライマックスの台詞である「俺たちはコインロッカーベイビーズだ」の言い方なんですが、ずっともっと斜に構えてけだるげに普段の口調でポンと投げるように言っている台詞だと想像していたので真正面向いて胸を張って言うのは解釈違いでした。原作を読んだことのある方はあの台詞をどのように想像していましたか。よかったら教えてください。ちなみに読みながらの個人の妄想なので演出に文句があるわけではありません。
「野球ー飛行機雲のホームランー」は8月に東京楽を迎えるのでそちらで感想を書きたいと思います。
ただ今言えることは、当日券あるから迷っている人は観てくれ!!!ということです。
ビジュアル面はシンプルなのですが、舞台構成と演出が緻密で繊細、しかし演者の熱気がすごいので名もなき学徒たちに引き込まれ、泣いている明確な理由もわからないまま涙が止まらなかったです。
迷うなら観た方がいいです。野球が好きな人はおもしろいと思います。
7月はこのほかに、番町ボーイズ夏祭りLIVEに行ってきました。「ロコローション」が懐かしすぎました。ひらがな男子のため、欠席していましたが山手線風船ゲームで司会の勇さんが最後に出したお題「要が言いそうなこと」だったので本人のいないところで突然メンバーによる口癖暴露が始まりました。個人的におもろ…と思ったのが矢代くんがいつも言われているらしい「たくぼう、彼女できた?」です。長期休みにしか会わない親戚のおっちゃんみたいですね。
あとはすいか食べたり、アイス食べたり、ラジオ体操したりこども科学電話相談を聞いたりして夏を満喫しています。
来月も舞台の予定はたくさんあるので、みんなそれぞれの平成最後の夏を楽しんでいきましょう。
オートフィクションー本気ではないが死にたいー
入社二年目にして会社のトイレで泣くのは二度目だ。
一度目は初めて大きなミスをして先輩と取引先に頭を下げて回った時。
二度目の今回は何もミスをしていない。ただ三日後に出張が決まり休日出勤となっただけだ。そう、ただ仕事の日程が決まっただけ。
それでも耐え切れず、眠気覚ましを装ってトイレへ逃げた。
何故なら、半年間楽しみにしていた舞台に出張が重なったからだ。
三日あるし今から交換を探して駆け込めるかもしれない。いや無理だ。平日はとても間に合わないし、土日は出張だ。手元にあるチケットは前楽の一枚だけ。誰かに譲るしかない。
人気舞台なので一枚しか取れなかった。平日は仕事で行けないため必然的に土日に応募することになる。そうなるとますます倍率は厳しくなる。今回のチケットは運良く前楽を取れた。他の土日に当日券やキャンセル待ちに望みをかけて劇場に向かったが一度も取れなかった。きっとこのチケットで運を使い果たしたのだろう。当日券に外れても一度は観られると思っていたので気持ちに余裕はあった。でもたった今、観ることができなくなった。
上司から出張の説明をされている時は、メモを取りながらも頭の中では舞台のことを考えていた。交換の予定をすぐさまシュミレートしたが三日後ではどうしようもない。
少し遅れてでも入ろうと切り替えたが、この出張は四カ月前にも行った全く同じ場所で同じ担当者との仕事である。四カ月前の出張でも同じ状況になり、予定通りに終われば三十分の遅刻で劇場に入れなくもなかったが案の定一時間近く会議が伸び、都内に戻って来られたのは舞台が終わる時間だった。解散した品川駅で仕事用の鞄に入れてきたチケットを思って少し涙目になった。
今回も全く同じスケジュールで、しかも舞台の開演時間は前回より三十分も早い。間に合わない。
ダメだ。
そうわかった途端、虚脱感に襲われ、胸のあたりが重くなった。前回、品川駅で感じた悔しくて悲しい気持ちがよみがえってくる。あの日は苛立ちと悲しみで世界が赤黒く見えた。あの気持ちを思い出している今、少しだけ世界が赤黒く見える。
出張当日のスケジュールと内容の説明を聞いたあと、自分のデスクに戻らずトイレへ向かった。
