ちわきにくおどる

そんな気持ちにさせてくれ

2019年8月まとめ

 昨年も「野球」で最高~~~!!!となり、「さらばゴールドマウンテン」で最高~~~!!!となった8月でしたが、今年も刀ミュで最高~~~!!!となって絢爛爛漫で最高~~~!!!となれた8月でした。8月は当たり月。

 

 

 

 

ミュージカル刀剣乱舞~葵咲本紀~ 東京公演

 

刀はリリース初日からゆるゆるとやっていて、予定調和のように舞台化し、その舞台で刀剣男士にキャスティングされた若手俳優があれよあれよと売れていき、スポーツ物ではないジャンルとして2.5次元舞台のなかで存在感を増していくと「いつしか自分の推しも出演して一発売れてほしい!」と思うようになっていました。

そして今作で歴史上人物として二人そろって出演が決まった時はもう狂喜乱舞でした。一番お祭り騒ぎ状態になったキャスティング発表でした。嬉しすぎてエネルギーがあふれてきて、退社した瞬間に感情の昂りに身をまかせて最寄り駅まで無意味に走った。

 

そんなわけで双子で出演し、原作ファンに双子を知ってもらえる大きなチャンスの場でこんなにも良い役を演じさせてもらっている幸せが大部分を占めてしまい、舞台全体のストーリーや演出を平常心で見ることができていない感想になってしまいました。

いつも通りネタバレ配慮なしです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秀康が時代遡行軍に取り込まれるところから始まるので、びっくりしてました。30分くらいは出てこないと思っていた。

そして、闇堕ちのソロ。まさかのソロ。短いけど確かにソロなうえに禍々しく怨念こもったラスボスの風采で歌い上げる姿に感動してしまって、「推しててよかった…!」と心から思いました。舞台やライブを観続けてよかった…。今まで見せたことのない歌い方を刀ミュで見せてくれた。これからも最高を更新し続けてほしい…!

この負の感情を歌唱力を最大限に使って表現しているこの素晴らしいパフォーマンスを、今回初めて双子を見たであろう原作ファンの人たちが見てくれていることになんだかもう感無量で、向こうは秀康怖…と思っているかもしれませんが、要くんのこの歌を聞いてもらえて本当に嬉しかったです。やっぱり演者は一人でも多くの人に見てもらってこその仕事だと思うででかいコンテンツで歌を披露できたことに感謝しかないです。

 ソロもありがたいけど、秀康を救うという任務になったおかげで殺陣が多いのもありがたかったです。1対6だから手数多くて出番がある…!しかも殺陣上手くなってる…!

こんなに秀康の見せ場を作ってくれているとは思わなかったので、本当にありがとうございます。

ここまで色々任されていて本当に嬉しいです。脚本と演出に才能を認められていると受け取っています。

稽古期間から大変だっただろうし、これを約70公演やるのは気力も体力も並大抵のものではないけれど、制作側がやれると信じてくれているので最後まで無事に終わってほしいです。自分の体力を半分あげたい…。

 

 

永見貞愛との関係性は予想を大きく外してしまったけれど、元気いっぱいな貞愛を見て歴史上でどう記されていようと本人が納得して生きられたらそれでいいんだろうな、という考えが持てたのと、2200年代に顕現した御手杵を過去の1500年代に生きた貞愛の記憶に残ることで救われるのが、すでに死んでしまった人の中でも存在がある限りなくなったことにはならない、と受け止められる考えがいいな、と思いました。

(ゲーム内の)修行の手紙で結城秀康の話してたし、ミュで杵とたくさん絡みあるやろ思っていたらまさかの杵と貞愛のラブコメが始まりそうな関係性でしたね。

綺麗な顔なのに開けば憎まれ口ばかりのとんだおてんばヒロイン、貞愛。

貞愛もあてがきのようないい役でした。

 

 

 

双子のおたくとしては、二人の魅力や技量を発揮させてもらえていて最高の舞台なのですが、全体としてはどうなんだろう…と思うところもありました。

 

みほとせの続きとして説明がはぶかれているところが多い。つはもので明らかになった三日月が過去の人物にかなり深い関係まで接触していることを引っ張ってきている。(これも説明はない) 検非違使と秀康に憑りついた刀の違い。篭手切のいう「先輩」とはなんだったのか。

明確に理解できなかった部分があったり、前作を見ていないと内容が楽しめない部分があるのは疎外感を感じて好きではないので、気になる部分ではありました。

「先輩」や明石の思わせぶりな態度、鶴丸の三日月の任務への言及などなど、このあとの布石とは思えるけどちょっとふわっとした部分が多かったので、キャストのおたくとして行っていなかったらここまで楽しめなかったかもしれません。

二人の出番には大満足なので全体にも満足したかったです。原作ファンでストーリーのあいまいさが気になって魅力を感じずに終わった人がいると思うのですごくいい演技をしている要くんの魅力が伝わらなかったかもしれない、と不安になってしまいます。

 

 新キャストの4人もそれぞれキャラクターの体現を原作ファンの期待に十分に応えていたと思いますし、未完成が完成になるのではなく完成したものがグレードアップしていくレベルだと思います。(すごい上から目線ですね)

 

2部のライブは今までの中で一番歌上手いヤツにとにかく歌わせてえ!という気持ちがはっきりしている編成で露骨だ…と思いましたが、何言ってるのかさえわかれば明石篭杵の三人で歌っている変調がやばいサディスティックフラメンコみたいな曲が一番好きです。