明らかに表情と態度で今回の出張に抵抗しているのがバレていたとは思うが、そんな配慮はとてもできなかった。
そして今、トイレで泣いている。
くだらないことで泣いているなと我ながら思う。
舞台を観に行けなくなっただけで、いい年した成人が泣くなんてくだらなさすぎる。わかっている。
だけど、どうしようもなく悲しい。
ずっとずっと楽しみにしていた。今月は終電で帰る日も多かったけど、今週末の舞台のことを思えばがんばれた。ここを乗り越えれば大好きな舞台が観られる。それだけを楽しみにして、励みにして今月はがんばってきた。だから仕事で潰されてしまったことが一層悔しくて悲しい。
働かなければ給料はもらえない。給料がなければチケットも買えない。だから働いている。でもチケットを買えても仕事で劇場に行けなければなんの意味もない。ひどい虚脱感だ。
個室に入ってから5分は経っただろう。時間の感覚がなくなってきているのでもしかしたら10分は経っているかもしれない。やばい。そろそろデスクに戻らないと怪しまれる。というか残業が伸びる。今日もやることはアホ程あるのだ。
頭では一刻も早く立ち上がらないといけないことはわかっていても、悔しさと虚しさと悲しさで体が重く便座にはまってしまったかのように体が動かない。この際、涙目になっているのはあきらめよう。上司はともかく一部の同期なら察して同情してくれる。
焦点が合わないままトイレのドアを見ていたら、電気が突然消えた。会社のトイレは一定時間、人の気配がないと自動で電気が消える仕組みになっているのだ。電気が消えたということはわたしが個室に閉じこもっている時間がかなり経っているはずだ。10分以上は過ぎている。さすがに、まずい。
慌てて立ち上がると電気はすぐについた。軽く手を洗って、鏡でアイメイクを確認、よれたラインを涙ごとハンカチで拭きとった。
悲しみはまだ重くのしかかっている。今はまだ振りほどけない。目も少し赤い。
舞台に行けなくなっただけで、会社のトイレで泣いていたわたしを馬鹿だと思うならそう思えばいい。実際、馬鹿だと思う。
それでも、わたしにとってはとてもとても重要なことなのだ。
DreamLive2018
神戸・横浜ともに参加してきたドリライはとても楽しかったです。
3時間が一瞬でした。5月はドリライしか行っていないので5月観劇まとめは割愛です。
以下感想と最後に推し語りです。
楽しい!!!これにつきます。楽しかった!!!
楽しかった一番の理由は比嘉の存在です。敵ながらあっぱれだぜ。
まず殺し屋と呼ばれる男で、「手塚ぁーーー!!!」で台車に乗ってはけていくのがずるすぎる。あんなの何回見てもおもしろい。「まるでヒットマン~」の時にライフルを構えるような振付が気に入って一緒に踊って遊んでました。
次に知念のゴーヤマイクでのビートボックスからのラップ。雷太さんのポテンシャルがすごい。神戸から徐々に客席もラップを覚えてコールになっていたのはすごかったです。テニミュの客すごい。南の島からきた刺客で起こったコールも感動しました。
KILLERのジャイケル・マクソンもかっこよかった。冷静に考えるとマイケルの意味がまだわからないけれど、対戦相手の手塚もバックダンサーの六角もかっこよかったです。この時のサエさんについてはのちほど。続けてバイキングホーンもテン上げからのテン上げで会場がブチ上がってました。火柱の熱さに気を取られていたのですが、この時センターステージでラケットをオールにして船を漕いだり、ラケットを釣り竿にして客を釣ってたせーちゃんがかわいかったです。泳ぎながら打ち返すのもかわいい。比嘉の海賊船が立海のタイタニックを大砲で沈めてから六角の魚とにちかのあまちゃんが出てくるのは意味わからすぎてドリライみを感じました。比嘉がはける時の「イヤーサーサー」も楽しすぎてもう一度くらいやりたいのでまたドリライ2018に行きたいです。
比嘉、ドリライ初参戦にてまさにダークホースでした。君たちの曲が一番楽しかったよ。