まぁ2部は歴史上人物だから太鼓叩いているのが見られれば御の字と思っていたらまさかの徳川四兄弟で歌と殺陣を見せてくれて運営と演出に大感謝と同時に大勝利でした。しかもどのタイミングで「秀康サマーーーーーーーーーッッッ!!!」というか悩んでいたら、コーレスで四兄弟の名前を叫ばせてくれる福利厚生。大勝利。

殺陣中に双子で背中合わせになるの定番な振付だけどやっぱり絵になりますね。ありがとう殺陣師さん。

 

 よく考えたらテニミュ全立前編だって60公演なのに、刀ミュの70公演て相当多いですよね。なるべく多くの人が観劇できるよう努力してくれているのはありがたいですが。全キャストがんばれ。通うオタクもがんばれ。

また凱旋で印象が変わっていることを願ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絢爛とか爛漫とか

 

9/13まで上演しているので何度か観て、きちんと感想をまとめたい舞台。

この舞台の良さを自分の中で消化して、読んでくれている人に良い舞台だということを

 しっかり伝えたい、と思える舞台でした。無理だろうなーとは思うけど。

 

文学を愛する四人の青年が己の才能に悩んだり、互いに羨んだり、ぶつかったり励まし合いながら、移りゆく四季の流れとともにそれぞれの人生の転換を見届ける約2時間でした。

 

この舞台の一番の魅力は演出がとにかく丁寧にされていることです。

演劇素人だから、具体的に指し示すことはむずかしいのですが、登場人物の台詞の言い方、一挙一動に意味が込められているのを感じました。演技すべてに演出が加えられているにも関わらず自然体であくまで日常的な動作として見えるので、演出的な雰囲気は感じとれるものの演技には見えにくい絶妙なバランスを保っているのがすごいです。

たまにあるじゃないですか、感情の起伏を表すためにとにかく役者が大声出している演出で見ていて疲れちゃったとか。

役者が怒鳴ったりしなくても、煙草で埋まった灰皿を見るだけで、ここ最近苛立っているんだなとわかることができるんだなと思いました。

 

小説というものでつながっている登場人物四人の関係性も絶妙で、安西くん演じる古賀はプライドが高くめんどうなところもあるが人一倍小説への情熱(ほぼ執着)が強く己の凡庸さを嘆く姿は観客側に共感を呼び、鈴木さんの泉は代表的なモダンボーイで遊び人の雰囲気があるけれど随所に優しさを感じ、川原さん演じる加藤は一番善良そうな見た目でエログロ小説を書きコンプレックスと倒錯を抱え、加治さん演じる諸岡は見た目も性格も豪放磊落、天衣無縫、かっこいいとは言えないけれど魅力があり、四人の長所と短所がシーソーのように揺れながら進んでいく構成が緻密でした。

 

きちんと文章にできる気がしないけれど、この舞台の感想はしっかりと書きたいなと思ったのは創作をする人なら誰しも感じたことのある他人の才能への嫉妬と羨望がものの見事に目の前に現れていて、胸が苦しくなったからです。

ただ凡人が天才の才能を羨むだけでなく、天才が凡人の物事に対する執着や好きなものの為に努力を惜しまない情熱や熱中できることを羨む姿も同時に見せてくるので、その考えもわかるし、人は皆、他人が羨ましいという理解はしていても忘れがちなことを目の前に突きつけられて良い意味でショックでした。

このどちらかに寄らないバランスのよさが「絢爛とか爛漫とか」には絶えずあって、演技についても(というか芸事に関わらず仕事にも言えると思う)同様のことが言えるので観劇しながらも役者さんたちはこの脚本を読んだ時どう感じたんだろうと考えられるのも、楽しみ方のひとつとしてあるのが俳優おたくとしても楽しかったです。はしゃげる楽しさではないです。はい。

 

見る度に演技力の高さに惚れ直しますが、今回も安西くんの演技は素晴らしかったです。

発狂安ジェリコを観たあとだったので、あの濃さはしばらくはないだろうなと思っていたけれど、種類は違えど今回も濃密な演技を見せてくれました。

というか今回は演技の種類が多才で、感情の起伏は少ないけれど、感情の種類が多く、同時に数種類の感情を演技で表現してくる濃さ、といった感じでした。

最後の次作の構想を話す10~15分ほどの一人芝居はどんどん話に引き込まれていき、姫の言った「地獄はどんなところかしら」という台詞の時の背筋が寒くなる引き込まれ方はすごかったです。あの一人芝居は圧巻なのでみんな観てくれ~~~。

というか四名全員が高い演技力で細やかで丁寧に演じているので、観劇している充実感がすごいです。

 

DDD青山クロスシアターにて9/13(金)までです。当日引換券も当日券もあります。

 

 

 

安西君が好きなので舞台上にいる時はいつも目で追ってしまうので全然知らなかったのですが、他担でも安西君が舞台に登場した時や圧倒的な演技力を放っている時はつい見てしまうらしいです。

さすが自慢の推し。

 

 

2019年7月まとめ

テニミュ3rdシーズン全公演を観に行くことを決めた時に、3rdが終わる頃には結婚できてたらいいな、と思っていたのですが恋人も出来ずに完走することになりそうです。

関東大会辺りが一番婚活がんばっていて月1~5名の男性と出会っていた時もありました。努力としては甘いですが、なんかそこまでして結婚したいのかわからなくなり今はなにもしてません。

3rdシーズンが終わる時にまたこの話するかもしれません。

 

 

 

ミュージカル テニスの王子様 全国大会 青学vs立海 前編

東京公演

 

2ndのだいたい4時間公演となっていた全立が再び前・後に分けられて3rdの寿命が延びました。そして2時間半公演なので体力も安心。

 

わたしがテニミュって、テニプリっていいなと強く感じるのが全立のS3です。

本公演で好きなキャラ ベスト5は不二先輩・白石・財前・仁王・赤也なのですがキャラの好き嫌いは関係なしに全立S3は名試合だと思います。

手塚も真田もさぁ~強い上に己の信念を負けないしテニスにかけている思いがデカいし自分のプレイスタイルがしっかりしていて目指すものも明確化しているし、どちらも己(手塚は腕、真田は真っ向勝負)を捨ててまで自分のチームを勝たせたいと思っているからどちらも勝ってほしいしどちらが勝ってもおかしくないからすげーいい試合なんですよね。

後半の零式サーブが決まってからの「向こうに入らんかー!!!」までの緊迫感といったら何度観ても昂ります。全立はこの試合が一番気持ちが入る。テニミュ見たな!って思います。

特出して役者のここがすごい!という点はまだみつけられていないけどこの名試合をしっかり演じきっているので十分ではないでしょうか。+αがあると思い入れがより一層強まるけど、それは人それぞれで誰かはもう+αをみつけているのだと思います。

 

すごいもの見せられているな、と思ったのが前田くんの「赤いデビル」です。

これ見るために増やしてもいいと思えるくらい素晴らしい。怖いのが第一ではあるけど彼のデビル赤也は暴力性だけではなくて冷酷さが垣間見えて怖さの種類が少し違う気がしました。演技として歌う表現力では一番長けていると思います。マジで上手い。

乾が倒れてしまった瞬間の中島くんの海堂の慟哭もすごくいい。先輩後輩ペアで対比がとれているのが余計にこの試合の勝敗の辛さを強めていてよい。

 

一幕はあっという間に終わってしまい、二勝したのに空気が重いままの立海が重々しい「三連覇に死角なし」を歌い、幕が降りるので明るくはないけど休憩に入った瞬間、テニミュ!楽しい!!!とはしゃぎたくなるおもしろさでした。

一幕で満足してしまう…。

 

二幕の日替わりはなぜか二種あって、間延びする印象でどちらかに絞って出るキャストを変えればいいのにと思ったけど前後に分けたから時間もあるし試合のないキャストもいるのでその人たちのファンを思ってのことかもしれません。ゆーさくの去年の三年生好きになってきたし…。

じゃあ、軽井沢の修行シーンをもう少しいれて記憶喪失になるくだりいれてくださいよ。原作未読で初めて観た人は突然記憶喪失になって帰ってきたリョーマにびっくりだよ。

 

S2はクローズドアイを残して振りもそのままにするなら、間奏で仁王と不二が対峙する振りでオフバランスとってよ!!!あのオフバランスなくすくらいなら振りアップデートして全部変えてよ!!!

なんやかんやで凱旋では受け入れてるとは思います。

 

 D1はブン太がかっこよくなっていて、時間差地獄の最後のポーズが揺らぐことなく片脚で止まっていて一コマの絵になっていてよかったです。

これは完全にわたしの都合なんですが、思っていたより青7黄金ペアだったいけまりに想い入れがあったみたいで、いけまりの眩しさが感じ取れなくて比べてしまって試合全体があっさり終わった印象でした。あんだけ長いこと黄金がこだわってきた全国No.1ダブルスの瞬間なのに。

なんやかんやで10代目の黄金も好きになれたらいいなと思います。

 

一幕の出来が良すぎたのか、二幕の試合が自分と合わなかったのか驚くほど一幕二幕で自分のテンションが違っていました。

でも二幕の中にもいいシーンはあって、思い出せ越前の導入前に悲しそうにしている桃ちゃん先輩は見ている側もつらくなるいい表情をしてますよね。

最後を「うちらのハートはパーカッション」で締めたのが驚きでしたが、初めて観た日は2ndの四天目当てに通い詰めた夏を思い出して懐かしさに涙が出ました。1stからの曲ですが自分にとっては2nd全立の二幕最初の曲として刷り込まれているみたいです。間奏の廣野くんのバク宙がワイヤーで釣っているのかと思うほどきれいな弧を描いていました。

 

うっかりネタバレ踏んでGMKKが復活したと聞いた(見た)時は複雑でしたが、実際に観て感じだのは懐かしさだけで意外と受け入れられました。きしむテニスシューズの音を忘れたことはないよ。

あとドスドスしている真田。

でもふわふわもいい曲だから3rdのカテコ曲も大切にしてほしいな、と思います。

 

東京公演ですでに天衣無縫(テニミュって楽しいじゃん!)になりかけているので凱旋が楽しみだし、後編も楽しみです。

 

 

 

 

2019年6月まとめ

 彼らの仕事によって生かされているな、と感じた6月でした。

ここ最近ずっとそう。

 

 

 

COCOON 月の翳り

 

先月、感想書いちゃったけどポエム的なものを。

「泣き虫アンジェリコはもういない」。この台詞は冒頭とラストシーンで二度でてくるのですが、まったく違う意味に捉えられるのでゾクゾクして最高でした。

初めて観た時は、反芻されたこの言葉によって冒頭の仲の良い二人の会話を思い出しながらも道が違えた瞬間を目にしているので思わず息を飲み、サイコーの演出だ…と思っていました。

何度か観ると、最初のまともなアンジェリコから執着による絶望で狂ってしまった過程を繰り返しなぞることにより、どんどんアンジェリコへの愛着が深まり、後半は「泣き虫アンジェリコはもういない」という言葉に催眠でもかけられているかのごとく積を切ったように泣いていました。

たぶん、アンジェリコはこの時からずっと泣き続けていたんだろうな。

肉体的にも精神的にも激しく消耗しながらも、全力を出し続けてくれてありがとうございました。

やっぱり安西くんの演技が好きだーーー!!!