ジェントルマンとペテン師からのサティスファクションと、過去曲も新曲もやってくれる辺りに福利厚生を感じました。神戸初日で近くの仁王担の子が手品で鎖に縛られる仁王を見てずっと「仁王くん!!仁王くん!!!仁王くん!!!!!」と叫んでいたのをよく覚えています。彼女は残りの公演、この演出の刺激に耐えられたのかが心配です。
テイクイットイージーの演出が映像からオチまでトンチキでおもしろかったです。
日替わりで無茶振りされた時に「俺にはこんなに大勢の人を幸せにすることなんてできねぇ…」と言っていた優作さんのジャッカルがイケメンでうっかり惚れました。鉄柱のプロ。
二度目のドリライの六角。比嘉戦を経ているので全員そろった姿にありがたみを感じます。ドリライ2017で初登場したオジイの人形も再び見ることができました。17終了後、木更津役のゆうごさんが持って帰っていたので彼がまた持ってきてくれたのでしょうか。一回実家に送っていた気もする。神戸では奈落から、横浜ではリモコン操作で台車に乗せられてキャストの間を通って登場するオジイでした。じわじわきます。
六角といえば海!六角といえばアロハ!なところがあったのですが、今回の私服衣装はスポーティーな雰囲気で衣装さんツイッターによるとおしゃれしたい年頃がテーマだったらしいです。みんなちょっとヤンキーよりな中に赤はラインだけで黒のジャケットのサエさんが一人大人びててイケメンすぎてずるかったです。かっこよすぎてずるいです。
比嘉も沖縄の伝統衣装寄りのものが多かったですが、今回はラップなのでB系だったりして固定観念を払拭してくる衣装設定がよかったです。
立海公演の「風林火山」で「火」担当として突如現れていた六角のみなさんでしたがドリライでは黒フードに赤のライトセーバーを持って現れていて立海公演観ていない人には何故六角が「火」の時だけ来るのかわからない演出になっていました。ユニフォームが赤いからみたいな理由で突然現れる。黒フードで顔が下半分しか見えないにも関わらずサエさんはかっこいいからすごいですね。(主観)
「這い上がれ海堂」で謎の矢沢を披露していったバネさんのように六角はちょこちょこバックダンサーがありましたが、木手くんの「KILLER」のハードロックな六角はやばかったです。ジャイケル・マクソンの時点でテンション上がってるのに鋲がバチボコついてる革ジャンベストな六角メンツがめちゃくちゃかっこよかった。神戸では普通に踊っていた佐伯が横浜の19日夜から突然バックステップの振りでベストはだけさせて踊りだしたので、今年一番甲高くてデカい声がでました。発狂に近かった。途中から突然追加してきたので刺激がすごい。ちなみにメインステージよりのセンターの時は後ろ側だから肩見えないな~(センターステージで踊っているので)と思ってたら背中がめちゃくちゃ見えて気が狂うかと思いました。あの衣装、インナーはマッチョタンクで脇口広めなんですよ…。
ハードロックに決めたかと思うと続けて歌われたバイキングホーンでは魚の恰好で出てきてふり幅が広い。
「一つやり残した事」は甲斐くんとは試合はしても全く接触がなかったので個人的に救われました。会話しても嫌ではないけど自分の中にどんな感情が生まれるかわからなかったので…。デカい会場でソロを歌わせてもらえることに感謝と感動でした。
各校、個性強めで来ていたので、青学は主役らしい王道な印象がありました。日替わりネタはジャージの着こなしという一見地味な話題でしたが、「着こなしを変えずともレギュラージャージが似合ってきたということだな」と手塚が締めるのが感慨深ったです。青学としてのオーラが最高潮にきているのに卒業というのは寂しかったです。しかし手塚のポロシャツのボタンを片手で外す優くんの大石は何者なんだ。