 

 

 

 

 BOYS☆TALK

 

男子会を覗き観するコンセプトのあてがきほぼアドリブ舞台。

二人ともトークおもしろいから大丈夫でしょ~、と大船に乗った気持ちで行ったらゲストのいせだいが一番おもしろかったです。ゲストなので後半からの登場でしたがどのコーナーでも一笑いかっさらっていきました。笑いすぎて内容を忘れました。

フリートーク大喜利は得意不得意あるけど、全員がんばっていて稽古時間が短い中で距離を縮めてアドリブで助け合う姿が見えた気がします。芸人じゃなくて役者だから、自分が一番ウケようとするより舞台全体をおもしろくする方に力を注ぐのだろうか。

勇さんが大喜利でボケた瞬間に飲み物飲んでしまい部屋の端でこらえる要くんをまじまじと見ていました。90分の舞台で一缶開けていくので水分摂取量多いなと思いました。

 

 

 

 

舞台クローズZERO 再演

 

映画を見た時に、不良高校のてっぺんとっても一文にもならないし全国模試1位を目指したほうが絶対いいのにな~とか思っていました。自分がファッション以外のヤンキー文化になじめないだけですが。

 

それでも、最終決戦でボロボロになりながら戦う源治と多摩雄の姿は喧嘩の美学を感じさせる演出で胸に響きました。エモーショナルを狙いました!と言わんばかりの演出でわかりやすすぎたけど、作品の雰囲気からいったらこれくらい大袈裟な方が映えるからいいのかもしれません。素人だからわからないけど。

 

主演の松本くんが最初にでてきた時にヤクザに飛び蹴りをくらわせるんですが、スタイルのよさと跳躍力が相まって惚れ惚れするシルエットでした。クリーンヒットの爽快感もある。かもしかのよう。

観る度に翔平くんの人を食えない演技が好きになっていくのですが、多摩雄もそんな雰囲気をもっている役なのでまたしょへさんの演技が好きになりましたね。

砂くんの高い演技力ときれいなお顔のファンなんですが、透明感のある顔から不釣り合いなドスのきいた声ですごまれるのいいな、と思っていました。最終決戦の殺陣で早歩きでまっすぐ進みながら指だけくいくいして挑発してるのが、すっごい癖(へき)にきて毎回、キタキタキタ!!!!!みたいなテンションになっていました。オープニングで咥え煙草したまま人の顔をぼこぼこ殴っているのがたまらん。

あと松島くんが合コンのシーンで、ワイヤーを動かしてブラなおす仕草がリアルで好きでした。たまにコップの淵についた口紅拭うのも好きだった。源治が自分を好きなこと前提で最後の捨て台詞をいう日替わりが毎回笑わしてくれました。ミキはいい女だよ。

 

二葉兄弟の三上兄弟ですが、初登場時はなんか人おちょくってくる態度でかくて上からライト当たると堀が深いから影ができて目元が見えなくなってイカつくなる三年生と見せておいて、次の多摩雄に喧嘩売りにきた場面では、あコイツらギャグ要因だ、としっかり思わせてくれて一気に芹沢軍団の愛されマスコットになるのが二葉っぽいなと感じました。

 最終決戦間近に、屋上で麻雀をやりながら芹沢軍団のこれからについて語りあうシーンでの三上兄弟の無邪気さは芹沢軍団もGPSと同じように惚れた男に(人間的にです)テッペンとらせたいという絆で結ばれている集団なんだと感じさせてくれるのに一役買っていたかと思います。犬みたいな二人はかわいかった。

 GPSと芹沢軍団の戦いが始まる合図として二人のせりふがあるのですが、卒業公演の双子に「最後の祭だ!」「派手にやろうぜ!」と言わせるのもエモかったですね。初演を観てないので初演も三上兄弟のせりふだったら見当違いですが。大千秋楽で「悔いの残らないよう」をつけくわえた勇くんは熱い男ですよね。

特典会時に、二人が上記のせりふを言うと卒業と重なってあ~~~てなるんですよね、と話したら二人とも、わかる、あ~~~てなるよね~、と返してくれて本人たちも気持ちを込めているようでした。語彙力ないオタクの会話をするな。

 

生理的に苦手だなと思うシーンもあったり、けがなく終わってよかったなと思う演出もあったり、休憩なしで長いんだから日替わりの時間はコンパクトにしろと思うこともありましたが、二人の卒業公演がクローズZEROでよかったです。

漢の友情と青春が題材の舞台が、番ボでがんばってきた二人と重なり、三上兄弟として見ながらも二葉兄弟として見える瞬間があって、でもキャストが役の範囲を超えることはなく舞台とキャストの背景を知っている・感じ取りたい人だけがわかるようなメタな部分を双子のファンとして楽しませてもらいました。

 あと前売りがすべてLINEチケットだったので手元に半券残らないことにしょんぼりしてたら、毎公演、裏にキャストがランダムで印刷されるダミーチケットを作ってくれて嬉しかったので、初めてアンケートでキャストではなく運営を褒めました。

 

 

 

以下、舞台の感想ではなく卒業に関する推し語りになります。

 

 

双子の卒業公演がクロゼロでよかったな、と思ったのは大千秋楽で演技の熱の入りようが大楽と比べても異様で全員がスピードも力も怪我をするギリギリまで攻めていて集大成として全力を出しているのが伝わってきて胸が熱くなったからです。

原作も映画も人気で有名なものだから舞台も同じくらい完成度の高いものにしたい、という思いもあっただろうし、再演だから前回を超えたいという思いもあって、あそこまでの熱量になったと思いますが、なにせ双子のオタクなもんで、勝手に二人を送り出す最高の場をみんなが作り出そうとしてくれている!と思い込んで勝手にうれしくなって勝手に盛り上がって、最後の舞台がクロゼロでよかったと勝手に感謝している次第です。

そう思ってしまった最大の理由は、最後の一騎打ちと決着がついた場面で、泣いている翔平くんを見てしまったからだと思います。芝居に熱が入り過ぎた結果の涙なのか、二人と共演できる最後の場を名残惜しんでの涙なのかはわかりませんが、普段飄々としている翔平くんの感情が溢れている場面を見てしまって、みんな(突然主語がでかくなる)双子と共演する最後のこの瞬間を今大切に思ってくれているんだ!と感じました。

例え勘違いでもそう思わせといてください。

大楽の熱の入りようは全キャストが凄まじくて、感情がこちら側に投げ込まれていくのを感じたので、舞台が完全に終わる前にいいもの見せてもらったお礼としてのスタオベがしたいなと考え始めていたのでトリプルカテコでできてよかったです。卒業だから、ではなく舞台の出来としてスタオベしたいと思わせてくれる卒業公演になって最高の見送りをできてうれしかったです。卒業公演がクロゼロでよかったな、その2です。

卒業だからスタオベしたいわけではないですが、やっぱりスタオベで卒業を見届けられたのはうれしいし、最後にいい景色を二人に見せられてよかったです。

 

番ボ自体は1年と少しの浅い歴なので卒業が発表された時は、まぁそういう時期だよなと普通に受け入れていたので、卒業公演が始まっても、番ボとしての集大成であり新たな門出を祝う場と思いながら通っていたので、挨拶とか聞いても「卒業おめでとー!」みたいなテンションだろうなと思っていたのですが、今回出演のなかった糸川くんと千綿くんがサプライズで来てくれたり、上述の翔平くんの姿や、太志くんの二人がいなくなるのは番ボにとって大変なこと、という言葉を聞いたり見たりしているうちに、双子が番ボの中でとても大きな存在でメンバーに大事にされていて、信頼されていることをひしひしと感じていたらいつの間にか泣いてました。

好きな人がたくさんの人に愛されてる素敵な空間でした。

 

今回は全公演で3ショがあったために常に特典会の最後は双子だったので、大楽の日はすごく長い時間まで劇場に残って双子のオタクでわいわいしていたのが卒業式後の教室みたいで、名残惜しみながら劇場を去る時に遠い記憶になっている卒業式の淡い切なさと新たな未来への淡い期待が混じる感傷的な気持ちを思い出しました。

上半期、毎月現場で会っていた、話したことはなくてもよく見知った双子のオタクたちともしばらく会うことはないんだな、と思うと寂しくなります。現場行けばとりあえず会えるフォロワーもできたのでしばらくみなさんに会えないのが寂しいです。

 刀で見かけたらよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

2019年上半期ベスト舞台を選ぶなら「COCOON 月の翳り」です。

そろそろ推しの関係ない舞台を観に行きたいところですが、なかなかお金と時間と気力の調整がむずかしいですね。

では下半期も楽しい現場でお会いしましょう。 

 

2019年5月まとめ

COCOON 月の翳り星ひとつ

サンシャイン劇場

 

 

わたしのTRUMPシリーズとの関係

「はじめての繭期」にて「TRUMP」「SPECTER」「グランギニョル」を鑑賞。「マリーゴールド」は日程が合わず見られませんでした。

いろいろおぼろげ。

シリーズ作品初出演の安西くんを観たくて初めて劇場までやってきました。

 

 

どうせここ見ている人は3人しかいないのでまだ大阪公演がありますがネタバレしていきます。

 

 

 

月の翳り

TRUMPの前にクランで起こったラファエロとアンジェリコのお話。

アンジェリコにピンとこなくて(おぼろげに見ているので誰が誰かわからなくなる時がある)、パンフを見てようやくTRUMPでめちゃくちゃ嫌なやつだったことを思い出したました。

でも、ああなってしまった要因にも納得できるし高貴故に高慢で愚かゆえに愛しい存在に思えました。でも最初から独りよがりだったよ、君は。アンジェリコ。公式と解釈違いだからって過激派アンチになってはいけない。

ドナテルロがディエゴにCOCOONを渡すシーンは虹色が乱反射しているような照明でいけないものだとわかりながらも美しさに惑わされて手を伸ばしてしまう彼の世界を見せているようでした。

月の印象はとにかく演出が耽美でした。照明もそうだし、光る棒の檻(言い方が稚拙すぎ)やラストでラファエロとアンジェリコの二人だけ深紅の衣装に着替えていたり。そして最後の泣き虫アンジェリコで大量のバラの花びらが落ちてくる演出に息が詰まりました。華やかだけれどアンジェリコの悲しみと絶望の質量が視覚化され、悲痛な光景でもありました。

 

 

星ひとつ

ウル中心のTRUMPのお話。

TRUMPシリーズは浅いけれど、それでもシリーズの他作品での場面や人物背景が登場人物のセリフひとつで脳内に広がるので末満さんは天才だなと思います。

クラウスの不気味さがどんどん増している気がして、生きたまま死んでいるような顔をするので怖かったです。永遠に生きる苦悩を知っているかのような、いやあれは不死の苦しみを知っている者の顔ですね。とにかくちゃん陣さんの顔がすげーーー怖くて、不快でした。カテコの時も怖くて、気になってチラ見してました。陣内さんは演技が上手い。

ストーリーはほぼTRUMPなんですがグランギニョルを踏まえたうえでのTRUMPなのでダリ卿の目線が入ることでウルとラファエロの悲劇性が増し増しになりました。月も見てるとなおラファエロのシーンは悲しいですね。