卒業のあいさつもひとりひとり個性が出ていて、個性があるけど全員なんだかキラキラしていて共通する素直さがあって素敵なあいさつでした。神戸楽の時はにちかちゃんが「あと4回、みんなとステージに立てる」と言ってくれた頼もしさもあって(ちょっと涙ぐんだけど)すがすがしいあいさつで、横浜楽も寂しいけれど卒業はおめでたいことだから彼らの旅立ちを後押ししたいと思えるあいさつでした。
牧ちゃんの「悲しくて泣いているんじゃなくて、みんな(青学)が泣いているから泣いてる。みんなが心の一部になってるからみんなが泣いてると俺も泣いちゃう」という言葉は用意したものではなくあの時にぽろっと出た言葉のようで、こんな素敵な言葉が本心から出てくる青学9代目は本当に素敵な代だったなぁと思います。牧ちゃんのこの言葉は心の片隅に額縁に入れて生涯飾っておきたい名言です。
2年間、本当にありがとう。卒業おめでとう。
横浜楽でレギュラーを新青学がラケットを手渡しで受け取ってバトンタッチするという演出は9代目の卒業が目に見えるかたちで現れてしまったので正直まったく覚えていないです。驚いて呆然としていましたが不二先輩のパートになった瞬間、10代目の不二先輩は絶対観なければ!と我に返りモニターを見たら美人風の不二先輩がいてちょっと叫びました。一番最初に好きになったキャラクターなので何代になっても真っ先にチェックするのは不二先輩というのがやめられないです。
OPで「THIS IS THE PRICE OF TENNIS」を「歌って!」とモニターに出てきて客が歌うという演出があったのですが、自分が「THIS~」を歌っていることと全員で歌っていることとモニターに「ありがとう!」と出てくることと始まったら終わることで胸がいっぱいになって何度か泣きました。
大楽のアンコールでセンターステージで円陣を組んでいた9代目を観て、彼らの歩みはここからなんだなと感じました。9代目の未来に幸多からんことを。
楽で天井から15周年のロゴ入りハート型が紙飛行機のように旋回しながら降りてくる様は本当にきれいで、テニミュを愛したすべての人の想いの結晶がこの光景なんだろうなと勝手に思いしばらく横アリの天井と全体を見渡して立ち尽くしていました。一枚だけ手元に落ちてきた空夢さんのコメントが爽やかすぎてエモさが爆発して青9卒業挨拶の時より泣いてしまって前後左右の席の方にたぶんツイッターのアカウントとこのブログばれましたね。
ドリライのハート、一枚だけ手元に落ちてきた橘役の空夢さんのコメントが、何気ない日常会話のようでかっこよすぎてエモさも極まっていたので泣いてしまった。 pic.twitter.com/3Jh64mWhpW
— こがんも (@koganmomo) 2018年5月20日
DreamLive2018楽しかった!幸せでした!
ここからは推し語りです。先代(2nd)のキャストと比べる話題なので読んだあとの不快感については個人の責任でお願いします。極端な悪口ではないです。
2ndから観ている人なら知っていると思うのですが、ドリライ2014の直前で起こったことがどうしても許せなくて、一生このこと忘れないからな、どんなに取り繕ってもお前のことはそういう目で見るからな、一生許さないよ、くらいの気持ちでUさんに対して思っています。他のメンバーは悪くないので学校が出てくる時は楽しんでペンラ振ろうと思っていたのにトークパートになるとやっぱり彼の発言が脳内にチラついて、でも裏ではこう思っているんだよな~~~となってしまってとても楽しめなくて悔しかったことを今でもよく覚えているんですよ。
その時はまだ若手俳優の炎上というものに耐性が弱いこともあったので、余計に折り合いがうまくつけられなくて辛かったです。
推しでもないし、公演は映像で見たのでそんなに傷つくこともないんじゃないかと思うのですがやっぱりサ……んは好きなキャラクターなので好きなキャラを役者の影響で好きになれないのが素直にしんどかったです。六の中では一番好きなキャラというくらいなのにこのしんどさなのだから原作から彼のことが好きな人は相当辛かっただろうなと思います。