 

今回、安西君がTRUMPシリーズに出演したことがめちゃくちゃうれしくて、何故かというとテニスとK以外で観ている人は少ないと思っているので、オリジナル脚本でストレートの濃い演技を色んな人に見てもらいたい願望を持っていたからです。ちょこちょこ、るひまや男水や無双とかもありましたが、このシリーズって圧倒的に末満演出が好きな人が多いのでちょっと客層が違っているような気がして。初めて観たor数年振りに観た、という人に見て欲しい芝居がCOCOONにあって非常に嬉しかったです。

簡単に言うと発狂している演技の圧を感じてほしかったんです。

 月はエミールを殺しそうな勢いで怒り狂って殴る姿、星はソフィを怒りのままに殴りつけている姿は個人的に好きな安西君の芝居を見せ場にもってきてもらえて嬉しかったです。殴っている方に対して悲痛な哀れみを感じてしまうのは安西君の演技力の手腕だと思います。

安西君の演技は感情を一瞬で劇場にいる全員に剛速球でぶつけるようなところがとても好きです。それと命削っているところ。

 

以下ちょっとした悪口。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、このシリーズたしかに脚本演出はすばらしいし、シリーズものとしての魅力がある台詞も多く、複雑な関係性も楽しいけどどこか好きになれないのは登場人物全員が少しずつ嫌いだからだと思いました。

 

 

2019年4月まとめ

 平成最後の日はこのブログを書いて一日が終わりそうです。

 

 

浪漫活劇譚「艶漢」第三夜

シアターサンモール

 

第一夜の時の劇場に戻ってきたため最初は続編があるとは思っていなかったことを思い出し、ちょっと感慨深くなりました。あれから主役のけいとくんは人気アプリゲームの舞台作品に出演し、第一夜はほとんど原作ファンばかりだった客席が俳優オタクらしき人が増えていて客層の変化もありました。

脚本・演出のほさかさんの巧妙な原作の別々のシーンを切り取りながらオリジナル要素も加え、原作に沿いつつも新しいストーリーを描く演出が今回も冴えわたっていて、帰宅後読み返して、答え合わせする楽しみ方もできました。

肌の露出が多く、お色気シーンもふんだんでしたが、この部分を担っている詩郎と安里役の二人に男性寄りな中性的魅力があり、耽美になるのがこの舞台のお楽しみのひとつでもあります。初回からやっている安里がお客さんにバナナを剝かせて、そのまま食べる謎のサービス演出が名物となっているようで今回もお馴染みの演出として登場しましたが、小劇場だから受け入れられている空気がよかったです。

 昔、友達に君が好きそうなキャラがいるよ、と紹介されたのが艶漢の安里で。ほんとにドンピシャで好みで。舞台化のメディアミックスが盛んになっているとは言え、これをやろう!と企画するところはないと思っていたので、初めて三上さんの安里を見た時の衝撃やたるやすごいものでしたが、今回も三上さんの安里ちゃんは安里ちゃんそのものでシルエットから仕草、表情のどれをとっても2時間半ずーーーっと安里ちゃんで。毎度毎度感謝の意を示さずにはいられませんでした。

今回はアクションシーンが多めで、しなやかに華々しく戦う安里がたくさん見られてよかったです。三上さんいつもありがとうございます。

ドリライ14ぶりに岩義人くんを見たのですが、外見も演技もすっかり青年になっていて時の流れを感じました。

 

なんだか感想ではなく思い出話になってしまいましたね。すみません。

 

 

 

 

 

 

 

舞台ではないですがツイパラのワンマンライブについて。

 

 

TWiN PARADOX ワンマンライブvol.6「SPRING」 新宿LOFT

 

まさか新宿LOFTでライブを見るイベントが人生であるとは思っていなかったです。

割とディープな音楽オタクでないと足を運ばないイメージ。ツイパラのおかげでキャパ200前後のライブハウスを着々と制覇している気がします。

 

バンド形式になってからは歌うことが少なくなった「恋の花」「Love Dynamite」から始まり、「これが俺たちの始まりの曲だ」からの大阪時代のバンド曲「inocent」の流れが二人の歩んできたバンド時代を感じました。流れは逆だけど。(大阪→上京後ツイパラ)

そのあとは「霞」「虹色の日々」「Inpulse rain」などなど1stシングルから最新の3rdシングルまで曲調を先行で組んだようなセトリでした。順番は忘れたので割愛させてください。

新曲は「モノクロのダンス」「ジェミニ(Gemini?)」の2曲。モノクロが勇さん作詞、ジェミニが二人の作詞。

モノクロが前奏と2番入り前で左右にモッシュのある曲でした。たぶんこれからも必ず曲前に説明してくれると思うので、モッシュしたい人はぜひライブに来てください。説明の時に勇くんが「最後に元の場所に戻ってスンッ…てして」のスンッ…の顔がおもしろかったです。真顔。歌謡曲っぽいメロディが今までの曲とはまた違ったノリの良さを出していて、モッシュもあり楽しかったです。

ジェミニは曲名聞いた瞬間に名曲の予感しかしなくて、ぶわわ~と体温が上がりました。双子座ですよ。なんかキラキラしていて、曲を聞きながら、この二人なら音楽で宇宙の彼方まで連れてっていってくれるんじゃないかと思いました。というか途中で脳内で3rd四天の「こいつを倒したい2018」(?) の宇宙のプロジェクションマッピングを背景に保管していました。

後半で要くんが叫んだ「お前ら、ぜってぇ離さねぇからな!」が最高にシビれました。

ついて行く気満々だけど、絶対離れたくないようにいつまでも最高にかっこいいままでいてね。(ポエム)

 

あとは今しかできないであろうギリギリ内輪感あるトークライブでミュ出演のお祝いをしつつビンゴ大会したり、出演バンドの5組中3組に双子がいる主催ライブに行ったりしました。

 

 

平成は楽しかったので、令和も楽しくしたいですね。 

2019年3月まとめ

DisGOONie Presents Vol.5「Phantom words」

ヒューリックホール東京

 

 

こんなところに劇場あったんだーと思いながら行ったら以前映画館だったところを劇場にした場所でした。なので座席が映画館。傾斜もゆるめ。後方席だと前のお客さんの頭に被るところがあります。もちろん前に座っている方は前傾姿勢ではありません。

 

西田さんの舞台は好きなのですが、ディスグーニーはストーリーの展開がハイスピードすぎて、人物も多く、名前も覚えにくく、関係性も複雑で、なぜ戦っているのかがわからなくなるので、感想がまとまらずちょっと苦手です。楽しめはするのですが。

 

今回もそんな感じで、なぜ戦っているのか、なぜ勝てたのか、なぜ人が死んだのかよくわからないまま観ました。

説明もされないままその世界独自のルールで物事が進み、ストーリーが進むと理解できるいわゆる世界系の作品が好きでよくわからんけどかっこいい!というものに強く惹かれるので楽しめるのかと思います。

 

生きる信念や目的が明確なキャラクターが多く、一人一人の戦う様がかっこよかったです。

キャストさんは項梁役の萩野さんと呂雉役の楠田さんに今回初めて見て惚れこみました。

項梁はなんと言っても声が一番すごくて、舞台なのに囁くように話していてでもしっかりと聞き取れる上に静かだからこそ迫力があり「この人の言うことなら絶対だ」と思わせてしまう危うさがありました。こんな空気を出せる役者さんはなかなかいない気がします。オム・ファタール

呂雉は登場時には妖艶な雰囲気をまとっているけれど、物語が進むにつれて素の姉御肌がどんどんでてきてギャップが魅力的でした。言葉使いも乱暴になるけれど「女で天下を口にしてんだ。なめんじゃねぇ」という啖呵がかっこよかったです。殺陣も思い切りがよかったです。

安西くん演じる蕭何とギャグよりのちょっとしたラブシーンがおもしろくて好きでした。壁ドン!キス・・・・・・し、ない!浜辺で追いかけっこからのキメ顔フォーリンラブ!がテンポよくてウケました。

 

 演技が上手い化け物揃いで高揚する気分が長く続くので、ストーリーにおいて行かれても楽しいんですよね。合う合わないはあると思いますが。

花村さんと生駒さん、主演二人のあてがきを活かし、周りの役者の個人の魅力と能力を引き出し固めるのが上手いなぁ、と思いました。

あとは同じことを繰り返すギャグとアドリブギャグの時間を減らすだけだと思います。

 

 蕭何は最後の最後、カーテンコール後まで何を考えているかわからない人物で、同一人物を場面や対人によって演じ分けるというすごくいい演技を見ることが出来ました。この舞台だけで全バリエーションが見れたのではないかと思うほど色んな顔を見せてくれたと思います。

つい先ほども書いたけど、呂雉とキスしそうな場面で大人の雰囲気を作り出していて大人になりましたね…!男だ。

こうせきこうとのやりとりで終わる大締めで短い台詞で観客の意識を集中させる力が好きだな、と思いました。

 

 

 

3月はほかにはCDのリリイベとかCDのリリイベとかCDのリリイベとかに行っていました。

 

 

2019年2月まとめ

2月は「甘くはないぜ!3」と「ミュージカル テニスの王子様 青学VS四天宝寺」を観ました。

映画「刀剣乱舞」を観たりもしてました。刀のメディアミックスとしては二度目の本能寺をテーマとして扱う作品でしたが舞台とは違ったアングルになっていて、史実はひとつなのに創作は無限だなぁというようなことを思いました。

 

 

 

 

甘くはないぜ!3

中野キンケロ・シアターパピヨン24ガスホール 

 

番ボにわかなのでシリーズ3作目にして初めての観劇。

ようじろうさんが演じる団護の先祖の話。

冒頭の現代で要さん演じる千代太が団護と偶然に街中で出会い、タイムスリップ後に千代太に「俺がこの時代に飛ばされた理由がわかるかも!」みたいな台詞があるのですが、現代では職人として圧倒的にレベルが違うけど千代太がタイムスリップしてチョコづくりをしていなければ天見家にパティシエの血が流れなかったのかもしれないのは因果を感じます。

しかし先祖の餡之丞はまったりのんびりなのに団護になるとすごい濃くなるのおもしろいですね。遺伝どうなっているんだ。

 

今回、双子そろっての出演で、弟の要くん演じる千代太の先祖が兄の勇くん演じる益兵衛というキャスティングに双子を双子以外で有効活用するのにこういうこともできるんだなと妙に感心してしまいました。

益兵衛は一応大きな菓子屋を運営しているけれど、役どころとしてはほとんど歌舞伎役者厨でした。ひたすら推しがどれだけ好きかを日替わりで表現し、推しのことで情緒を乱し叫んでいました。餡之丞が自ら捕まり報奨金で推しに貢いでくれ、と言われた時に「推しがあんたを殺した事になる!!!」と叫んでいて「なんで!?」とつっこまれていたけどたぶん客席のみなさんは「なる!!!」と思っていたと思います。オタクはわけのわからない理論で全てを推しと結びつけようとするので。

一番メタい台詞が多い役で不思議な気持ちになりました。情緒乱して叫びすぎていて最後の方はのどがつぶれて恐竜の産声みたいな叫びになっていたのでお大事にしてください…。