この複雑な心境があったが故に3rdのキャストには感謝しています。数年ぶりに好きなキャラを雑念なく見られる、キャラとして見られる喜びを感じました。
当然のことだとは思いますが、やはりキャラクターを見たいので演じている人の存在は可能な限り消してもらえるのが原作物を楽しむ点から見るなら重要です。
そのこともあり、今回佐伯を演じたのが彼でよかったと感謝しています。
ドリライも終わり改めて、彼の人間性を垣間見えたのは兄弟間のこのツイートでした。
要、約2年間お疲れ様( ´ー`)
— 二葉 勇(兄) (@2BA_yuu) 2018年5月21日
なんか、要がテニミュ決まったとき、
まさか要がサエさん決まると思ってなかったから、決まった時は驚きと嬉しさと、悔しさと何か色んな感情でびっくりしたなー
初めてのお披露目会観たとき、感動して涙したのは忘れへんわ。
ようがんばった。お疲れさま( ´ー`) https://t.co/jj2rQzBuCC
ありがとうな。
— 二葉 要(弟) (@Futaba_kaname) 2018年5月21日
二人で驚いてそして、すごい喜んだのよく覚えてるわ。
お前のその気持ちとかもよくわかってたからこそ、大事に演じたよ。 https://t.co/EsIaqI1KUy
昨今、若手俳優全員が受けていると言っても過言ではないテニスのオーディション。
キャスト発表があり、双子と知ったときにはもちろん二人で受けたんだろうと思いました。比嘉が終わったあとのSHOWROOMで終わったしオーディションの話してもええよな、と自ら話題を出したのは兄の方でした。
配信見た人は知っているし、ファンがわりとツイートしているのでご存じの方も多いとは思いますが、念のためこのブログ内で話が通じるようにするために簡潔に書きます。台詞は大阪弁がわからないので標準語に直しています。一字一句覚えているわけではないのでだいたいのニュアンスです。
オーディションを受けた当時はまだ大阪に住んでいて、オーディション当日に弟は胃腸炎で外出が出来ず、兄は「お前が行かないなら俺も行かない」と言い張ったが弟は「次の仕事につながるかもしれないからお前だけでも受けてくれ」と頼み、兄単身でオーディションを受け、最後に弟の事情を説明し頭を下げて頼みこみ、そのかいあって弟も別日で受けることができ結果、佐伯役を射止めました。
兄は「俺が最初受けて、俺がお願いしたのに、俺なんなん?(笑)」とオチをつけていましたが、この話を聞いた時に二人で勝ち取った役だなと思いました。
オーディションで役を勝ち取ったのは弟の方でしたが、兄の存在なしにはできなかったことですし、なおかつすぐ側に受からなかった人の存在がいるというのは特殊な環境だと思います。
誰かがやりたかった役をやるというのは頭でわかっていても、稽古が始まったり板の上に立ったりすると自分に実力があるからこの役をやっていると思い、忘れてしまうのもなきにしもあらずで。(自信があるのは悪いことじゃないけどおごらないで欲しかったです。Uは)でも彼のすぐ隣には兄がいて、ずっと学校も部活もバンドも芸能活動も二人でやってきたから兄の想いはわかっていただろうし、選ばれた特異性や責任はおそらく誰よりも強く感じていたと思います。
だから彼の「一つやり残した事」には一辺の悔いも残さず演じきる彼の気概があの迫力を生み出しました。
バクステ映像で、千秋楽の「一つやり残した事」のあとの彼は目線はくれるもののカメラの前でもしゃがみこんで息が荒いまま、「やり残した事はない」と断言する姿を見て、自分の2年間のすべてと役に関わる人のすべての想いを全力でぶつけてやりきってくれたんだなと感じました。彼が佐伯で本当によかったとこの時改めて思いました。
最初の公演から驚くほど見違えるように成長し、大好きな代にもなった9代目とずっと一緒に走り続けてきたのが彼で本当によかったです。
テニミュの特別な思い出がまた増えました。
彼と彼の演じるサエさんに出会えてよかったです。
ありがとう。