 

翔平くんの饅次がのんべえで派手な身なりでちゃらちゃら女遊びしているけど実は維新戦争の時に暴れまくっていた剣豪で目尻に赤いラインを引いている、という好きになる要素しかない設定で甘3の中で一番好きでした。しょへさんの声はこういう役にはまりますよね。あと芝居が上手い。

 

敬虔なキリスト教徒から突然パリピ化する松島さん(10神)演じる寺数も好きでした。

なぜあんなぐにゃぐにゃの剣を使っているのだろう…とずっと思ってたらスイーツバトルでチョコのテンパリングとして使われていて伏線だったのがウケました。

餡之丞のぺぺぺ剣術もテンパリングになっていてギャグの伏線が二段構えで笑いました。

 

甘くはないぜは毎回スイーツバトルがあり、お客さんがスイーツを食べて好きな方に投票、その結果でストーリーが2パターン用意されている仕組みなのですが、福岡の大千秋楽でタイムマシーンを作れる馬越さん演じるきかい先生がタイムマシーンでタイムリープしているけどタイムループもしていて実はみんなが次に何を言うか何をするか知っていて話がうまく流れるように誘導していて、でも毎日同じはあきちゃうから日替わりとか入れたり、投票とか入れて変えたりしてたよ、大千秋楽だからと裏ルートの真相だよ、と千秋楽演出を突然出してきて、ゴーグルのつけ外しでキャラが変わってやたら話の腰を折るのは全部計算だったのかも、とオタク特有の深読みをさせる演出を放り込んできました。

 

10神アクターのメンバーさんたちもなかなか個性的でにぎやかでおもしろかったです。

またクローズで演技が見られるのが楽しみです。

 

短いシーンではありましたが祭のシーンで踊る場面があり、踊っている千代太の笑顔がすごくまぶしくて「やっぱ要さんの笑顔ってキラキラしてるよな…」と思いながらただただ見ていました。ダンスが上手いわけではないけれど、輝きのオーラがすごくて横アリ並みにキラキラしていました。

また舞台上でまぶしい笑顔を振りまきながら踊る姿を見る機会があれば嬉しいです。

 

 

 

 

 

ミュージカル テニスの王子様 青学VS四天宝寺

TDCホール

 

東京公演の感想を書いてしまったのですが、凱旋も感想を書きたくなるいい公演でした。やっぱり四天宝寺戦好きですね。

 

四天宝寺のS3は一番好きな試合です。あの試合に勝って勝負に負けた白石と天才不二周助の(連載上)初めての敗北という構図が好きです。ミュージカルの構成としてもインパクト大な白石のソロから覚醒する不二先輩のソロ。歌う学校が変わるメドレー調の曲。どちらが勝つのかわからない緊迫感が試合をよりドラマチックにしてくれる。結果を知っていても何度見てもおもしろい試合だと思います。

凱旋公演で立ち上がったいぶ不二先輩の必死さがより熱を帯びたものに変わっていて「いい…」と心の中で呟いてました。公演を重ねて変化の見えるテニスの良さを何度も体験させてくれるのでテニミュは好きだな、と何度も思っていることをまた今回も味わわせてもらいました。

白子(増子くんの白石)くんはエクスタシーで初めてポール前ドセンに立つ瞬間に舌を少しだけ出す仕草をするのですが、なんだか見てはいけないものを見てしまったドキドキ感がありました。

 

試合もよかったのですが、個人的にお気に入りは負の感情をはっきりと見せる財前くんでした。

D1でボールに触れることすらできない彼の絶望を色濃く出したのは3rdではないでしょうか。(1stは映像だけなのでなんとも言えませんが)

他にもS2でイラだっているような「あと一球で負けやろ!」や白石に反抗しようとするも言葉を飲みこみ「ま、しゃーないっすわ」など、あんなにもわかりやすく怒りなど負の感情を出す財前は初めてでした。斜に構えててクールぶっててツンデレで、というのがキャラ解釈のメインになりつつありますが、大筋は変わらず繊細な部分で大きく演技を変え、財前の中のつらさを表現し、こちら側の感情をかき乱してくれる廣野くんの財前は魅力的でした。

公演後の彼のブログを読んで、キャラクターと時間をかけて距離を縮めて寄り添って一緒に走ったからこそ、財前の感情をくみ取って構成した演技になったのかな、と感じました。また魅力的な財前くんが見られました。ありがとうございます。

 

観に行くと「楽しいじゃん!」となれるテニミュ、永遠に楽しく続いてほしいです。

 

ライブビューイング特典映像で、奇怪なジャンプで跳ねつづける手塚役の青木くんとその隣で「竹之内のことは嫌いでもテニミュのことは嫌いにならないでください!」とあいさつする乾役の竹之内くんのインパクトがすごすぎて、これを超えないと四天チムパは「大爆笑!」にならないんじゃないかと心配になりました。

 

 

 

 

 

 

甘3福岡大楽で時間が押してしまい、一番最初に双子が特典会で出てこなかったら特典券その辺の人にあげて帰ろうと決意したほど飛行機の時間が差し迫っていたのですが最初に出てきたので結局参加して、でも飛行機の時間がやばいので巻きでツーショを撮り剥し前に自分から去り空港まで走ったのですが出発時間に着いたので、案の定乗り遅れました。

でも出発時刻前にカウンターに駆け込んだため一部返金してもらいキャンセル待ちで次の便が取れて無事に帰れました。

対応してくれたスカイマークさん、本当にお世話になりました。ありがとうございます。

次はごはん食べて帰るくらい時間に余裕をもって、帰りの便を予約しようと思います。